第4章 海上補給線

第4章 「海上補給線」


第一話 ボルグ改装


 新潟防衛戦から数週間後――。政府軍は日本海の補給ルートを確保するため、軍事作戦を開始した。新潟を拠点に関東へ物資を運ぶためには、海上補給線の安全確保が不可欠だった。


 しかし、北朝鮮が支援するネオジャパンの潜水艦部隊が、政府軍の補給艦を次々と沈めていた。もしこのままでは、政府軍は物資不足に陥り、戦局は悪化する。


 「つまり、奴らの潜水艦を全部沈めればいいんだろ?」


 政府軍のエースパイロット・ジャッキーが笑いながら言った。


 「今回、お前には特殊任務を任せる」


 司令官はジャッキーに指示を出した。


 「ボルグ3001を水中戦仕様に改装し、潜水艦から出撃させる。お前は潜水艦に乗り、隼人の補佐をしろ」


 「隼人の補佐? そりゃ面白そうだ!」


 こうして、新たな作戦が始まった。


第二話 水中戦仕様へ


 政府軍の技術者たちは、ボルグ3001に水中用推進装置と耐圧装甲を追加し、さらに魚雷発射システムを搭載した。


 「おいおい、ロボットを海の中で使うなんて、本当に大丈夫か?」


 ジャッキーが心配そうに言うが、隼人は自信満々だった。


 「問題ない。ボルグ3001の適応力は高い。むしろ、敵が予想していない水中戦こそ俺たちのチャンスだ」


 ジャッキーの乗る政府軍の**攻撃型潜水艦「シーホーク」**に搭載され、ボルグ3001は出撃の時を待った。


第三話 潜水艦狩り、開始!


 日本海の深海。暗闇の中で、ネオジャパンと北朝鮮の潜水艦が密かに活動していた。


 「ターゲット、接近中……!」


 シーホークのレーダーが敵の潜水艦を捉えた。


 「ここからは俺の出番だ!」


 ボルグ3001が発進し、深海へと潜っていく。


 敵潜水艦はソナーで探知し、魚雷を発射してきた。


 「魚雷接近! 回避!」


 隼人は水中用推進装置を使い、急旋回して魚雷を回避。さらに、ボルグ3001の魚雷発射システムで反撃!


 ――ドゴォォン!!!


 敵潜水艦が爆発し、海中に破片が舞う。


 「やったぜ!」


 ジャッキーが歓声を上げるが、まだ終わりではなかった。


 「待て……! さらに大型の反応がある……!」


 新たな敵潜水艦が現れた。それは、北朝鮮が開発した**巨大潜水艦「タイフーン」**だった。


第四話 深海の激闘


 「くそっ、デカすぎるぞ!」


 ボルグ3001の攻撃も、タイフーンの分厚い装甲には効かない。


 「ならば……!」


 隼人はボルグ3001をタイフーンに接近させ、直接装甲を切り裂こうとした。


 しかし、タイフーンは強力な水中ミサイルを発射!


 「まずい、避けろ!」


 ジャッキーの警告を聞き、隼人はミサイルをギリギリで回避。しかし、爆発の衝撃で機体が大きく揺れる。


 「やはり正面からではダメか……」


 隼人は冷静に状況を分析し、タイフーンの動きを見極める。そして、敵のミサイル発射口に狙いを定めた。


 「ここだ……!」


 ボルグ3001の高出力プラズマブレードが閃き、タイフーンのミサイル発射口を貫いた。


 「いけぇぇぇっ!!!」


 ――ズゴォォォォン!!!


 爆発が起こり、タイフーンは内部から崩壊していく。


 「やったか……!」


 隼人とジャッキーが安堵したその時――


 「……待て、新たな反応!」

 

第五話 アメリカのロボット、参戦!


 海中に新たな影が現れた。


 「な、なんだこいつは……!」


 水中から姿を現したのは、**アメリカ軍の最新鋭ロボット「ネプチューン」**だった。


 「こちら、アメリカ海軍特殊部隊。ネオジャパンの潜水艦部隊が壊滅したことを確認した。我々も協力しよう」


 通信が入る。どうやら、アメリカも日本の戦況を注視しており、ついに動き出したようだ。


 「助太刀とは、意外と義理堅いじゃないか」


 ジャッキーがニヤリと笑う。


 「とにかく、これで補給線は確保できたな」


 隼人は安堵しながらも、アメリカのロボットの性能に警戒を強める。


 「この戦争に、アメリカも本格的に介入する……!」


 新たな戦局の幕開けを予感しながら、彼らは次の戦いに向かうのだった。

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