第13話 班決め
4月下旬。
入学から少し経った今日は、レクリエーションの時の班決めがある。
それまでのあいだに、クラスメイトで話したことのない子はいないな。って断言できるほど、みんなと会話する機会を作った。
朝早く教室にきたりしてね。寝るの遅いから15歳の若さじゃなきゃ無理だっただろう。
そうした努力もあって、自己紹介で宣言したとおりにみんなと分け隔てなく話すことができたとおもう。
沙耶と龍宮寺さんを除いて、特定の人とめちゃくちゃ仲良くなった!とかはないけどね。ちゃんと挨拶を交わすぐらいにはなれた。
それと、あるとき龍宮寺さんがツーショット写真を希望してきたので、それに応えたら他の子も続いてクラスの女子の半数くらいと一緒にツーショット写真を撮った。
頼んでこなかった子たちは、たぶんだけど一樹か佐久間君狙いなんだろう。男二人に気を遣ってかどうかはわかんないけど、撮りたいとお願いされることはなかった。
さて、レクリエーションの班決めという大事なイベントなのにクラス内は浮足立った様子はないな…。
まあ、お得意のくじ引き(笑)らしいから、もう決まってんだろうな。せめて、女子同士でやったー!一緒になれたね!とか演技はしてくれよ。まあ、しないだろうな…。
そんなことを考えてるとクラスメイトの林さんが近付いてきた。
「おはよう。七瀬君、今度の日曜日に春の大会があるんだけど、応援にきてくれたりするかな?」
期待を込めて、沙耶のほうにバッと顔を向けるが予想がついていたのか、片手でokマークを作ってる。よしっ!
「いくいく!確か林さんはバレー部だったよね?バレーの試合?あっ、ごめん。おはよう林さん。」
やった!遂に大会見に行ける!ずっと行きたかったんだよね!
バレーかな?試合見てて面白いから好きだ。ユニフォームもいいし!!これきっかけで、みんなもどんどん大会情報持ってきてくれるようになったらいいなあ。
「うん。バレー部だよ!先輩達も喜ぶと思う!楽しみにしてるね!」
「誘ってくれてありがとね!俺も楽しみにしてる、がんばってね!」
------------なんか言いようのない違和感があったな?珍しい男の観戦に喜んではいるけど、断られるとは思ってなさそうだった…?
そういえば沙耶を見たとき、こっちをすでに見ていて片手でokマーク作ってたな…。
あ、これあれか。噂のグループチャットで共有してた?まあ、いいか!
その後は、龍宮寺さんの後ろに回って肩叩いて指をほっぺにぶつける遊びをしてたらチャイムが鳴り朝倉先生がきて朝のHRが始まった。
ちなみに、遊びは成功かと思われたが指を咥えられた。朝からやめてほしい。それにしても反射神経いいね。
そうしてHRが始まり、さっそく朝倉先生の「それじゃ、レクリエーションの班決めのくじ引きをしたいと思いま~す」がきたな。ついついジト目を向けてしまう。
あれ?先生?露骨に目を逸らしてはいませんか?全然俺の方見ようとしませんね?
くそう。朝倉先生が攻略不可なのが悔やまれる…。なんでこの人指輪してんだよ…。そりゃかわいいからか。
そうして流れるように班が決まった。
俺の班は、沙耶に龍宮寺さん。そしてツーショット写真を撮ったことのある14名。
一樹の班は、桜さん他6名。
佐久間君の班は、アホの子他6名。
いや、あのさぁ?
「
「まだなにも言ってないです先生。」
せめて、こっち向いて言おう。なんで外見てる?立ち上がり、近付いて目線を合わせに行くと、それに気付いた先生は教卓の下に隠れた。
「
Botかな?いじめてるみたいになっちゃった。
「進めましょう先生。」
同じ班になった子達と話し合った結果、行きと帰りで人数半分にしようとなった。広場?で、ピクニックの時はみんなでって感じで落ち着いた。
あとから知ったが、他のクラスは女子5名を6班で、男3人はバラバラの班に入って行きと帰り別の班に入る感じだったらしい。(男は2班にお邪魔する感じ)。朝倉先生規格外っぽいな?
う~ん…。それにしても14人もか…。さすがに全員と結婚出来る訳じゃないしなあ…。
行っておくか。精子バンク。これからゴールデンウィークで時間もあるしな。
あ、沙耶さん今日は控えめで頼んます!いや、まじで。
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