第17話 vsAN4-1

田中side


藤井くんが私の方を見ていたのは多分カルミアから魂紙を受け取ってきて一緒にAN4と戦おうと言う意味だと思う。

だから私は広場にカルミアを呼びに行く。

森の中を走り、やがて広場が見えてきた。


「カルミア!」

『どうしましたか?』


カルミアを見つけて私は叫んだ。


「魂紙を…ちょうだい!」

『どうして急に…?』

「あとで説明するからお願い!」

『わかりました。あなたが魂紙を変な事に扱わないと信じていますからね。』

「ありがとう!」


私はカルミアから魂紙を受け取り、再びみんなのいたところに走り出した。



藤井side



「ちょっと待ってどう言うことでやんす?」

「4対4、もう少しでできるぞ。」

「それは本当ですな?」

「当たり前だ。」


その言葉と同時に田中さんが戻ってきた。

その手にはカルミアの魂紙が握られていた。


「余、久々に本気を出すナリ。」


俺たちは魂紙を地にかざすように持ち、言い放った。


「「「「「「「「出よ!」」」」」」」」


「地龍神 バラフィオル!」

DOOOPPLERドーップラー マクーレ!」

煌龍キラゼオスサッヴァーク!」

「世界樹妖精 カルミア・ディダノス!!」

「フォック=ジャック!」

暴覇斬空ボルバルザーク SHIDENシデン 410フォーワンゼロ!!」

「〜鉄装の氷騎士フランツ オブ アイスエイジ〜!」

「ストームハイパーXXダブルクロス


それぞれの目の前にそれぞれのクリーチャーが召喚され、それはすぐに俺たちのデッキに変わった。

しかし、4vs4はできないので1vs1×4という形で対戦することになった。


「魂紙が胸より低い位置だったとはいえ負けるわけにはいかない。」

「そうだな。」

「俺このカードゲームのルールしらねぇ…。」

「私も…。」

「俺がこいつに勝ったらすぐに行くからフィーリングでなんとかしといてくれ!」

「おいらに勝てると思うなでやんす!」

「俺もすぐに行く!」

「おいっ!おいどんに勝てると思ったら大間違いでごわす!」


俺vsやんす(氷騎士)

太陽vsごわす(フォックジャック)

齊藤vsナリ(410)

田中さんvsですな(XX)


「さて、太郎。後悔するなよ。」

「するわけがないでやんす!」

「それと質問だが、太郎以外の人の名前はなんだ?」

「聞いて何をするでやんす?」

「名前くらい覚えてやりたいな…って。」

「ごわすがつよし、ナリが小五郎こごろう、ですながさとるでやんす。」

「ありがとう。それじゃあ…。」

「「決闘開始デュエルスタート!!」」


先行は…相手だな。


「おいらのターン!マナゾーンにギュウジン丸の海幻ビジョンをチャージして1コストで海底鬼面城をシールドに要塞化してターンエンドでやんす!」


相手のシールドの上に城が映し出される。


「俺のターン!マナゾーンにボルシャック・栄光・ルピアをチャージしてターンエンド!」

「おいらのターン。ドローをする前に、カードを1枚引いていいでやんす!」


すると、相手のシールドの上にある城が一瞬だけ光った。

そして


「俺がか?」

「そうでやんす!」

「じゃあ引くぜ。」


俺がカードを引く。


「その後おいらは追加で1枚ドローするでやんすよ!」

「手札補充か。」

「そしてターン始めのドローでやんす!ドロー!マナゾーンに水上第九院シャコガイルをチャージ!そして2コストで伝説演者カメヲロォルを出すでやんす!これでターンエンドでやんす。」

「俺のターン!ドロー!マナゾーンにはボルシャックライシスNEXをチャージして2コストでメンデルスゾーンを唱える!山上2枚は…バラフィオルとステゴロカイザー!両方マナゾーンにチャージしてターンエンド!」


すると再び海底鬼面城が光った。


「おいらのターン!海底鬼面城の効果でドローするでやんすか?」

「するぜ。ドロー!」

「そしておいらもドロー!さらに、カメヲロォルの効果で互いに1枚ずつドロー!それでターン始めの1ドローでやんす!」


太郎の前にいたカメヲロォルが踊り始め、俺と太郎にカードを引かせた。


「ではマナゾーンにはカメヲロォルをチャージ、3コストで楽識の夜 フミビロムを召喚でやんす!フミビロムの効果で自分のクリーチャーは皆んな手札の枚数×1000ずつパワーが増えるでやんす!今手札が4枚だからみんな+4000でやんす!ターンエンド!」

「ドロー!ボルシャックバルガをチャージして5コストでモモキングRXを召喚!出た時効果で手札から鬼丸「覇」を捨てて2ドロー!手札からボルモモNEXに進化!効果で山札から1番上を捲り、火のクリーチャーであるモモキングRXなので出す!そして効果で手札から天下五剣カイザーを捨てて2ドロー!手札から7コスト以下の進化クリーチャーを出せるんだが…ないからやばめだ…。まあ良い。ボルモモNEXで海底鬼面城は要塞化しているシールドに攻撃する時にもう一度トップを捲って…ステゴロカイザーじゃねぇか…!!火のクリーチャーじゃないから墓地に置いてパワーが15000のTブレイク!」


太郎のシールド目掛けてボルモモNEXが攻撃する。

太郎のシールドは音を立てて割れ、海底鬼面城が没落するように崩れ落ちた。


「シールドチェック…シールドトリガー発動でやんす!サイバーブレインとルードザーナの2枚!まずサイバーブレインの効果で3枚ドローでやんす!そしてルードザーナの効果で1ドローして手札9枚だから9コスト以下のクリーチャーを全て手札に戻すでやんす!」


俺のクリーチャーはどちらもコストが9以下だからどちらも手札に返ってきてしまう。だが、ボルモモNEXはスター進化クリーチャーなので、下にいたモモキングRXは場に残る!


「くっ…ターンエンドだ!」

「おいらのターン!カメヲロォルで互いに1枚ずつドローしてターン始めのドローでやんす!チャージはしないで2コストでカメヲロォルの上に〜鉄装の氷騎士〜をNeo進化!自身の効果でパワーが+10000、フミビロムの効果でパワーが+10000!そしてパワードブレイカーでやんし!では氷騎士で攻撃する時に2ドローでやんす!パワーは1000+12000+12000で25000!問答無用の5枚ブレイクでやんす!」


氷騎士が自分のシールドを全てブレイクしてきた。


「シールドチェック!シールドトリガーは…ない…!」

「ではフミビロムでダイレクト攻撃でやんす!」

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