女性向けマンガ 1万〜5万 「スカッと恋愛部門」 キーワード=サレ妻、サレ夫、不倫・浮気、パパ活、ホス狂い、港区女子、夜職、純愛、溺愛、夫婦愛 サレ妻、サレ夫の復讐
鷹山トシキ
第1話 足立区の憂鬱
サレ妻、サレ夫、不倫・浮気、パパ活、ホス狂い、港区女子、夜職、純愛、溺愛、夫婦愛
東京タワーの噂 - サレ妻たちのマウント合戦
足立区の公園。ブランコに揺られながら、美咲はぼんやりと空を見上げていた。
「また健太さん帰ってこないのかな…」
隣のベンチでは、ママ友の優子がスマホをチェックしながら、 不安気な笑みを浮かべている。
「美咲さん、また旦那さん遅いの?うちの旦那様はね、毎日8時には帰ってくるのよ」
さらに、日傘をさした綾が優雅に歩いてくる。
「うちなんて、終電までに帰ってこないことなんてないわよ」
美咲は小さくため息をついた。
「そう…」
「美咲さんのところは、旦那さんお忙しいのかしら?」
「まあ…そうみたい…」
「大変ね。でも、旦那様の稼ぎがいいから、余裕でしょ?」
美咲はドキリとした。
「え?」
「そうよ、美咲さんのところは、旦那様が大手企業にお勤めだから、安泰でしょ?」
「う、うん…」
「でも、美咲さんは専業主婦でしょ?何か習い事とかしてるの?」
美咲は俯いた。
「い、いえ…」
「私、ヨガに通ってるの。体型維持のためよ」
優子は勝ち誇ったように言った。
「私、最近ピアノを始めたわ。教養のためよ」
綾も自慢げだ。
「そう…」
美咲は小さくつぶやいた。
「美咲さんも何か始めたら?暇でしょ?」
優子は意地悪く笑う。
「う、うん…」
美咲は胸が痛んだ。
「でも、何をしても無駄じゃない?結局は旦那様の稼ぎ次第でしょ?」
綾が追い打ちをかける。
美咲は涙目になった。
「そ、そうかもしれないけど…」
「やっぱりね」
優子は冷笑した。
「かわいそうに」
綾は嘲笑した。
美咲は立ち上がり、震える声で言った。
「もう、やめて!」
「な、何?」
優子は驚いた。
「何よ、逆切れ?」
綾は不機嫌そうだ。
美咲は涙をこらえながら言った。
「私だって、色々考えてるのよ!」
「考えてるって、何を?」
優子は鼻で笑った。
「どうせ、旦那様のことでしょ?」
綾は小馬鹿にしたように言う。
美咲は叫んだ。
「違うわ!」
「じゃあ、何?言ってみなさいよ!」
優子は挑発する。
美咲は言葉に詰まった。
「…」
「やっぱり何も考えてないのね」
綾は呆れたように言った。
美咲は悔し涙を流した。
「…」
「ふん、やっぱりね」
優子は勝ち誇った。
「じゃあ、私たち帰るわよ」
綾は冷たく言い放った。
「またね、美咲さん」
優子は嫌味ったらしく笑った。
美咲は一人取り残され、肩を落とした。
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