愛死体
もち
愛死体
彼を殺した。これは仕方の無い事だった。
私は彼を愛している。そう、昔も今もこれからも。彼が例えこの世に居なくても愛している事に変わりはないのだ。じゃあ、何故彼を殺したのか。それは彼の瞳が最期に映すのは自分でなければならないから。
一目見たときから、私は彼に惚れていた。これが所謂一目惚れと言うものなのか。それからは彼に近付く為の努力をした。けれど彼の周りにはたくさんの人がいた。私の出る幕など1つもない。それでも諦めきれなかった。彼はこんな私にでも優しく話しかけてくれるのだ。伝えたい今すぐに。あなたに惚れていると。付き合って欲しい、そう言葉にしたいのに。
そんな自信はなく、もし伝えた所で私の心は届きはしない。それなら、せめて私を最期に見ていて欲しい。彼と一緒に居たい。私だけのものにしてしまえばいい。
だから彼を、私だけのものにした。愛していたから。私だけを見て欲しかったから。
最期に私を映した彼の濡れた瞳は、とてもとても綺麗だった。
愛死体 もち @mochichi_002
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます