まず、何よりも、筆者の熱量がスゴイ。
これは、ドラゴンクエストⅢを「ある前提条件を自らに課して」冒険を進めていきながら、実況していくというスタイル。
最初は、これが小説になるんか!?という危惧もありましたが、ちゃんとなるものですねぇ。ラストの方は、白熱した闘いが繰り広げられますし、セリフ回しもなかなか含蓄のあるセリフが見受けられました。何よりも、これを描き切った筆者の熱意に敬意を払いたいです。
あと、私がこの作品を読み始めた理由は2つ。
一つは、私もドラゴンクエストの中ではⅢが一番面白かったなぁ、という思い出深いゲームという印象があり、それぞれ個性の違う、特性というか得意分野をもった人たちが集い、パーティを組んで、時には転職したりして、さらにその個性を磨いていくというゲームの発想が素晴らしいなぁ、と思った思い出が蘇って来たのが一つ。
2つ目は『 Ⅲ 』の文字を見て、ちょうど、執筆を終えた、私の最高傑作『芥 Ⅰ 』『芥 Ⅱ』と、この『 Ⅲ 』という文字は作中、因縁浅からぬところがございまして、手に取ってみた、という所縁でございます(もう読まれた方はピンと来ると思います😆😄😊)。
なんだか、この作品を読んで、もう一度「ドラゴンクエストⅢ」をやりたくなってきた自分がいます。