幻想創学歴戦禄
ゆっくりA
幻想創学歴戦
僕達の村には、もともと人口が5人ほどだった
そしてある日、皆は別の街へと越す事になった
でも、僕は出発日まで何かが起きると思っていたんだ
何故か、脳裏で繰り返される殺人、惨殺、虐殺
そうして、僕達は村を出た…
歩き始めて早々に、一人の人に出会った
その人はここの管理人と言ったんだ
そして、管理人にどこに行くのかと聞かれたんだ
この森を通って別の街に行くと言うと
突然、その人が仲間を斬殺したんだ
眼の前でぐちゃぐちゃにされる仲間
その人の表情は、笑顔だった
でも、笑顔だけど笑顔じゃない
狂気じみた、まるでそれを娯楽かの如く扱っていたんだ
そして、僕達は逃げた
そこから、迷宮へと迷い込む事になった…
そうして、僕達は一人仲間を失った…
残りの村人は4人
逃げた…
とにかく遠くへ逃げようとした
でも、一人、二人とどんどん仲間がやられ
5人いた人は、とうとう2人だけになった
仲間は怯えていた
今にも泣き出しそうで、膝から崩れだしそうで
たまらなかっただろう
でも、現実はそんな僕達には目もくれず
悲惨な事実と現実を突きつけてきた…
僕と一人の仲間は、森を彷徨った
月夜に照らされし木々の下には
闇夜に支配されし、混沌の夜が広がっていた…
仲間の心拍数はみるみるうちに上がっていくのが目に見えて分かった
呼吸が荒くなっていて、汗も止まってなかった
かくいう僕の心拍数も、上がっていった…
今にも胸が張り裂けそうになりそうだった…
その瞬間、仲間が突然笑い叫びながら走っていった
その表情は奇妙かつ不気味で
まるで何者かに取り憑かれたものの形相をしていた
目はがん開きになっており、口角は限界を超え、瞳はハイライトはなく、狂気じみた笑い声
そして、僕は全てを悟った
僕は彼を捨てた
ああするしかなかった
そして、遠くから
生ぬるい、ぐちゃあという音とともに
助けてぇぇ!
と必死に訴えかけるが、生々しい音と共に弱っていく仲間の声が聞こえた
僕は、必死に涙と恐怖心を抑え込んだ
そして、僕はやっと出口を見つけた…
ようやく、あのおかしな世界から抜け出せた
でも、僕もおかしくなってしまったようだ
日々悪夢にうなされ
脳裏に焼き付いた友人の叫び声
肉を引き裂く音
それらが絶え間なく僕の脳内で再生され続ける
死んだら…
──あの楽園に行けるのだろうか…
プツン
そして、その地獄の世界からは
人間が5人消えた
1人は無事生還し
4人の死体は、未だ見つかっていない…
だが、その世界にとって
それは単なる日常
単なる数値にすぎない
人間の命など捨ててしまえ
そう言ってるかのように
また、一つ
──人々の頭から、彼らの記憶は消えてゆく…
第二話 第二話 蓬莱殺戮人形 〜 human killer
何者かがこちらに手を振っている…
人間かどうかもわからない
でも、一人の村人が言った…
騙されるな
それは罠だ…
ってね…
本当に蓬莱人形が見つかったというのか?
それはめっきりの嘘だ
あの賢者でさえ
あの化け物でさえ
見つけられなかった
蓬莱人形など、いるはずもない
不死の人間?蓬萊人?
ふざけてないで
ほら、早く歩くよ
えぇ?本当にいる?
不死の人間が?
そんなはずはない
なぜなら、大昔に帝に残した蓬莱の薬は
とっくに消えているのだから…
蓬莱人形?
またその話?ついに頭でもおかしくなったか?
いるわけがないだろうって
蓬莱人形なんて、ただの童話だよ
いるはずもない
だって、それはただの物語の中だけだもの
お、ようやく隣町に来れたな
長かったぁ
よし、ここで楽しく暮らすか!
んえ?さっきから蓬莱人形蓬莱人形うるせえぞ?
いるわけないd…
グシャア…
プツン…
ツーーーー…
かつて、その地域には連続殺人鬼がいたんだとか
そこで、約20人が犠牲になっているんだって
そんなの知らないけどね
僕には無関係だもの
その殺人鬼の名は
「蓬莱殺戮人形」…
え?僕がその蓬萊殺戮人形だって?
さあ、それはどうだろう…?
信じるか信じないかは、あなた次第…
プツン…
ツーーーーーー…
──そうして、また一人
この楽園へと誘われたのだった…
キャァァァ!
グシャア…
第三話 蓬莱人形 〜 Fantasy of the Devil you are Killed is Clown
──某年某月某日
僕達の村は、僕を含め元々8人だけだった
だから、皆で遠い東方の国の山奥へと引っ越す事になった
引っ越す当日、皆はせっせと歩いた
そして、山の麓まで到着した
そして、休憩していると、ある一人の村人が大きな桃の木の脇に穴があると言ってきた
興味本位で入ってみた。そう、あんな事になるなんて、知らずに…
夢幻
好奇心が人一倍あった僕はさっそうと森の奥を目指した
そしたら、奥で謎のピエロに呼び止められ、笑顔で蓬莱の玉の枝を受け取った
その瞬間、身体の全神経から力が抜け、真横に落ちていく
首と体を切断させられたのだ
僕は動くこともままならないまま、二度と仲間たちと会えなくなった…
残りの村人は7人になった
燃華
朝は、池の上に紅と白の二色の巫女が踊っているのを確認した
最も早起きの得意な僕は、その無慈悲で過激な舞に長い時間魅了させられ
やがて雨が降り、僕は我に帰った
もう、その時には巫女の姿もなかった…
雨は止むことを知らなかった
巫女はしっとりと全身を濡らしたまま
雨に溶け込むように消えゆく
その巫女に見惚れている間に
雨は恐ろしい嵐になった
最も美しい僕はピエロに拐われたのだ
そのまま僕を置き去りにして
ピエロは嵐の中に消えていった
僕は二度と仲間たちと会えなくなった…
残りの村人は6人になった
想華
夜、六人は異国風のパーティを開催したのだ
でも、最も幼かった僕はまだお酒を飲ませてくれなかった
だから、パーティ中は物凄く暇だった
僕は、何も言わないままその場を離れ
暗闇から不吉なピエロにとらわれてしまった
その瞬間、身体の全神経から痛覚が消え、真横に落ちていく
首を切られたのだ
そのあと、僕は二度と退屈出来なくなり
仲間たちともあえなくなった…
残りの村人は5人になった
創夢
僕は息が切れるまで走った
なぜなら、この”楽園”が怖くなったからである
この位、予想はしていたけど
いくら走れど、頑張って走っても
出口を見つける事は出来なかった
そして、その瞬間全てを悟った
僕の想い人は既にいなくなっているという事に
その事を悟り、生きていても仕方ないと思ってしまった
僕は失意のあとに太い枝に縄を括り付けて
首をかけた
でも、何故か意識があり、苦しいという感覚もない
縄が緩かったのか?それが原因なのか?
そう思った
でも、違った
僕は生まれ変わった
失うものは何もない
そう思い、もう一度人間の真似をしてみる事にした
目が冷めたら、僕達村人5人は暗い所にいた
一人の証言では、謎のピエロに連れ去られてしまったらしい
ここは牢屋か?と思った
そして、残りの4人は
用地的に脱出計画を企てていた
僕は内心、止めとけば良いと思いながらも
見続けていたが、とうとう口に出さなかった
いや、出せなかった
そして、四人の計画通り、計画は実行され
僕の意見に反し、その計画は無事成功したのだ
だが、僕はその計画に加わらなかった
なので、僕は永遠にこの暗闇から出られない
永い暗闇で暇を潰していると、後ろから何者かが近づいてきた
でも、抵抗しなかった
熱いものが背中をつたり、その後全身へと伝っていく
僕達は見事脱出に成功したんだ
僕達はなんて賢いんだろうと感心した
そして、楽園で見つけた住処に帰ろうとした
誰もお互いを疑い、咎め合う事をするやつはいなかった
皆正直者だったから
皆仲良しだったから…
夢想
楽園は僕達が住むにはちょうど良い建物を用意してくれ
森の奥にある古びた洋館は、すんなりと僕達を歓迎してくれた
でも、いつもなら大量の食事だったが、いつの間にか半分で済むようになった
正直者の僕達はいつの間にか半分になっていた
午後はいつもお茶の時間と決めていた
いつもなら、苦いだけのコーヒーが
今日だけは僅かに甘く感じられた
そのコーヒーに惚れ薬─Love Potion─が入ってるとも知らずにね…
最も大人びた僕は、美しきピエロに恋し、幸福のまま眠りについた
残りの村人は3人になった
僕は、確かに毒で殺された仲間を見たんだ
あれは自殺のはずがない
コーヒーは適当に僕は選んで、皆の部屋に配っただけだ
他の二人には、彼の死を伝えなかった
紅夢
最も警戒心の強い僕は、自分で用意した食事以外は口にしなかった
他の二人が寝静まるまで、頑張って起きていた
僕らは、別々の部屋に入って、鍵を閉めた
そう、僕はあろうことか、二人のうちの一人を疑ってしまっていたんだ
すると、何処からかすぐ近くで釘を打つような音が鳴り響いた
一体、誰の仕業だろう?暗闇の中、恐怖で顔が強張る
音に合わせ、僕の手足が痛む
まるで、五寸針で打たれたかのような感じだ
霊媒師にでも相談しようとも思った
でも、あることに気がついてしまった
僕が木に打ち付けられていて、動けないという事実を
誰が僕を木に打ち付けているのだろうか
そして、最後の針
その瞬間、僕は声を出す事もままならず、全ての光が途絶え、全神経から力が抜ける
そこには、眉間に打ち付けられたかのような跡があった
君は、あまりにも腑抜けだった
正直者が、馬鹿を見るという事が分からない?
こんな森の奥で、隠居倉しで、昔のあの鋭い感覚が壊れてしまったのか?
もう一度街の賑わい、富と快楽が恋しくないの?
僕は、昔みたいに皆で強盗団になり、人生をもう一度やり直したいだけなのに…
幻夢
一仕事終えた僕は、朝食の準備をしながら、夜がふけるのを待った
最も早起きの得意な僕の意識内は、もうすでに虫の息だった
今朝のハムエッグになにか盛られたんだと感づいた
僕はなんて頭悪いのか
残りの人数が二人になるまで分からなかったなんて…
全ての元凶は、あいつだったんだ…
気違いになった時点で、殺しとくべきだったか…
いずれにしても、時既に遅し
いつかの巫女が見えた
これは僕の幻覚か?
それにしても、髪色はあんなにブロンドがかっていたのか?
僕の残りの命と引き換えに
もう少し幻覚を見せてほしいという願いは、前者だけ叶ったようだった
創夢
あの時、生まれ変わった僕は、昨日は夕食後
猛烈な睡魔に襲われた
頭が割れるように痛い
昨日の夜の事がなんにも思い出せない…
永い夢を見ているような感じだった
眼の前の現実を突きつけられ
こんな現実なければもっと良かったのに
と思った
なんてことだ、一人はコーヒーに毒を入れられ死に
一人は木に打ち付けられ死に
そしてもう一人は、首を跳ねられ死んでいたなんて
僕は椅子と縄を用意し、最後に呟いた…
最後に死んだやつと言えば、コーヒーで毒殺されたやつしか思い浮かばない…
もしかして、そういう事なのか?
そういう事だろう
僕の夕飯にもなにか盛られていたようだからね
そんな事はもうどうでもいいんだ
僕は一人だけ
こんな嘘つきだらけのこの世に未練もクソもない
今回は、丈夫な縄を天井に括り付け、僕は高い椅子を蹴飛ばした「
今度こそ、二度と地面と接着する事はなかった
こうして、僕の恐ろしき人生に膜をおろした…
村人は死に、楽園の巫女はいつもと変わらない日常を送っていた
ある日、巫女の日記にはこう書かれていたらしい
──今日あった事といえば、森の廃洋館のあった方から
歩いてくる美しいブロンド髪の少女に出会った事くらいね
その少女は、確か何処かで見たことある気がしなくもないけど
私はそんな些細な事に頭を使おうとは思わないわ
その娘は、いたずらっぽく舌を出しながら
ペコリと頭を下げて、笑いながら楽園の出口の方向に向かって
走っていっていたわ
変な娘だったわ
そういえば、あの娘はあの村人八人の中で唯一の女だった気がするわね
そんな事は私に関係ないのだけれどもね
今日も退屈だったわね
この楽園から、八人の人間が消えた
八人のうち、七人の死体が
人食い妖怪などの食料になった
楽園は、正直者を失っただけ
そんな事は、大したことないだろう
──残りの村人は1人になった…
第四話 鳳来人妖 〜 Fantasy of the Devil you are killed Clown
ある村には、元々村人が七人いた
村総出で東方の国へと引っ越す事が決まった
引っ越し当日、皆は山の麓までせっせせっせと歩いた
そして、山の麓に着いた
休憩がてら、切り株に腰をかける
すると、一人の村人が大きな木の脇に空洞があると言った
興味本位で、僕達は入る事になった…
そして、僕達は目を覚ました
見覚えの無い場所
遠くから、誰かの声がした
一人が走っていった
叫び声と共に、生ぬるい音がした
その瞬間、背中が凍りそうな程ゾクゾクした
その瞬間、皆は一斉に走り出した
走り、走り、走り回った
逃げた先に、廃洋館があった
そこに逃げ込んだ
村の中で一番強い僕は、声のする方向に走っていった
興味本位だった
その時は、襲ってきたら返り討ちにしてやろうと
訳の分からないことを思っていた
あんな化け物相手に適うはずがない
笑顔で手を差し伸べてくれた
手をとった瞬間、全神経から力が抜け、足から崩れ落ち、真横に倒れる
首と身体、足が切断させられたのだ
僕は、助けを呼ぶ事もままならないまま、二度と仲間に会えなくなった
残りの村人は六人
村の中で一番賢い僕は、この森の中に潜む化け物を倒す作戦を考えた
念入りに計画し、持っていた物資と、近くにある物資を駆使して
撃退装置を作り上げた
完成度は凄まじく、これなら勝てるだろうと思っていた
だが、現実はそう甘くない
ついに、廃洋館の中にいる事がバレた
僕は果敢に挑んだ
その一瞬の出来事だった
一気に身体の力が抜け、徐々に力が入らなくなっていた
そう、先に手首を切りつけられていたのだ
もうじき出血多量で死ぬだろうと思った化け物は
さっそうと宵闇に消えていった
僕は叫ぶこともままならないまま、帰らぬ人となった
残りの村人は五人
村の中で一番臆病な僕は、一目散に逃げた
なぜなら、この”楽園”が怖くなったからである
意味の分からない化け物、気味の悪い空気
全てが僕に対して、敵対しているようだった
後ろから気配を感じた僕は走るスピードを上げた
でも、その気配はどんどん近づいてくる
背中に熱い何かが伝ってくる
やがて、それは全身に広がり、徐々に力が抜けていく
刀だ
刀で、背中を切りつけられた
僕は泣くことも出来ずに、暗闇の中で一人寂しく死んでいく…
残りの村人は四人
村の中で一番大きな僕は、その化け物がどんなやつか気になっていた
どれだけ大きいのか?どれだけ強いのか?
それを知りたがっていた
そして、声のした方向に向かって、走った
そして、到底適うはずのない敵を前にして
完全に固まった
その場で動けなくなった
そして、一瞬にして身体の全信号がシャットアウトされ、眼の前が真っ暗になった
残りの村人は三人
ある時、湖の上で踊っている少女を見つけた
その子の踊りは、繊細かつ大胆で
気付けば、いつのまにか長い時間見惚れてしまっていた
すると、雨が降ってきた
ずっと、この楽園が泣いてるかのようだった
雨は止むことを知らず、延々と降り続けている
ふと湖を見ると、既に少女の姿は無かった
ふと僕が廃洋館に帰ると、そこには血だらけの仲間が倒れていた
僕が呑気に遊んでいる時に皆は殺されていたのか
そう思い、言葉を失った
何もやる気のでない日常
時間だけがすぎていった
そして、僕は全てを終わらせる決意をした
高いところにロープを縛り、椅子に上り、首に縄をかけた
思いっきり椅子を蹴っ飛ばそうとした瞬間
誰かの足音が聞こえてきた
そして、次の瞬間、ドアが開いた
僕は固まった
次の瞬間、痛みや生きているという実感がなくなった
そう、首を切断されたのだ
僕は、誰にも見つけられぬまま、死んでいくのだ…
僕は全てを悟った
僕の最愛の人、僕の想い人がすでに息絶えているという事に
そして、僕の家族、友人も
訳の分からない化け物に、殺された
僕ももうじき殺されるのか
そう思っていた
次の瞬間、唸り声が聞こえた
僕も終わりかと悟った
全てを投げ捨て、化け物に身を委ねる
背中に熱いものが伝っていく
その後、全身へと流れていくように伝っていった
背中を切り裂かれたのか?
いや、背中の皮を剥がされたのだ
そして、肉を引き裂かれた
その瞬間、僕の視界は真っ暗になり、全ての光が途絶えた
そう、僕は化け物に殺された
僕は助けを呼べずに、最も残酷な殺され方で殺された
その後、七人の遺体中3体の遺体が見つかった
残り4体が何処にいったかは謎である
一人の少女の日記にはこう書かれている
──ん?ああ、あの七人の子たちね。あの子達なら、湖で踊ってる
時にしか見てないわよ?え、見つからないですって?そんなもの
私は知らないわ。はぁ、今日も退屈な日だったわ
彼らの遺体のうち、4体は一体何処にいったのか
それは未だ行方不明だそう…
第五話 幻想の恐ろしさ…
ある日、目を覚ました
いつも寝ている場所では無い
そういった、場所では決して無い
いつも見ている景色とは、天と地ほど違う
「…幻想入りか?」
その瞬間、茂みから現れたのは、金髪の少女だった
魔女の帽子に、メイド服らしきものを着こなしている、箒に乗った典型的な魔女だ
横には巫女服を来た黒髪の少女
???「あぁ?お前誰だ?」
金髪の少女に、そう聞かれた
僕は反射的に逃げた
全力で逃げた
ここがどこかも分からない
遠くまで続く宵闇、かすかに感じる気配
全てのものが、僕に牙を向けているようだった
すると次の瞬間、何かが頭上を通り過ぎた
その物体は、僕の額をカスって通り過ぎていった
ナイフだ
ナイフが飛んできたのだ
これは偶然ではない
誰かが命を狙っている
僕は一目散に逃げた
その瞬間、眼の前に大量のナイフと、一人の銀髪の女性
間一髪で避けきった
そこにはメイド服を華麗に着こなし、完璧な身のこなしに見惚れていると
???「メイド秘技『殺人ドール』」
眼の前に、大量のナイフが出てきた
お遊びでは無い
ハイエナやライオン等が獲物を捕獲する目のような鋭さ
完全に殺しに来てる
それも間一髪で避けたように思えた
だが、手の甲と腕に計2本のナイフが刺さり
額にもう一度ナイフがかすった
足首とすね、太ももに計4本のナイフが刺さった
「これはきっと悪い夢だ…」
そう思い、また目を瞑った
そして、起きるといつものところに戻っていた
「良かった。いつもの場所だ」
そう思った
だが、起きた時にはなぜか病院にいた…
そして、先程刺さった場所に激痛が走っていた…
包帯を取ると、あの時見たナイフの刃の形と酷似した穴が空いていた
そして額には、あの時つけられた傷があった…
その事を友達に話した
僕が経験した、擬似的永遠
突如眼の前に大量のナイフが出てきた事
友達からは「そんな事あるわけねえだろ」と笑われた
確かにそうかもしれない
でも、ならこの傷はどう説明するのか?
この大量のナイフで刺されたような傷、額の二つの傷
この傷をつけた者は何処にいるのか?
その瞬間、僕の背筋は凍った…
窓の外には、あの時のメイドが見えたから…
そして、真紅の瞳が僕を睨みつけたのだ…
そして、笑い、消えていった…
あのメイドは誰なのか…?
そして、一気に疲れが、僕にのしかかってきた…
そして、僕はその疲れに潰されるかのようにベットに倒れ込んだ…
気付けば、眠りについていた…
そして、今度は神社に来たのだ…
「…さっきまで病院に居たはず…」
そして、悟る…
あの傷をつけたメイドがいる世界だと…
「…またか…」
そう思った
そして、また目を瞑った…
そして、目を開ける
そこには、いつもの病院の光景が広がっていた…と思った…
「…おかしい…!どうして!どうして!」
そこには、闇夜に広がる美しき灯籠
後ろに広がる宵闇
神社はライトアップされ、後ろでは闇が広がり
僕は押し潰されそうになった…
???「おい、そこで何してる」
僕は振り返る…そこにいたのは
前の金髪の魔女と、黒髪の巫女だった…
その瞬間、汗がたくさん出てきた…
そして、気付けば、病院にいた…
あの幻想はなんだったのか…?
そして、友達を誘い
それを試してみる事にした…
「本当に出来るのかよぉww」
友達は、まだへらへらしていた…
そして、二人は眠りについた…
そして、起き上がった先に広がっていたのは…
そこには、晴天の青空が広がっていた…
雲一つない晴天の中、森の中にある廃洋館で起きた…
「…ここ、何処だよ…」
友達が、怯えながら言う…
「ここは幻想郷」
そして、友達は恐怖から一変、笑顔になった…
「幻想郷?!ルーミアとかチルノに会えるかな!」
そして、友達はさっそうと廃洋館から飛び出した…
僕は疲れてたので、そこに留まることにした…
友達視点
僕は幻想郷ときくなり、廃洋館を飛び出したんだ
そして、森の中に入っていったんだ
そしたらさ、眼の前に、2mくらいのピエロがいたんだ
そのピエロは、僕に手を振ってきたんだ
そして、僕は恐る恐る、手を取った
その瞬間、僕は恐怖という感情がなくなった…
それと同時に、今まで通っていた全神経の信号がシャットアウトされたんだ…
そして、地面に落ちたんだ…
痛いという感覚の前に
僕の意識は消えてたんだよね…
確か、こういうものを読んだ事があったなぁ…
蓬莱人形のブックレット…それとまったく同じだ…
周りには、何者かの死体が散乱しており
風化により白骨化した死体や武器が転がっていた…
そのまま、叫ぶこともままならないまま、僕は死んでいった…
僕目線
僕は廃洋館の中でくつろいでいた…
でも、下から甲高い笑い声と、生々しい音が聞こえ
全身が凍りつく感覚に襲われたんだ…
そして、僕とピエロの”楽しい夜”が始まった…
僕は静かに隠れた…
そして、ピエロが僕のいるところに歩いてきていた…
僕は必死に息を殺した…
そして、ピエロが部屋に入ってきたんだ
僕は心臓がはち切れそうになりながらも、息を殺していた…
そして、ピエロが部屋から出ていった…
その隙に、僕は部屋から出た…
廊下の軋む音が僕の耳に直接響いていたんだ…
心臓がはち切れそうな感覚になっていたんだ
そして、僕は密かに身を鎮めたんだよ…
前からピエロがやってきたんだ…
ピエロはなんにも疑う事なく通り過ぎたんだ
そして、一つの部屋に入ったんだ
そしたらさ、眼の前に何が広がってたと想う?
友達の死体だよ
惨たらしくなった友達の姿がさ
頭の中いっぱいに広がったんだ
足とか背骨が折られてて
その骨がむき出しになっててさ
肉を裂くように、鎌が刺さってたんだ
その瞬間、僕の神経は一瞬にして凍りついたんだ
怖くて、怖くて、怖かった
とにかく怖かった
その場で泣き出したかった
その場で地面に向かって叫びたかった
でも、そうしたら、きっと僕も
この友達のようになってしまう
僕は悲しみ、恐怖の感情をぐっと押さえ
飲み込んだんだ
そして、僕は出口を探したんだ
道中、たくさんピエロにあった…
でも、僕は持ち前のステルスで逃げ切った…
緊張、恐怖、悲しみで
身体が爆発しそうだった
身体の内部が膨張して
今にも爆発しそうだったんだ
心からそんな感覚になった事のなかった僕は
不可思議な体験と、ありえないという気持ちに
押し潰されそうだった
そして、ようやく出口が見つかった…
そして、廃洋館から出てきた…
そして、次は幻想郷の結界の隙間見つけようとしていた…
その時だった…
背中から感覚が消え、それとほぼ同時に背中に熱い感覚が走った…
その後を追いかけるように、激痛が背中に走る…
ピエロだ…ピエロに背中を斬り付けられたのだ
そのまま、僕はその場に倒れた
そして、頑張って立とうとしていた…
そして、走り出した…
痛みを忘れ、全力で走り出したんだ…
眼の前に民家が見えた
そこに逃げ込んだんだ
ピエロは、何にもできなくなって、帰っていったんだ
とりあえず、生き延びられた
そこは妙に薄暗く
妙に散らかっていた
本が散乱していて
とても不気味だった
でも、僕はとても疲れていた
だから、横になったんだ
気付いたら、朝になっていたんだよね
僕はやっと一息つけた
今日こそ帰ってやると
意気込んでいた
だが、その民家を出て数百メートル付近のところで
僕はとてつもない悪寒と、プレッシャーに襲われたんだ
気付いたら、僕は走り出していたんだ
そして、その後ろから
口が耳にまで届きそうなほどの笑顔で
ピエロが追いかけてきたんだ
僕は怖くて、怖くて
逃げ出したんだ
そして、僕は小石でこけたんだ
そして、ピエロに一気に詰められて
僕は目を瞑ったんだ
そしたら、そこにあったのは
痛いという感覚ではなく
柔らかな何かで包まれた感覚があったのだ
病院だ
病院のベットの上で目が覚めたんだ
僕はもう二度と寝れない身体になってしまった…
死にはしない変わりに、死にたくなるような状態になったんだ
もう一度眠ったら、あの”楽園”に行けるのだろうか…?
──エンディング──
そして、幻想郷は
唯一の外来人2人を失った…
一人は静かに殺され
一人は無事元の世界に戻った…
だが、たかだかそれだけのことだ
いつも数人消える幻想郷では
それは単なる数値にすぎなかった…
そしてしだいに、それは日常として処理され
彼らの存在は、皆の記憶から
消えていったのだ
そう…
──あの惨たらしき悲惨な死を遂げた者が居たとも知らずに…──
最終話この世の真相…
制作:ゆっくりA
著作権保有:Fantasy Paradise
僕達幻実村は、元々人口が30人ほどだった
そしてある日、僕達は村長から
隣の街へ引っ越すようにと言われた
皆は、ノリノリだったけど
僕はなぜか胸騒ぎがした
なぜか脳裏で繰り返される、虐殺、裏切り、村の壊滅…
ない記憶が蘇ってきていたんだ
そして、僕達はそんな気持ちをよそに
引越し当日を迎えた…
あんな悲惨な出来事になるとも知らずに…
村を出て数百メートルの地点で
”ある人”に止められた…
村人でも、街の人でもない人にだった
その人は、この山の”管理”をしている人だと言った
でも、僕は出会った時からわかった…
こいつが…巷を騒がせている
─蓬莱殺戮人形
だと…
僕が皆に伝えようとした…
いや、そんな時間はなかった…
その”管理人”が仲間の一人を鎌で斬りつけたのだ…
生ぬるい音と共に、仲間の叫び声が聞こえた…
僕達は逃げ出した…とにかく遠くへ行こうとした
でも、逃げてる最中に、1人、2人と
次々に蓬莱殺戮人形によって消えていった…
僕達は、仲間を5人失った
残りの村人は、25人
逃げた先に、廃洋館があった
僕達はそこで一休みする事にした
僕は、この村の中で最も小さかった
それ故か、鬼ごっこでも簡単には捕まらなかった
でも、僕はとても怖かった
誰かも分からぬ殺人鬼に殺され
仲間の命を奪い
あの不気味な笑顔…
狂気に満ちた瞳に、耳にまで到達しそうなほど裂けた口
そして、全身が血まみれで
片手に血まみれの鎌を持っていた…
僕は、考えただけで背筋が凍った…
僕は寝ようと思った…
でも、その時だった…
背中に熱い感覚が走り
それを追うかの如く、鋭い痛みが僕を襲った…
僕は逃げた…
遠くへ…とにかく遠くへ…
でも、あいつは…
蓬莱殺戮人形は、赤子の手をひねるかの如く
尽く追いつかれる…
でも、僕は諦めなかった…
でも、その努力も虚しく
今まで全身に通っていた全信号がシャットアウトされた…
そして、僕は真下に落ちた…
恐らく、僕は首と胴体を切り離された…
僕は、もう二度と皆と遊べなくなった
残りの村人は24人
僕は、この村の中で最も恐怖心があった
そして、僕はこの”楽園”からいち早く逃げ出そうと思った
でも、そんな僕の思いは虚しく、ついに”やつ”に見つかってしまう
そう
─蓬莱殺戮人形
だ
僕はさっそうと逃げ出した…
僕のほうが足は早かった
だから、僕は無事に逃げ出すことに成功した
あの忌々しき”楽園”から…
残りの村人は23人
僕達は、この村の中で最も強い兄弟
僕達は蓬莱殺戮人形がどんなやつか見たかった
そうして、僕達は一目見ようと森の中に出向いた
そして、”やつ”らしきものに見つかる…
見た目は…黒狐のお面に、黒色のジャンパー、黒色の長ズボン…恐らく、中学生の制服のズボンだろう
そして、青と黄緑の運動靴、黒の手袋、そして、片手には血まみれの鎌があった…
推定年齢は…13歳ほどだろうか…?
そうして、僕達はやつに見つかった…
僕達は一緒に攻撃を仕掛けた…
でも、やつは不思議な技を繰り出してきた…
その技は、まるで残像のようだけど、残像ではない
でも、僕達はその”蓬莱殺戮人形”の首を折った…
でも、5秒後には立ち上がったんだ…
血まみれの服装がより一層強さを引き出していた…
僕達は恐怖で動けなかった…
………
………
………
残りの村人は20人…
僕は、この村の中で最も孤独だった
僕はいつも一人で、ご飯を食べる時でさえ
一人だった
そうして、僕はそんな人生に嫌気がさして、◯のうと思った…
だから、森の中を彷徨っている…
僕に救いの手はのびてこなかった…
だから、僕自らが蓬莱殺戮人形の元に行き
殺されようとした…
でも、現実は違う…
なんと、あの死の象徴と言われた蓬莱殺戮人形が
僕を保護してくれたんだ
負のオーラを放っていた僕を、可哀想に思ったかららしい
蓬莱殺戮人形も、昔同じ経験をしたと言う
そうして、僕はこの世界に反抗すべく
─蓬莱殺戮人形と共に、殺戮を開始する…
残りの村人は19人…
僕は、この村の中で最も陽気だった
僕はいつもどおり楽しく森を歩いていると
なにかの音楽を聞いている”やつ”に出会った
その曲は、悲しく、でもどこか激しい
そんな曲だった
確か…「蓬莱人形 〜 Dolls in Pseudo Paradise」じゃなかったかな?
僕は楽しくなり、つい口に出してしまった…
そして、こちらに気がついた…
僕は殺される…そう思ったが
感じたのは、鋭い痛みではなく
優しい包容だった…
蓬莱殺戮人形が泣いていたんだ…
実は、蓬莱殺戮人形が殺戮を行っている理由が
自分にも分からなかったらしい
でも、次第に孤独と寂しさから来ているのだと勘付いたらしい
そうして、僕は蓬莱殺戮人形とともに旅をともにした…
残りの村人は18人…
僕は、この村の中で最も自信に満ちあふれていた…
そう、”やつ”に会うまでは…
僕は、”やつ”に出会った…
僕は恐怖で”やつ”に石を投げつけた…
でも、その横に見慣れたやつがいたんだ…
裏切りだ…この事を伝えなければ…!
僕はそう思い、駆け出した…
でも、そんな僕の思いは、そう簡単に受け入れてくれるはずもなく
僕は三人に、二度と帰れぬ人にされた…
残りの村人は17人…
僕は、この村の中で最も辛い人生を歩んできた
そう皆に言ってきた…
でも、本当は嘘だった…
周りにチヤホヤされたくて、言ってきたんだ
でも、その言葉が今現実になり
僕を押しつぶそうとしていたんだ…
そうして、僕は皆とはぐれた
気づけば、皆は美しき宵闇の世界へと吸い込まれていった…
僕は孤独だった…今までにないくらい
プレッシャーと恐怖心を感じ
今にも胸が張り裂けそうだった…
その瞬間、僕の背中に熱い一筋の”ナニカ”が走った
切られたんだ…背中を…
蓬莱人形に…そうして、熱い感覚を追うように
今度は痛みが押しかかってきた…
そうして、僕の体に通っている前信号がシャットアウトさせられた…
僕は叫ぶこともままならないまま、二度とちやほやされなくなった…
残りの村人は16人…
僕は、この村の中で最も辛い人生を歩んできた…
蓬莱殺戮人形への恐怖心、仲間の裏切り、殺戮、闇…
それら全てが混ざり、色々な感情になって押し寄せてきた…
だから、僕は首を吊ろうとした…
誰にも見られないところで…
でも、蓬莱殺戮人形に見つかってしまった…
たまたま、ここを徘徊していたらしい…
でも、僕は殺される覚悟で蓬莱殺戮人形に懇願した…
僕も一緒に行動させて下さいと
その時の僕は、恐怖心とプレッシャーでいっぱいだったが
かすかに、この世に対する念を抱いていた…
蓬莱殺戮人形は、そんな僕を優しく迎え入れてくれた…
残りの村人は15人…
僕達は、残された村人だった
30人いた村人は、今や15人にまで減ってしまった…
でも、僕達はこんな負の連鎖を終わらせようと決心した…
こうして、僕達は再び奴らに対抗しようと
─立ち上がった…
僕達は、蓬莱殺戮人形の前にたった…
皆は怖がっていた…でも、一人の掛け声とともに
皆は突撃していった…
でも、現実は甘くない
次々に、殺され
ついに、15人いたはずの村人は、6人にまでなってしまった…
でも、僕達は諦めなかった…
そうして、ようやく仲間であった「蓬莱人形」の首を討ち取った…
皆の心には、今までにないほどの悲しみが溢れていただろう…
そうして、蓬莱人形含め、殺戮人形達は3人になった…
その瞬間だ…
蓬莱人形が油断した…!
そうして、二人の蓬莱人形を討ち取った…
そして、残るは蓬莱殺戮人形…
この物語を始めた張本人だ…
そうして、僕達6人は
蓬莱殺戮人形に飛びかかる…
一人は首を引きちぎられ
一人は内蔵もろとも引きずり出される…
でも、ようやく
─あの忌まわしき蓬莱殺戮人形に勝った…
──エンディング──
こうして、長きにわたった蓬莱殺戮人形の話は膜を閉じた…
ある者は無惨に殺され、ある者は砕け
そうして、ある者は殺戮人形側に回り込む…
でも、そんなのは遠い幻想だ…
人々は毎日数多くの事を忘れてしまう
こうして僕が最期の言葉を残している時でも…
人々の記憶から僕の存在が…消えていっている…
あぁ…この世は残酷だ…
こうして…僕はこの世の恐ろしさを…
─理解した…
by.蓬莱殺戮人形
おまけストーリー そして幻想へ…
僕はこの物語を描いた
誰かが僕の足を、木に打ち付けている気がする
五寸もある針で、木に打ち付けられている
誰がこんなことをしているのだろう
こうして僕が釘付けにされてる時でも、皆の記憶から僕の記憶がなくなっているのだろう…
この物語もまた、遠い幻想だ…
その瞬間、僕の視界が真っ暗になった
そう、首を切断されたのだ
僕は動く事もままならないまま、二度と仲間たちに会えなかった…
”村人”がまた一人減った…
残りの村人は…
──0人…
あとがき
どうも皆さんこんにちわ!
幻想創学歴戦禄執筆者ゆっくりAです!
今回のは…まあ…失敗…かな?
てきと〜に作っててきと〜にUPしたので
分かりません(^^;
すんませんしたぁぁぁぁ!
幻想創学歴戦禄 ゆっくりA @yukkuria_doujin
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます