この世界でわずかに存在する異能力を持つ者たち。彼らは人知れず異形を駆除して”普通”の人間たちの生活を護っている。しかしその異形たちは暴走状態になった”元人間”であり、黎斗たちもいつこうなる運命になるのか分からない。しかしそれでも闘わなければならない不条理さ。赤というワードが印象的な陰湿で哀しい世界観。非常に面白く、二つのエンドがあるというマルチエンド制なので、読者は結末を選ぶことができます。非常に硬派な中編、是非とも皆さん読んでいただきたいです。