第2話 2月風
寒さが街を包む 2月の朝、
白い息が空に舞い上がる。
冬の名残がまだ残るけれど、
日は少しずつ長くなり、
心に温もりが灯る予感。
雪の下で眠る大地、
春の声を待つ静けさ。
遠くで鳴る風の音、
それは春の足音か、それとも
まだ、冬の歌か。
小さな花が一輪、
ひっそりと顔を出すように、
2月は少しだけ希望を運んで
春の扉をそっと開ける。
冬と春の間の微妙な時。
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