AI-kata(相方)よ、私の小説読んでくれ!

真野魚尾

1. 導入は大事です

 真野まのうおです。

 個人的な意見として、人間の創造性を尊ぶ気持ちと、AIの可能性に対する期待は、相反するものではなく、両立すると考えています。


 端的に言うと、小説は何が何でも私が書くので、AIにはその手伝いだけを頼みたい。


 現在(2025年2月)私が連載中のアクションコメディ作品を例に取ります。


雅致ガチ百合学園トンデモニウム

https://kakuyomu.jp/works/16818093080062396426


 本作では、AIにキャラクターのイメージ画像を生成してもらうという、補助的な仕事を任せています。

 今回は、そこからより踏み込んで、作品内容の改善を目的とした分析をAIに頼んでみることにしました。


 本稿では、自作小説の分析ツールとしてGoogle NotebookLMを使用しています。読みやすいよう書式は整えましたが、回答内容は一字一句いじっていません。



   #   ♪   ♭



 手始めに、『雅致ガチ百合学園トンデモニウム』のキャッチコピーや紹介文(あらすじ)などを考えてみてもらったのですが、あまりパッとしませんでした。


 そこで、別角度から話し合いを試みます。


※参考元「第1話 体育館で悪魔退治するってよ」

https://kakuyomu.jp/works/16818093080062396426/episodes/16818093080062403391


 こと=本作の主人公、まい=先輩ヒロインです。



  *


真野:

 第1話をより読者の興味を引き、続きが読みたくなるような改善案をいくつか考えて。



AI:

 第1話をより読者の興味を引き、続きが読みたくなるように改善する案をいくつか提示します。


・琴緒のキャラクターをより魅力的に:

 琴緒は正義感が強く、悪魔退治という非日常的なアルバイトに惹かれる一方で、好きな先輩への恋心も抱く等身大な高校生です。読者が感情移入しやすいよう、これらの側面を強調することで、琴緒の内面を掘り下げ、より人間味あふれるキャラクターとして描くことができます。


・マキナの謎:

 マキナは悪魔退治を依頼する謎の人物です。彼女の目的や、悪魔退治の報酬、琴緒を選んだ理由など、読者の好奇心を刺激する要素を散りばめることで、マキナへの興味、ひいては物語全体への関心を高めることができます。


・悪魔の存在:

 第1話に登場するドナツィエルは、コミカルな描写が目立ちます。悪魔の脅威をより具体的に描写することで、物語に緊張感を持たせ、読者を惹きつけることができます。例えば、悪魔が人間界に及ぼす影響や、琴緒が戦う場面での緊迫感を高める描写などが考えられます。


・伏線の導入:

 続きが気になるような伏線を張ることで、読者の期待感を高めることができます。例えば、マキナの真意、悪魔の計画の全貌、琴緒の能力の謎、琴緒と舞魚の恋の行方など、今後の展開を示唆する要素を盛り込むことができます。


・第1話のラストシーンの変更:

 現在のラストシーンは、琴緒が悪魔退治を終え、日常に戻る場面で終わっています。しかし、ここで読者の興味を引くような出来事を起こすことで、次話への期待感を高めることができます。例えば、新たな悪魔の出現や、マキナからの不吉な連絡、舞魚に危機が迫る場面などを描写することができます。


 これらの改善案を参考に、第1話をより魅力的なものにし、読者を物語の世界へ引き込むことができます。


  *


 指摘された問題点は、ほぼ作者が自覚しているとおりでした。立ち上がりの勢いを重視するあまり、あえて伏線を排除したのが裏目に出ているとの印象を受けました。序盤でのフックの弱さは課題として受け止めたいです。



 次回からは、同作品の文体や作風をAIに分析してもらいます。思った以上の成果が得られたので、ぜひご注目ください。

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