第7話 父さん母さんが絶句してた
父さんが19時に帰って来た、即夕食になったが父さんも母さんも私の異変が気に成って居た様で「美鈴新学期の授業はどうだ?」なんて、何が聞きたいか丸分かりの質問して来た。
「社会の新任教員森田先生が寝てる私を起こしたの、授業は日本国憲法だったので、丸暗記してる日本国憲法前文を言って『憲法9条まで遣ります?』って聞くとそのまま寝かせてくれたよ」
「そ、そうか」
「あなた! そうかじゃ無いでしょ! 美鈴は結局授業中寝て過ごしてるのよ!」
「母さん、以前は授業内容が分からず寝てたの、でも今は全て解りきった授業がバカらしくて寝てるの! 以前とは大違いだよ」
「そ、そうなの? なら良いのかな?」
両親は私がスポーツ枠の推薦入学するって決まってるので、以前から私の学力は気にして無かった。
それより姉ちゃんが、授業料が段違いの国立大に入学出来るか? そちらの心配に集中してる。
「この後20時に友達と約束があって、姉ちゃんとゲームするよ」
「宿題は?」
「姉ちゃんと一緒に終わらせてるよ」
「そう、偉いわね、美咲は美鈴の勉強見てやってるの?」
「いや、そのぅ、美鈴に教えて貰ってる、美鈴は教えるの上手! 高校の先生より分かり易く教えてくれるの」
「「ん? そう(なの)か?」」
父さんと母さんは絶句してた。
時間が迫ったので、団らんを終え姉ちゃんの部屋に入った。
僕は定位置のソファーに寝転び、コントローラーを額に装着『自由世界を堪能』にダイブした。
絶句フリーズから復活した、美鈴の両親は。
「母さん? 美鈴は美鈴なんだが、何か別人に思える」
「学校では相変わらずスポーツ万能だそうよ、変わったのは大学生並の学力が着いただけって担任の塩見先生が連絡くれました」
「だ、大学生並の学力だと? 美鈴は何処で何を見て大学生並の学力を身に着けた?」
「スマホ?」
「そんな物で学力着くなら、天才の大安売りになるぞ」
「ですよね……神か何かに取り付かれた?」
「最近変わった行動は、VRゲームに嵌まってる事くらいか……バーチャルリアル世界に入ると、脳に何か影響が有るのか?」
「そんな事は研究し尽くされて居るわよ、美鈴だけに特別影響したって事?」
美鈴の両親は検討違いだが、久し振りに夫婦の会話が弾んだ、もしかして年の離れた弟か妹が生まれるかもね。
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