エンジェルデイズ 出張版
夢水 四季
「10」「羽」「命令」
天界、コノハの部屋。
天使の葉月、快斗、りんねとそのパートナーが集まっている。
「お前ら、突然だが命令だ! 10秒間で羽をどれだけ多く羽ばたかせられるかの競争をしてもらう!」
「何でそんなことを突然始めるのよ」
葉月のパートナー・モモンガのモモちゃんが呆れたように言う。
「どうだ、カクヨム! 今回のお題を一行で片づけてやったぜ!」
「カクヨムって何だ?」
快斗のパートナー・ハリネズミのハリ太郎が疑問を素直に口にする。
「まあ、お前らはその辺は気にせず、競争を始めてくれ」
「あなたのことだから、特に何の理由もなく、ただ気分で言っているのだろうけど」
「そういうことにしておいてもらえると助かるな。……じゃあ練習スタートだ」
「頑張ってくださいね、りんねさん」
りんねのパートナー・オコジョのユキちゃんがエールを送る。
そして三人の天使が羽を出し、パタパタとさせようとする。
「あれ、中々難しいぞ」
葉月が小さな羽を羽ばたかせようとするが、上手く出来ない。
「そうね。普段は羽なんか使わないから動かすってなると難しいわね」
りんねも苦戦しているようだ。
「飛ぶ時の要領でやるといいぞ」
快斗がコツを見つけて二人に伝える。
「わ、確かにいい感じ」
「じゃ、本番始めるか! カウントはそれぞれのパートナーにやってもらうぜ」
「OK」
「1、2、3」
バタバタバタ……。
「4、5、6」
バタバタバタ……。
「7、8、9」
バタバタバタ……。
「10! 終了~」
「葉月は10回ね。1秒間に1回ペース」
「りんねさんは15回です」
「快斗は17回だぜ」
「うちの隊の優勝は快斗ってことで! はい、賞品のお菓子詰め合わせ!」
「賞品なんてあったの」
「ええ~、先に言ってくれてたら、もっと頑張ったのに!」
「俺、こんなに菓子食わないから、皆で食べようぜ」
「快斗、いいの⁉」
「ああ」
「やった~」
エンジェルデイズ 出張版 夢水 四季 @shiki-yumemizu
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