1 読む前から書く気でいる

 レビューを書く準備は、読む前から始まっています。


 みなさんは、どんな時にレビューを書いていますか?


「読んで面白くて人にオススメしたくなったら、レビューを書こう」


 そう思っても、(特に長編だと)「面白かったけど、なにが面白かったんだっけ?」と、なにを書けばいいのか悩むことはありませんか?


 我々は思っている以上に忘れやすいです。


 昔、私があるセミナーに参加した時、最初に「今日学んだことを、あとで他の人に教えるつもりでいてください」と言われました。他の人に教えるとなると、自分の言葉で話さなければならないし、内容をよく理解しておかなければなりません。自分だけが勉強するつもりより、より積極的に学べるようになります。


 作品にレビューを書く際にも、同じ気持ちが大事だと考えています。


「この作品を読んだら、レビューを書くんだ」


 そう意識して読むだけで、面白いと感じたところ、人にオススメしたいところなどに、アンテナが行くと思います。「あっ、この場面、いいな」って。


 話数の多い作品の場合は、ぜひ、応援コメントも活用してみてください。


 毎エピソード書いてくれる神のような読者様もいますが、心が動かされたエピソードだけでも十分です。「この場面に笑った・感動した・熱くなった・悲しくなった」、「この文章・セリフにグッと来た」、「キャラの言動が好き・キュンと来た・共感した」など、どこでどう心が動いたのか書いていきます。


 コメントは作者を応援できるだけでなく、レビューを書く手助けにもなります。これについては、のちほどご紹介しますね。


 もちろん、絶対にレビューを書かなければと思うと、逆に苦しくなってしまうので、胸のうちに秘めているだけでOKです。私自身、好みに合わなかったり、期待していたのと違ったりした場合は、足跡つけずにそっと離れることもあります。面白かったけど、レビューを書く時間がなかったという個人的な都合もあります。


 ちなみに、私がレビューを書く理由は、読書の記録をつけたいから、なんですよね。読書日記のようなもの。基本、読書は苦手なもので。「これだけ読んだ」と記録を振り返って悦に入り、おまけに作者さんからも喜ばれるので、好んで書いているようなものです。



《まとめ》

・「この作品を読んだら、レビューを書く」と意識して読む。

・心が動いたエピソードに応援コメントを書こう。あとでレビューを書く手助けになる。








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