なんかこの主人公既視感あるな、と思ったら……ウマ娘のアグネスデジタルに似てるものを感じてしまい、脳内にあのデジえもんボイスが響いてしまいました。
そんな優秀なオタクなので、コスプレ会場で運命的な出会いをした推しに、図らずも認知されてしまったらそりゃもうひたすらありがとうございますですよね。
主人公の喜び溢れる感情の揺れ動きが実に見ていて面白いです。
しかしその一方で、推される側は心穏やかではありません。
コスプレはその表現の性質上、リアルに結びつきやすく身バレがしやすいのが難点なわけです。
ええ、認知したというのは決していい意味での認知ではなく、当事者にとってはとても肝の冷える恐怖のエンカウントだったわけですね。
このあたりの心の焦りも実に楽しく読ませていただきました。
紆余曲折あってカメコとレイヤーという関係になった主人公ですが、これが原因で頭のネジが全損してしまったのか、バグり散らかしたかのように暴走していきます。
そんな様子にケラケラ笑いつつも、次々と咲いていく百合の波動にニヤニヤと甘いものを感じずにはいられません。
推しを推すためにぐいぐい来るこのオタの暴走っぷり、読まずにいるなんて損しますよ!