第41話
人だかりの中心には見た事のある顔。記憶を辿り寄せて、考えること数秒。
「あ!佐久間 臣!」
ふふん。思い出した私を誰か褒めてほしい。関わりたくないけど一度教えて貰った名前を忘れるわけが無い。
「うわぁ、大変そう」
彼は校門の前に停まっている黒のセダンに寄りかかるように立っていて、それだけで様になっているのはその容姿のせいなのか。
周りにいる女子からの視線と黄色い声が聞こえていないかのようにただ腕を組んで少し下を向いている。
……もしかして寝てる?まさかね?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます