詩・脆い月

桐原まどか

詩・脆い月



欠けていく


満ちていく


潮騒が鼓膜を揺らす


足元を波が洗い、砂を持っていく


行き場のないわたしたちのように


ひいては返す


月はただ照らすだけの夜道


零れてきた星のかけらを


キラキラ輝くそれを案内に出来たら


どれだけ心強いだろう


満ちていく


欠けていく


潮騒はやまない


わたしたちは歩んでいく


遥かなる果てへと向かって

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詩・脆い月 桐原まどか @madoka-k10

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