熱帯夜に愛し合う二人。国は違えど、ヒデとチュンチュンはお互いを分かり合えるかけがえのないパートナーだった。そんな二人の一夜の逢瀬の物語。
むせ返るような夏の夜の空気感に、プールサイドのカルキ臭。揺らめく水面に映る青い光が綺麗です。
情景描写が丁寧ですがどこか幻想的で、まるで二人のためだけに用意された夜のように感じられて美しいです。この文章や情景自体が、作者様の二人へのプレゼントのように思えて素敵です。
心をさらけ出せる相手がいることの幸福と、それすらも終わりがあるということを知ってて求め合う二人の官能シーンは、悲しみの裏にどこか気品があって胸を打たれました。
個人的に、FNCYというユニットの「AOI夜」という曲が合うなぁ~と思い、リピートしながら読ませていただきました。ヒデとチュンチュンの、可愛らしくも切ないプールのような青い夜。お二人のスピンオフも読んでみたくなりますね!
ちょっとR─18な作品となりますが、大人な恋物語です。おすすめです!
描写が上手くて、どのシーンも凄く引き込まれる作品。結構エロス的な愛が書かれているが、直接的すぎず不思議と下品すぎるという感じもなく、不思議な作品である。
おそらく、ヒデとチュンチュンの関係性にも焦点をあてながら、何気ない蒸し暑い日の出来事として描写されているシーンも多いからではないかと感じている。どうしてこの二人は身体的に繋がりを持っているのだろうか? そんなことを考えながら読むことも出来て面白い。
そういうシーンも含みつつ、ヒデとチュンチュンの恋愛についても短いながらに濃い関係性も含まれているので、そういった恋愛が好きな方も是非読んでみていただきたいと思う。
※注:R-18作品です。
冒頭からいきなりやることやってて「ふーん、エッチじゃん」と思うなど。
なかなか攻めてますね。
しかし後半、前半よりももっと攻めた生々しさを伴う表現で描かれ、かなりドキドキさせられました。
純粋にその内容にもですし、シチュエーションに至るまでにもまた別のドキドキを感じられ……そして、「これカクヨムさんOKなの!?」という、メタな意味でのドキドキ。
実に攻めてます、きわどい!
その一方で、そこまでに至る男女間の深い愛も語られ、ただやることやるだけの俗な作品ではない、しっとりとした大人な作品に仕上がっています。
互いの環境や生きてきた人生に色々あったのだろうなぁ、と思わされたり。
ともかく、お子様には読ませられない、そして読んだとしても深くはわかられない、そんな大人な作品です。