絶対に男が辞めるこの職場で、何故彼は辞める事無く働き続けているのだろうか?

テマキズシ

彼は凄かった


俺は友達とアルバイト先に応募していた。


そこはかなりの有名店でそれなりに給料が高く、ブラックな噂は無い文具店。間違いない優良店だ。


ただ一つ、変な事があるとすれば男性の店員が直ぐに変わってしまうことだ。


唯一200近い大きさを誇る店員だけはずっとこの店に勤めているが、他の店員は気が付いたら居なくなっている。


まあ女性の店員が多いから、それが原因なんだろう。


そこまで深く考えること無く面接を受けた。凄く緊張したが、持ち前のアドリブ力で何とか突破。晴れて俺と友達はこの店のバイトになった。




それから一ヶ月程経ったある日のこと。俺は友達に一つの悩みを相談していた。


「俺…このバイト辞めようかと思うんだ…。」


「まじで!?社員さんも優しいし、給料も美味しい優良店じゃん?!まさか引っ越しか何かか?」


「…いや、そういうわけじゃないんだ。というかお前も同じ思いを抱えてるだろ…。」


「……?」


「まじかお前。強すぎないか…?」


本当に分かってなさそうな顔をしている彼を前にして、思わず呆れ顔を作ってしまう。


「あのカウンター。どうしても俺達のアソコに当たるだろ…。あれが痛くて痛くて…。とうとう傷ができちまったんだよ…。」


そう。この店のカウンターは位置が悪いせいで、どうしてもアソコを擦り付けてしまうのだ。おかげで接客中にアソコが痛くて痛くてたまらない。正直に言って地獄だ。


そしてこの前。男の性を満足させるためにとある行動をしていたら、アソコから突然痛みが出てきた。そこでアソコに傷が付いていることに気づいたのだ。


それからというものお花摘みをする際に、ビリビリとした痛みが押し寄せて来るようになった。


正直に言ってこれ以上酷くなる前にバイトを辞めたい。


「それなら月報で報告したら良いんじゃないの?」


「月報を渡す社員さんは皆女性だろ…。それもキチンと全部目を通しているそうだぜ?俺にそんな特殊性癖は無いんだよ。」


俺の書いた文を読んで目を点にする社員さんを想像して、気分が悪くなる。男の社員さんに報告しても皆背が高いから共感してくれない…。


笑い話にされて終わりな気がする。というか純粋に話したくねえこんなこと!!!


「うーん。でも俺はそんなこと感じたことないけどなあ?」


「それはお前がおかしいだけだ。」


「それはひどくね?」





そんなこんなでワイワイ話した次の日。俺はいつも通りカウンターで接客を行っていると靴ひもがほどけていることに気づいた。


幸い周囲には人影無し。すぐ横にいるお客様も彼が対処してくれているから問題はないだろう。


靴ひもを結んでいると、偶然彼のズボンに目がいった。そこで俺はあることに気付く。


「!?!?!?!?!?!」


思わず声が出そうになるのを押し堪える。そこにあったのは何かが飛び出そうになっている奴のズボンだった。


間違いない。奴のアソコがビックバンになっている。こいつまさか今まで痛みを感じなかったのは、それ程までに硬くなっていたからだとでも言うのか?!


思わず固まってしまった俺に、接客を終えた彼が話しかけてくる。


「おいおいどうした?固まっちゃって?俺がイケメンすぎたのか?」


「……それはない。」


その後少し談笑しながら周囲を見渡す。今日はもう遅い時間。店員もそんなにいないし、お客様の類は見つからない。これなら問題ないだろう。


「いやぁ。靴ひも結んでたら偶然お前のアソコがビックバンしてるのを見つけてな。お前職場でそんなの出すなよ…。ズボンが張り裂けそうだったぞ…。」


俺が恐る恐る指摘すると、彼は恥ずかしそうに頭を掻く。


「…いやぁ。すまない。実はどうしても興奮するものがあったんだよ。」


「興奮するもの?」


俺が困惑していると、彼が口を開いた。俺はこの時の彼の言葉を理解することは二度とないだろう。それ程までに恐ろしく、わけの分からない言葉だった。


















「スマホ決済のお客様にバーコード出してもらって、スキャナーでピッてするじゃん?あれがキスに見えてもうずっと興奮しちゃうのよ!」































実話です。





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絶対に男が辞めるこの職場で、何故彼は辞める事無く働き続けているのだろうか? テマキズシ @temakizushi

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