ロイヤルファミリーの黄昏と朝焼けの結末は、育んだ純愛とともに。

完結作品です。
安心してお読みください。

本当はレビューコメントを連載中に書けたら良かったのですが。毎話、本当に楽しくて。面白くて。どのタイミングで書いたら良いか分からないまま、今日に至っていました。

結論、最後まで面白かった!
ストーリーは、タイトルが全てを物語っています。
が、いわゆる男装・女装の性癖に寄った色モノでは決してありません。
(色モノというよりは、コメディーとしての要素があるからオールシリアスでないのも、この物語の魅力であるのですが)

いわゆる宮廷物。政治の駆け引きが読めます。
これが、想像以上に歯ごたえがある。
ヒロインである王女、ヴァイオラは優しく賢さと、平等に見る素養も見識もある素晴らしい子です。でも、やや真っ直ぐすぎる。
一方の、ヒロイン(いや、ヒーロー)のミシェルは自国の思惑をもとに動いており、ピュアだけじゃない要素もあって。そんな2人が、騙し騙されつつ(いや騙されていたのはヴァイオラのみという節もありますが)物語は進んでいきます。


どうですか?
これだけで、もう面白そうじゃないですか?

ご都合主義の魔法は一切登場しませんが、ご都合主義のALL AROUND LOVEでピンチを凌ぐ姿は最高です!

双子の兄の末路は、ザマァ展開が苦手な方も膝を打ってくれるはず!
ちなみに純愛は純粋な愛であり、時に倒錯した愛も包括されると、後の歴史家達は交ったとかどうとか。


とある帝国の黄昏、そして朝焼けの姿を目に灼き的手、歴史の証人になのは貴方なのです。

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