2025年最初のお題は「おみくじ」。

お正月らしい、

親しみやすいお題ですね。

なお、

「おみくじ」は季語ではありませんが、

「初神籤（はつみくじ）」は新年の季語です。

さて、

今回は全7名の俳句の中から、

3句をピックアップしてみました。

まず、

最下位の才能ナシ(30点)に選ばれた、

ギャルタレントの

みりちゃむさんの

俳句を見てみましょう。

寒空にせーので見るよ恋模様

寒空（さむぞら）が冬の季語です。

少し言葉足らずでしょうか。

夏井先生の添削例を見てみましょう。

それぞれの恋のぞき込む初みくじ

悪くはないのですが、

もう少し良くなりそうなので、

添削例を挙げてみます。

A　風寒し好きピの恋みくじ見たい

B　冬晴や君の恋みくじを覗く

C　初みくじ「恋」を見せ合うギャル同士

「好きピ」は、

若者言葉で好きな人のこと。

少し臨場感が出たでしょうか。

次に、

第3位の才能ナシ(37点)に選ばれた、

俳優の

伊原六花（いはらりっか）さんの

俳句を見て見ましょう

迎え春日当たる場所へ25の壁

どういう場面なのか、

分かりにくいですね。

夏井先生の添削例を見てみましょう。

1　おみくじを結ぶ春日の当たる場所

2　春の日や25歳の壁に立つ

このままでも十分ですが、

添削例を考えてみました。

A　おみくじを結ぶ25歳の春

B　陽に近く陽に近く結（ゆ）う初みくじ

C　25のドア開けるごと初みくじ

とにかく、

おみくじを開いたり、

結んだりしている場面を描いてみました。

最後に、

1ランク降格と評価されて、

特待生1級から特待生2級になった、

俳優の

森迫永依（もりさこえい）さんの

俳句を見て見ましょう

冬晴れや吉凶よりも腹の虫

花より団子みたいな感じでしょうか。

1ランク降格は、

手厳しい評価ですね。

現状維持くらいが妥当でしょうか。

夏井先生の添削例を見てみましょう

冬晴や吉凶笑う腹の虫

「笑う」で擬人法に直した訳ですが、

思ったほど良くなっていない感じです。

添削例を考えてみました。

A　冬晴やおみくじよりもファミレスへ

B　冬晴と君の笑顔と恋みくじ

C　二人とも凶だったねと日向（ひなた）ぼこ

腹の虫という慣用表現が、

この句の一番のネックと思いましたので、

削ってみました。

あとは、

恋の俳句にアレンジしてみました。

今回は以上です。