登場人物紹介(複数話に登場する人物)

黒城鉄華(30)

 警視庁捜査一課所属管理官。国家公務員1種をパスしたエリート。貧しい母子家庭に生まれ、周りからいじめを受けたこともあるため上昇志向が異常に強く、警察でありながら利があれば殺人すら抵抗がない。埼玉県立熊谷経済大学卒業のため、東大派閥が強い警察組織では出世の道はほぼ閉ざされている。

 身長2m、体重は秘密。全力を出した腕力だけならミオに匹敵し、世界最強の異名を取る大型リボルバーM500を制御することができる。

 オールバックにした黒髪で背中まで届くほどの長髪。額にはリョウコによって受けた醜い傷が残されており、慢心の戒めとして格子形の大きなカチューシャで隠している。

 額の傷によって外傷性視神経症となり、視力が落ちたためサングラスを兼ねた黄色いレンズの金縁リムフレームのメガネをかけている。

 黒いダブルのベスト付きスーツを着こなす。胸の大きさはあまり目立たない代わりに、筋肉のほうが発達しているタイプ。

 好きなものは金と酒と肉。嫌いなものは三つ首。とくにリョウコ。

 ナメられたら殺す以外に方法はないという考え方をしているため、舐め腐ってきている三つ首はいつか殺すと考えている。

 仕事中は出世のためにできるだけ有能で理想的な警察官を演じているが、何度か起こしている不祥事を誤魔化す際に上層部には薄々勘付かれており『三つ首にも対抗できるジョーカー』といえば聞こえはいいが、凶悪犯に対する鉄砲玉のような使われ方をしている。三つ首とは文字通りの天敵同士。

 三つ首ほどではないが、犯罪者に対して強請りや非合法取引に手を染めており、金に対する執着が強い。


生駒ミサキ(38)

 従業員一人の人材派遣会社『ケルベロス・リーチ』代表取締役。元『家族ごと殺す殺し屋・セピア』であったが、三つ首によって辞めさせられ、三人の母親役を押し付けられている(が、満更でもない)。

 ベアリングと繊維化学関連の企業に勤める夫と、あやとりが好きだった五歳の息子・明宏を交通事故で失っており、家族という存在に執着し拗らせた結果『家族はいつか死に別れる』『自分が人を殺す際は、家族がいるのなら家族ごとあの世に送る』という歪んだ悟りを得るに至った。

 特殊繊維で編み込まれたワイヤーと、ブレスレットに偽装したベアリング、ヒールに仕込んだフックを駆使して、滑車の理論と卓越した空間把握能力で相手を絞殺する。大学時代は心理学を学んでおり、その時の応用で相手を接近させる能力を持つ。

 基本的には世話焼きが趣味の普通の主婦であり、三つ首のことも憎からず思っており、『母親役』として頼まれたことは卒なく嬉しそうにこなす。

 黒髪ボブカットで一見優しげな糸目の女性。メイクである程度顔を『寄せる』ことが可能で、変装も得意。普段はニットとストレッチ素材のパンツスタイルを好む。子供を産んだことで体型が少し(彼女基準で)大きくなったのが悩み。

 好きなものは世話を焼くことと、コーヒーを飲むこと、あやとり。嫌いなものは一人でいる時間。

 ナメられたら笑ってやり過ごすくらいは大人だが、一方で『どうせ殺せるしな……』くらいは考える。

 金を絡ませないでいい三つ首の味方の一人であり、本人も口にはしないが感謝している。

 なお普段はケルベロス・リーチの仕事として、家事代行業務を行なったり、三つ首の渉外・法務(大人でないとナメられたり、そもそもできないことがあるため)を担当している。

 

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