第4話

――何故滅多にしない目覚ましを掛けたのかも忘れて。



そしてその後目覚めたのは二度寝をしてから3時間後の事だった。



「あー、よく寝た!頭スッキリ!」



うーん、と伸びをしてベッドから降りて洗面台へと向かった。顔を洗ってふと、視線に入った時計を見て叫んだ。



「うわーっ!!……え、もう11時だと!?」



それはもう顔から血の気が引いた。そして思い出す。


目覚ましかけた後二度寝しちゃったじゃん。もう、私のバカ!だけど眠かったんだよ。



「こうなったら仕方ない。眠気には勝てないもん」



うん、とひとりで開き直ってゆっくりと着替えて家を出た。


歩きながらブーブーとなる携帯を取り出して、怒っているであろう相手を想像して嫌々ながらも耳に当てた。



「ごめんなさい!」



何かを言われる前に大声で謝罪した。

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