まずは京都で有名な伏見稲荷大社のたくさんの鳥居で写真を撮った。

次に向かったのは安井金比羅宮。

ここは悪縁切り神社で有名なところだ。

なぜここにきたのかそれはのちにわかることになる。

ここでは紙に縁を切りたい人や物のことのことを書き、

くぐれる岩みたいなものに張った後、岩の中をくぐると悪縁を切り良縁を結ぶと言われている。

私たちは自分のことを書くのではなく相手側の切れてほしいものを書くことにした。

それを交換して一緒に貼ってお互い岩をくぐった。

拓也が書いた紙には『美優に男が寄ってきませんように』という単純なものだった。

「これで縁が切れるといいね！」

お互いの悪縁が切れたことを祈って二人は家路についた。

今回の大阪は1週間いる予定できていたので

拓也が仕事に行っているときにはお家でテレビをみたり

お母さんの家事を手伝ったりして拓也の帰りを待った。

大阪に知り合いもいなかったためさみしく思うこともあったが

それを感じさせないようにと仕事が終わってからは

ご飯に連れてってくれたり休みの日にはお出かけに連れてってくれた。

なにもかもが新鮮な日々で幸せな1週間だった。

私が東京に戻る日、

次は拓也が東京に来る約束をして夜行バスに乗った。

また2週間後にすぐ会えると思ったら思ったよりもさみしくなかった。

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