第8話

まあ、それはそれとして、

私はこの限られた時間の中で

その出口というやらを

探さなければならないのだ。

この時間と時空をも

凌駕した場所で

謎は深まっていく一方なのだが、

大前提としては自身の命。

こればっかりは致し方ない。

とにかく探さねば。

さあ、如何にしてその木を探そう。

何か印があるだろう。

その印、一体どんな印であろう。

「ねえねえ、これ見て」

彼女がそう言った。

どれどれと私はそれに寄る。

木の幹が剥がれていて、

その木だけ異様な雰囲気を放っている。

あれ、鷹男はどこに行った。

鷹男、鷹男、「鷹男!」


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