第3話決闘

みつがカタパルトから出て行き、俺は俺に登録している。MS(モビルスーツ)をブレイクアウトした。そして、そのコックピットの中で鎮座していた。

『俺に登録されている。』とは、この世界の、住民はみんな時計をみたいなデバイスを常時着けており、使用者の脳と神経接続されており、それで記憶されている。大体の奴らはこのデバイスに登録されていると思っている。なぜなら、MSを自分に登録するときに、機械が必要だからだ。言わば、無意識の記憶データである。ん?なんでお前が知ってるんだって?秘密だよ。

『ブレイクアウト』とは、そのデバイスから、MSを出すことで、ある機械を、通して出すのが一般的だが、所詮記憶データなので、意図的に出すこともできる。まぁ大体が無理だが、話は戻るが、MSを戻すのは『ブレイクイン』と言う。

「なんだかんだで、始めてだな、このMSに乗るのも。」

と一人で呟いていると、モニターに『兄さん』と書かれた、個人的な通信が入った。その相手は、兄さんだった。

『なんだよ、兄さん。個人的な通信なんて。』

『いや、お前、一回落ち着いた方がいいぞ。』

『はぁ?俺は落ち着いてるぞ。』

『お前、髪が白くなっているぞ。』

と言い残して、通信は切れた。そう言われ俺は自分の姿をモニター映した。

「マジだ、ははは久々だな。確かにこれは落ち着く必要があるな。だってここはあそことは違うんだからな。」

と言って、落ち着くために、アレを取り出した。長くてそして白い奴だ。

ちなみに、煙草ではない。自家製のラムネを煙草の形にした物だ。

で、俺の髪は少し不思議である。最近は黒の髪だが、気持ちが高まると、俺の髪は白に染まっていく。てかよくよく考えてみると、俺の髪不思議だな。

と思っているまたモニターに、文字が映し出されたと、それは前回とは違い、『生徒会』と書かれていた。これは全体的な通信だ。それに応じると、兄さんの顔が映し出された。

『両者ブレイクアウトは終わったかな?』

『『はい、大丈夫です。』』

『よし、それでは、生徒会長立ち合いの、ブロック19、密林で行う1on1の決闘をは始める。両者、カタパルトデッキへ。』

と言われたので、MSを動かして両足を、カタパルトに接続した。

『よし、両者のカタパルト接続を確認。パイロットにカタパルトのコントールを譲渡。各々のタイミングで出てくれ、それでは、決闘を始める。』

と高らかに宣言して通信は切れた。

さてと、この学校初めての決闘かな。と思いながら俺は気持ちを、落ち着かせていると、また兄さんからの通信が入った。

『ほら、早くでなよ。あいつもう出てるぞ。』

「了解。三月、ジム《GR》行きます。」

と言って俺はカタパルトから勢いよく出た。カタパルトを出た途端、一気に重力を感じた。俺はその重力に従い落下品ら、丁度いい高地を探していた。すると、けたたましく危険を表すブザーが鳴り響いた。見るとどこからともなくビームで狙撃が飛んできた。それをブースとを蒸かして避けた。それと同時に、丁度いい林の中に俺は着地した。



「ちぃ、外したか。」

と言って俺は狙撃用ライフルを捨ててビームライフルを構えた。

あいつが確か、降りてくるときに見えたが、あいつの機体はジムだったな。だが対するこちらはジェガン、性能的にはこちらの勝ちだな、なんらなこの学校で俺は、一度も負けたことがない。それに比べてあいつは、ずっと負けている。なんなた勝ったことがないんじゃないか?と考えてここら辺にあいつは着地したはず。とレーダー頼りに俺はさくてきしていたが、俺が瞬きをした瞬間、モニターに映る視界が下がった。

「え?」

と素っ頓狂な声とともに機体が地面に付いた。それによりモニターに空が移った。それで俺はやっと気が付いた。脚部が損傷したんことを、そして、遅れて危険を表すブザーが鳴った。それを聞くと同時に腕部が損傷した。

俺のジェガンは、言葉通りのだるま状態に近かった。

そして唯一残ったと、言うより残されたメインカメラでとらえたのは、無改造のジムがこちらにビームスプレイガンの銃口を向けていた。その姿を見て俺は思わず

「いや、いやだ。やめてくれ。」

と懇願していた。そう、悔しさからではなく、恐怖心からだった。

そんな懇願も知ったことないそいつの、ビームスプレイガンに光が集まっていき。

「やめ、やめろ~」

と俺の情けない、叫び声と共に決闘の勝敗が付いた。


決闘は俺が思っていた通りの、勝敗が付いた。

「みつ~お疲れ~。」

と言って俺の元に、トテトテとみつが寄ってきて抱き着いてきた。ごっふ俺に嫁可愛すぎ。

と嫁に癒されていると、その奥から兄さんが出てきた。

「お前なぁ、三月よ。あのやり方はどうかと思うぞ。」

「え?何のことですか?喧嘩を振ってきたのは向こうですよ。生徒会長さん。」

「そうだな。お前は昔からそういう性格だったな。髪が白くなると、」

とやれやれと、と言って感じで首を横に振っていた。

そう俺が、決闘を終わらしたのは、まず着地して俺は、あいつがこっちに来るに予想していたので木の陰に隠れた。案の定そいつは、こちらに来たので、俺はレーダーが捉えるより早く、そいつに脚部をビームサーベルで落として、一本ずつ腕を、ビームスプレイガンで、落としていった。

そして、俺はあいつのプライドを折るような倒し方をした。何なら学校全体にその映像が流れているので、もっとだろう。と建物の外でみつを撫でながら兄さんとあいつを待っていた。すると明らかに落ち込んだ感じで、そいつは建物を出てきた。

「それじゃあ今日は遅いから、詳しいことは明日にするから、今日は解散にするよ。」

と言うと俺は無言で頷き、今の現状に打ちのめされているそいつは、力ない声で、はい。と答えてとぼとぼ帰っていった。そんなこんなで、俺のこの学校では初めての決闘は幕を閉じた。

彼を見送って俺らも帰ろうかと思っていると、兄さんが変なこと言いだした。

「三月、今から一戦やらないか?」

「は?兄さん本当にどうした?」

「いや、なんだ。お前らの、決闘を見ていると、俺もやりたくなってな。」

と軽く笑っていった。が俺は、もちろん

「いやです。」

と丁重に断った。

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評価Fが世界最強に 藍水あかさ @Atsuki1187

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