漫画家になりたい!
第1話
娘「お父さん。私、漫画家になりたい! だから大学には行かないで、漫画家になるための専門学校に行きたいの」
父「いいぞ」
娘「いいの!? 普通断るでしょ!?」
父「お前にはまだ言ったことはなかったんだが、お父さんは昔漫画家だったんだ」
娘「……え。そうなの」
父「ジャンプでデビューしてかなり人気も出始めていた。だけど事故で右腕を失ってしまって、漫画が書けなくなって打ち切りになってしまったんだ。だから、お前がお父さんの無念を晴らしてくれ。お前はお父さん譲りで絵も上手いし、前に見せてくれた漫画もとても面白かった。きっと、お前なら吾峠呼世晴や芥見下々を超える素晴らしい漫画家になれるはずだ。頑張れよ」
娘「そ、そんなに期待されたら荷が重いんだけど……」
父「上手くいったぞ。これであの子も漫画家の夢を諦めてくれるはずだ」
母「そうかしら。それに、あなたが元漫画家だったって嘘をつくが必要あったの? 普通に漫画家になるのは簡単なことじゃないから、潰しの効く大学に行った方がいいって言えば良かったんじゃない?」
父「子どもの夢は応援したい。でも子どもの将来のことを考えた上で僕の意見も反映させたい。その上での折衷案がこれだったんだ」
漫画家になりたい! @hanashiro_himeka
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