結末の余韻が何通りも解釈できて、見つけるべきだったのか、見つけなくてよかったのか、実に奥深く、尾を引く薄暗い余韻に浸らされます。子供故の無邪気さもあって、その真意を読むことができないというのも不気味さと後味の悪さを加速させます。このじとりとした嫌な感覚を、2000文字に満たないあっさりとした文字数でサクッとお届けさせてくれる本作品は、実に奥深いといえるでしょう。いつまでも続く読了感という呪いを、あなたに。
これは物悲しい話なのか、それともゾッとする話なのか……10人目は何を思って隠れているのか、見つけた時に何が起こるのか。その余韻も含めて楽しめる!
ゆうじくんは、たかしくんグループと、11人で学校の敷地内でかくれんぼをすることになります。ゆうじ君が鬼になり、10人を探すことになるのですが、9人目の宗君を見つけたあと、10人目がどうしても見つかりません。おかしい。じゃんけんをした時には確かに11人いたはずなのだが……?怖さの中に悲しさ、寂しさのあるホラーです。ご一読を。
明るい子どもの遊びとホラーが合わさっていい感じに合わさって面白かったです。
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(104文字)
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(254文字)