言葉遊びの楽しさいっぱい! 「十官鳥」って本当にいたの!?

 最後の最後まで楽しい気持ちにさせてくれる作品でした。

 落語調で語られる本作。「九官鳥」とはなぜ「九」の「官」の鳥なのか、という逸話について語られて行くことになります。

 実は、もともとの九官鳥は「十官鳥」というのだとか。そんなまことしやかなエピソードが語られて行きます。

 そのエピソードも真に迫っていて、「実際にそんな話があったのか?」と途中でグーグルさんで検索してしまうほど。

 軽快な語り口で語られて行くため、終始楽しい雰囲気で話が進み、最後の最後でも思わぬ言葉遊びが用意されていたり、ひたすらニコニコさせられる、とっても楽しい物語でした。

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