さようなら大好きで大嫌いな人
綴音華柏(つづねこはく)
第1話 プロローグ
パシン。頬へと伝わるほのかな痛みに私は目を見開いた。どうして?私は何もしていないのに……
「嶺衣……お前がそんな奴だったとは思わなかった。別れてくれ」
「ま……待ってよ私はなにも……!」
「……悪いけど今のお前を信じるつもりはねぇよ」
恋人からの冷たい目。部活の仲間からの軽蔑の目。あぁもう私の居場所は無いんだ……もうここは私の居場所なんかじゃない。
「……そっか。私よりその子を信じるんだね。いいよ別れよう。」
「っ……まずは謝れよ!」
「私は何もしてない。何もしてないのに謝るなんて……絶対嫌。さようなら大好きだったよ。だいっきらい!」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます