第11話

「瑠璃はさ、琉翔さんと龍雅さんを殺した

相手が憎くないの?復讐したいとか思わない

の?」


「ん〜、殺した相手が誰か分からないし、

探す方法も手段も私は持ってないからな〜。

でも、、、

恨んでるよ。

にぃにと龍くんを殺した人。

もし私の目の前に現れたら殺しちゃうかも。

後は、2人を暴走族に誘った人のことも」


そう言い葵の方を見ると、葵は殺すかもからは予想していなかったみたいで、驚愕していた。


「探す手段ならいくらでもあるじゃん!

だって瑠璃のお父さんは組長さんで、

龍雅さんのお父さんだって、瑠璃のお父さんと

一緒にはたらいてるんでしょ?

それに藍瑠の人たちも探してると私は思う。」


確かにパパは葉山組のトップで、龍くんのパパは私のお父さんの側近。

そしてパパは全国の裏社会を牛耳る、六道会会長でもある。

パパが動けば、犯人はすぐ見つかる。


でも探して見つけ出したところで2人が戻ってくる訳でもない。

でもあの時こうしとけば、もっとこうしてればと言うタラレバを言ったところで戻ってくるわけでもないしね。


冷たいって?

そうかもしれない。。。


でも、いいんだ。

2人からもらった最後の言葉が私を強くしてくれるから。

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