第7話、ラストカミカゼアタック、
キム・スジョン:ケチ映画の魂、主演、志乃原睦美談。
「ケチ映画」…あの騒動から少し時間が経ちましたが、いまだにあの時の興奮が蘇ってきます。 ネット上での「カミカゼアタック」、映画評論家たちの辛辣な批判、そしてあの忘れられない会見…全てが、私にとって大きな、そしてかけがえのない経験でした。 でも、改めて振り返ると、この映画の全ては、キム・スジョンという女性から始まったのだと気づきます。
キム・スジョン…彼女は、この映画の主人公であり、同時に、この映画の魂そのものだったと言えるでしょう。 彼女は、決して華やかな人生を送ってきたわけではありません。 むしろ、貧しさや困難に直面しながらも、ひたむきに生きてきた女性です。 彼氏の保釈金のために貯金を使い果たし、わずかなお金で宝くじにチャレンジする…その行動一つ一つに、彼女の強い意志と、愛する人への深い愛情が感じられます。
最初の構想段階から、私はキム・スジョンを、ただ「不幸な女性」として描くつもりはありませんでした。 彼女は、困難に立ち向かう強さ、そして、どんな状況でも希望を捨てない明るさを持ち合わせています。 低予算、質素なセット、家族総出演…これらの制約は、むしろ、キム・スジョンの内面的な強さを際立たせる効果を生み出したと私は考えています。 手作り感あふれる映画だからこそ、彼女の感情がよりリアルに、そして深く観客の心に響いたのではないでしょうか。
オリジナル版のラストシーン、スジョンの誕生日に宝くじの結果を知る…これは、彼女自身の運命、そして人生に対する問いかけのようなものだったと私は考えています。 しかし、改訂版では、彼氏の誕生日に結果を知るという変更を加えました。 これは、彼女自身の幸せよりも、愛する人を優先する彼女の自己犠牲的な愛をより強調するためです。 ハズレて破り捨てるパターンと、当たっても彼氏の誕生日なので要らないと感じるパターン…これらの結末は、一見残酷で皮肉なように見えますが、それは、現実の複雑さと、人間の心の奥底にある葛藤をリアルに表現しているからでしょう。
もし、最初からもう一度キム・スジョンを演じるとしたら… 私は、彼女の心の揺らぎを、もっと繊細に表現したいと思っています。 彼女の表情、仕草、そして言葉の一つ一つに、彼女の複雑な感情を込めたい。 そして、観客に、彼女の心の奥底にある強さと優しさを、より深く理解してもらいたい。 低予算という制約はありますが、彼女の魂を表現する上で、それは決して障害にはならないと信じています。
「ケチ映画」は、私にとって、単なる映画作品ではありません。 それは、キム・スジョンという女性との出会い、そして彼女を通して、私自身の成長物語でもあります。 これからも、キム・スジョンというキャラクターを胸に、より良い作品を作り続けていきたいと思っています。 そして、いつか、もっと大きな舞台で、彼女の物語を、世界中の人々に届けたいと願っています。
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