君の横は僕じゃない

パ・ラー・アブラハティ

振り向いてよ

 貴方の景色の先に私は映らない。貴方の横に私は似合わない。だって、貴方が好きなのは私じゃなくてその景色の向こうにいる誰かなのだから。


 私は貴方の世界には似合わない、道端に落ちている石ころと変わらない。視線の隅にそっといるだけの存在。例え、どんな長く横にいても、貴方は私の視線に気付かない。


 どんなにメッセージを送っても、一方通行の愛で返事に愛はない。どんなに電話をしても、私はただ仲がいいだけの友人。


 花が散るように、私の恋も散ってしまえばこの心は軽くなのに。どうして、恋の花は散らないのだろうか。


 この苦しい想いを抱えて、やがて来るであろう春に胸をときめかせて、今は貴方の横には私じゃない誰かがいるけど、いつかはその横に立たせて。

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君の横は僕じゃない パ・ラー・アブラハティ @ra-yu482

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