私の知る中でここまで絶望感の溢れる作品はありません。ダンジョン発生とゾンビウイルス発生が同時に起きかつダンジョン側が人類を追い込む姿勢でありウイルス側は意思を持って人間を殺していくとそりゃ人間にとっては絶望的な状況になるよなぁって感じです
主人公はそんな状況で戦い続けなければならない状況を強いられ続けます。才能ある人間と比較するとほぼ凡人と言ってもいい彼はとある理由からダンジョン最下層に向かう必要があり、その過程で得た強さからさらなる戦いに巻き込まれ...と言った具合に休む暇も与えられません。才能なきゆえに運命に翻弄されけれど才能がないからこそ得られたしぶとさと根性で生き残り続けるのです。
と書きましたがこの作品の魅力はもちろんそんな絶望感だけでありません。主人公である上杉君の熱い戦闘や覚悟、登場人物との掛け合いやダンジョンとステータスの細かい設定などめちゃくちゃ面白いです。更新速度も早いですし一話あたりの分量も読みやすい範囲に収まっています。
特に私は戦闘面が気に入っていて主人公の戦闘スタイルがガチの暗殺者なのにほぼ死闘しかしてないところが大好きです。これからも作者様には上杉君を苦しめ続けてくれることに期待しています!ぜひみなさん読んでみてください!
「臆病だが、いざとなれば命を投げ出す」という矛盾を抱えた主人公が魅力的です。常に死にそうになりがらダンジョンを攻略し、地上の問題にも立ち向かう姿には、目が離せないスリルがあります。
特筆すべきはバトルの面白さです。主人公だけでなく敵も極めて狡猾なため、単なる力押しではなく、互いに知恵を絞り尽くす「総力戦」の熱気があります。
※注意点として、物語の密度が非常に濃く、300話時点で(ダンジョン・ゾンビ発生から)作中時間は1ヶ月程度しか経過していません。荒廃した世界を旅する「ポストアポカリプス感」よりも、バトルものとして楽しむのをお勧めします。
突如、自宅にダンジョンが現れるところから始まります。ステータス画面が出てきて、新規登録を促される流れが妙に生々しく、最初から引き込まれました。
ゾンビに噛まれても感染せず、なぜか助かってしまう主人公が外へ出た瞬間、日本がすでに終末状態になっているのも衝撃的で、状況を整理する前にページをめくっていました。
ここからは、構成の巧さが目立ちます。
政府や生き残った指導者たちの動きが背景で静かに示され、個人の行動が社会と繋がっていく予感を残す。
家にいる女子高生の茉莉についても多くは語られませんが、その存在が物語に小さな違和感を残していて印象に残りました。
日常と崩壊を近い距離で並べることで、先の読めない緊張感を生んでいる作品だと感じました。