第6話 青い錠剤

暫くして、双方が落ち着いた後…

「で、天城君、今まで何していたのよ?なんで今なのよ?」

「あー、いや新たに得られたGIWをものにするまで、古い知り合いには会わないようにしていたのだ」

「…つまり、ものにできたから会いに来たと…?そもそも何でものにする必要があるのよ?天城君にはUIWがあるでしょう?」

「…このGIWとUIWを併用すると…[ストーン・ヘンジ]の最大出力をペナルティなしで連射できちゃったのだよね」

「は?UIWをれ、連射!???じょ、冗談よね…だってそんなことが出来たら!?」

「軽く見積もって太陽系は破壊できそう、かな?」

「はあああああああああああ!?」

「ど、どうしたの藍那」

「…最愛の人が世界を滅ぼせる力を得たTS美少女になって帰ってきた、はい」

「そう、なるか?,,,,なるな(呆れ)」

「私もう寝る!」

「う…なんかすまん、じゃあ、また明日にって、うお!?」

「何逃げようとしているの?」

「いやちょっとやることが

「一緒に、ねろ!」

そのまま藍那は俺をベッドの上に連れていき、さっさと抱き寄せる。

「湯たんぽ替わりですか、私」

「うるさい天城のくせに………………スースー」

全く相変わらずマイペースなやつだ藍那は

心配すんなし今世ではそこそこ自重する予定だからね。

え、藍那については?あーそうだな一つ言えることは、藍那と世界を天秤に掛けられたら迷わず藍那を選ぶくらいかなぁ?






翌日


「帰るの?天城」

「この後学校だしな、これからもちょくちょくここには来るよ」

「…学校ねぇふーん」

「…どうした藍那?」

「い~や別に?」

「じゃあ、行ってきます藍那」

「うん、いってらっしゃい天城」



「学校、か、体は大丈夫、あとは。戸籍を買って…あとは….




「…大丈夫だよな?あいつ学生に成りすましてにゅうがくしてこないよね?」

そう言えば今年の年代の新入生のGIW率は異常らしい、普通は国全体で3年に1人出現すればいい方だとか、なんでだろうね?まさに神の世代ってね?

というわけでGIWはこの高校を含めて世界で数十人しかいないだとか。

ファーストがいつの間にか、ほとんど消えてしまった世界、因みに残ったファーストは世界の支配者層となり世界を動かすかあいつのように隠居しているかだ

なんてうわの空で歩いていたのがいけなかったのかもしれない。

「わっと」

「…!?」

前から来ていた人に肩がぶつかってしまった割と盛大に。

散らばる荷物、そして…なんか青の錠剤

「あ、すいません」

その私の声を無視して慌てて錠剤を拾い集め

急ぐようにその場を去っていた。

青い錠剤ねえ?

私は足で踏んでいたその青い錠剤を拾いあげる。

直感から一つ確保したが数の確認すらしていなかっな、ほんとにただの一般的な薬?

「ふーむ」

藍那とゆるりと暮らしていく以外にそもそも目標がないからなぁ、そのために正体がばれてもいいようGIWを完璧に扱えるようにしたんだけどなぁ。

直感、うん、これはヘラクレスの方の直感だ、ということはこの錠剤はGIW関係か?

まあそう言うのは詳しくて権力がありそうな人に渡しちゃうか。


「学長に会いたい?」

「はい新谷先生」

ということで学校なう。

「…何が目的だ?」

「これです」

そう言ってポケットから錠剤を取り出す。

「!?それは」

「…ふむ?ご存じで」

「…危険度ドラックだ、何故それを持っている」

「嘘ですね」

「…何を言っている、そんなことをしても」

「GIWの、ヘラクレスの直感が働いたんですよ」

「…だからどうした」

ふむそろそろ


Side細川学長


「【ストーン・ヘンジ】起動」


「あばよ、俺と化け物」


いまだ僕の頭にはあの時のフラッシュバックがある。

僕が僕のAIWが彼を死地へと赴かせた。

まだ青春を謳歌し未来に希望を馳せる年齢の彼をだ。

他のファーストはとある場所に無責任にも籠ってしまっただが、僕まであそこに行ってしまうわけにはいかない。山城さんも恐らくまだこの世界にいるはずだ。

だから…

そうして僕が学長をやっている学校内、学長室の手前で言い合いをしている教員と女子学生。ふむ。

「どうしたんだい、君たち」

「…っ!?いえ学長」

「あ、学長ちょうどいいこれを見て下さい」

そういって女子学生である彼女は包んだ青い錠剤を見せてきた

「これ、何だと思いますか?」

…これはGIW付与剤!?

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あいでんてぃてぃ・くらいしす~現代ダンジョンの大英雄はTS転生して帰還する~ @TOKAGE123

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