「学校のAI化」が、進みすぎた世界。こんな学校はどう?

冒険者たちのぽかぽか酒場

第1話 「学校のAI化」が進みすぎたら、変なSF世界。きっと、こんな学校になるんじゃないか?笑えないくらい、いやです

   (いみエモ話)

 意味がわかると、エモイ話。

 あなたは、この話の意味がわかりますか?

     ☆

「教育の意味って、何?」

 頭が良いのかわからない大人たちが、困ったことを言いはじめた。

 「学校の生徒を、AIロボットにしよう!

 人間のことをいつでも気づかえるよう、AIロボットに完全なプログラムを組む。

 「これで、学校生活が楽しくなるだろう」

 「いじめが、なくなるだろう」

 が、現実は甘くない。

 完全さを残念がる生徒たちが、出てきた。

 「ボクたちに優しくしてくれるのは、良いけれど…」

 「味気ない」

 「かえって、つまらない」

 「新時代のいじめ」

 ふうん。

 クラスメイトなど生徒たちがAI化し、常に人間に優しくしてくれるようになれば、絶対に学校生活が楽しくなるわけじゃないのか。

 「完全すぎて気持ち悪い」

 人間は、AIロボットとはちがう。

 だれかの気持ちに上手く気づいてあげられなかったり、応えてあげられなかったりすることがある。

 ある意味、「不完全」。

 でも、そうした「不完全」らしさがあるから人間らしくて安心する生徒もいるようだ。

 結局、日本ではこんな動きに落ち着いた。

 「学校の生徒をすべてロボット化させるのは、やめよう」

 これで、各クラスの中で、人間の生徒は 5人ほど。

 それでも、いじめは続く。

 するとまた、大人たちがこう言いはじめる始末。

 「学校の先生も、AIロボットにしてしまおう」

 結局、AIロボットとなった先生たちは、すぐに人間と入れかわることに。

 クラスメイトの中にいる人間生徒たちが、AIロボットとなった学校の先生たちを見てため息。

 「人間のクラス担任は、不完全すぎ、レベル低すぎ。AIロボットのほうが良かったな…」

 学校生活は、めちゃくちゃ。

 「まずい。生徒たちが、先生をいじめるようになってきたぞ!」

 大人たちは、大あわて。

 学校の先生たちのほとんども、AIロボットと入れかわることに。

 「でもさあ…」

 これこそ、本当の問題点。


  (この話の意味)

「人は、不完全が良いんだ!」

 生徒たちがそう気付けたのは、良い。

 「でもさあ…」

 今この学校は、先生と生徒のほとんどがAIロボットに変わっていますが。

 「これって、本当に学校と呼べるの?」

 それ言っちゃあ、おしまいよ。

 エモいなあ。

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