第22話
苦笑いの東雲さんをチラりと見てから下を向く。
目立つ彼等とは出来れば、いや、絶対に同じクラスにはなりたくない。
私は静かに普通に過ごせればいいんだから。
後で怜央ちゃんに言わないと。
あ、そう言えば。
「あの、久我高校ってどんなところですか?」
気になって聞いてみれば、意外にも答えてくれたのは皇さんだった。
「まぁ、ここら辺では一番の不良高だな。怜央さんの時程荒れてはいねぇと思うが、喧嘩なんて日常茶飯事だ。女が一人でいたら喰われるぞ」
最後の言葉に背筋が伸びた。
「襲われないように頑張れよ」
皇さんは至極どうでも良さそうで、きっと私の事が嫌いなんだと思う。
風見さんが疑いの眼差しをする前から睨んできているのは分かっていた。
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