一見
邑木ユウ
一見
「御山ですか? やめといたほうがええですよ」
学生らしき店員は、レジ打ちの手を止めることなく言った。
どうやら、地元の人はこの山のことを「御山」と呼ぶらしい。
県内最高峰であり、地元の人にとって馴染み深いこの「御山」は、シーズンには多くの登山客が登りに来る山だと聞いた。
そして、僕のように別の理由で訪れる人間も居る。
「特に面白い物も無いですし、なによりイノシシ出ますからね」
僕の他に客は居ない。
住宅地から離れた登山口近くのコンビニエンスストア、しかもオフシーズンかつ深夜なのだから、当然といえば当然だ。
「最近も遭難者出てますからね、袋いりますか?」
「いえ、大丈夫です」
僕は答えながら金額を確認し、クレジットカードを取り出した。
初心者にも登りやすい山だからこそ、初心者の失敗や経験者の油断によって、事故や遭難が度々発生するらしい。
そしておそらく、純粋な登山客以外の遭難も発生しているはずだ。
それについては「心霊スポットへ行った結果の行方不明」と言うべきだろうか。
僕もそうなってしまうかもしれないな、と思った。
そう、この「御山」には知る人ぞ知る心霊スポットがあり、僕はその心霊スポットへ向かうためにわざわざ休みを取り長時間掛けてここまで来たのだ。
「一人で登るんですか?」
「ええ」
目の前の客がこれから山に入ろうとしているとは、露程も考えていないだろう。
店員がレジを操作し、クレジットカード用端末の画面が光る。
僕はクレジットカードを挿し込みながら、聞きたかったことを口にした。
「『小屋』については――」
刹那、刃物を突きつけられたかのような緊張が全身に走る。
初めて彼と目が合った。
真っ赤に充血した両目。
先程までの明るい雰囲気は消え、冷たく突き刺すような目をこちらに向けている。
僕は声を出すことも目を逸らすこともできず、ただ固まってしまった。
呼吸すら許されないような緊張感が、僕を締め付けている。
何も聞こえない。
何も考えられない。
彼の目しか見えない。
永遠とも思えるほんの数秒間。
ピー、という電子音と共に時が動き出した。
僕は慌ててクレジットカードを端末から抜き取る。
「ありがとうございました」
商品をリュックサックに放り込みながら、口早に礼を言った。
彼はまだ僕を睨みつけているのだろうか。
何も気にする必要は無い。
その話題を出してはいけなかったというだけのことだ。
ただ、もう彼とは目を合わせられそうにない。
僕はリュックサックを手に持ち、逃げるようにして出入り口に向かう。
「お客さん」
店員の声に、再び僕の身体が硬直した。
振り返ることすらできない。
しかし、店員は構わず続けた。
「本当にやめておいたほうがええですよ」
さっきまでの冷たい目からは想像できない、本気で僕を心配するような声色。
身体の緊張は解かれ、ようやくきちんと呼吸ができた。
僕はリュックサックを背負い、店員に会釈だけしてそのまま店外へと歩きだした。
「もしそこに行くんだとしても――」
店員が喋っていることには気付いていたが、僕は無視して店の外へと出た。
これ以上は耐えられそうになかった。
夜の空気を吸いながら、僕は急ぎ足で登山口へと向う。
もう一度あの目に見られたら、どうにかなってしまいそうだった。
しかし、店員の言葉は最後まで聞こえていた。
「もしそこに行くんだとしても、決して見られないよう、お願いします」
僕にはそう聞こえた。
初めの、丁寧とは言い難い言葉遣いから一転して、妙に畏まった口調だった。
店員の言った「そこ」とは、おそらく件の心霊スポット、「小屋」のことだろう。
僕が「小屋」の話題を出そうとしたときとは打って変わって、むこうから「小屋」について話をしてくれたということだ。
その態度の差に、僕はより一層興味をそそられた。
具体的な心霊現象などの報告は見当たらなかったが、「小屋」の噂を聞くようになってから、この山の遭難者数も増加したと聞く。
突然遭難者数が増加したとなれば、地元でも話題になるだろう。
もしや、「小屋」は地元ではよく知られた曰く付きの場所なのだろうか。
だとすれば、さっきの店員の態度にも合点がいく。
不用意にそこへ立ち入ろうとする愚か者への怒りか、そこにある何か――もしくは何者か――に対する畏れか。
登山口に到着した僕は、買ったばかりの懐中電灯を取り出した。
そして、これから行く道を照らしながらさらに考える。
――決して見られないよう、お願いします。
店員は、僕が「小屋」に行くところを他の誰かに「見られないよう」にしろ、と言ったのだろうか。
それとも、たとえそこに行っても――口調的にも、文としても、不自然な敬語で――「小屋を見るな」と言ったのか。
いずれにしても、僕に対して警告しているように聞こえた。
話題に出すだけで人が態度を豹変させ、実物は「決して見られないよう」に気を付けなければならないという、そんな「小屋」に今から向かうのだ。
僕は無性に嬉しくなって、口元が緩んだ。
深夜に独り、笑みを浮かべながら山道を登る。
ついに大当たりを引いたかもしれないぞ!
ようやく僕を満足させてくれるような、素晴らしく恐ろしい存在に出会えるかもしれないのだ。
段々と一歩が大きく、さらに速くなっていく。
そして堪えきれず、ついに笑い声を出しかけたその瞬間。
背後から枝を踏んだような音がした。
硬直。
一拍おいて振り返ると、そこにあったのは自身が夢中で歩いてきた山道、そして夜闇であった。
懐中電灯を向けて辺りを見回すが、周囲に居るのは木々だけ。
気のせいか、と口の中で呟いた。
僕は先程買った水をリュックサックから取り出し、懐中電灯を持っている手で蓋を開ける。
冷たい水を一気に飲み、高まりすぎた気分を落ち着けた。
ペットボトルをリュックサックに入れ、もう一度周囲に懐中電灯と目を向ける。
登山口からは夢中で歩いていたため気にも留めなかったが、周囲は全くの暗闇であり、懐中電灯を向けた一点以外は何も見えない。
山道は緩やかだが、綺麗に整備されているわけではなく、凹凸が激しい。
こんな中を、足元や前方の確認もろくにせず早足で登ってきたとは。
お目当ての「小屋」に辿り着く前に遭難でもしたら、それこそ死んでも死にきれないだろう。
僕は一度深呼吸をしてから、ゆっくりと歩き出した。
足元、前方、そして周囲に懐中電灯を向けながら、一歩ずつ慎重に歩く。
歩きながら、僕は以前行った心霊スポットのことを思い出していた。
とある寂れた小さな神社、その裏山にある祠。
あの時は大雨が降っていて、非常に足元が悪かった。
泥濘に足を取られた僕は、そのまま前へと転んで全身泥まみれになったのだった。
ボロボロになりながらも辿り着いた祠は、どこか神秘的ではあったものの恐怖や霊障を齎すものではなく、とんだ肩透かしを食わされたのだった。
つまらない思い出から意識を前方に戻し、懐中電灯を向けると、右向きの赤い矢印が照らし出された。
情報どおりの、目印の看板だ。
道は看板の通り右に伸びているが、看板の奥にも人が歩けそうな登り坂が見える。
そちらは二本の木を利用してロープが張られており、登山者が誤って入らないようにしているようだ。
そして、看板とロープで遮られているこちらが、「小屋」への経路なのだ。
僕は嬉しさが込み上げ、そして直後、我に返った。
見落としていてもおかしくなかった。
この暗闇だ、ちょうど看板のある辺りを照らさなかったら見つけられない。
もしタイミングよく前方に懐中電灯を向けていなかったら、もし登り初めのように夢中で歩いていたなら、きっと看板に気付かず通り過ぎてしまっていただろう。
自分の運の良さに感謝しながら、もう一度気を引き締めるために水を飲んだ。
ガサガサッ。
茂みの揺れる音に驚き、僕は瞬時に懐中電灯を向けた。
茂みの中には何者も見当たらない。
僕は確かに、何かが動いたのを感じた。
しかし、暫く目を凝らしていたが、動くものは見当たらない。
ため息をつき、進行方向へと向き直った。
張られたロープを跨ぎながら考える。
恐ろしいことが起こるのではないかという期待から、ありもしない音や気配を感じ取ってしまっているのだろうか。
それとも、無意識のうちに神経質になってしまっているのだろうか。
――決して見られないよう、お願いします。
やはり、他の誰かに「見られないよう」にしろ、と警告されたのだとしたら。
ここには「こちらを見てくる何者か」が居るのだとしたら。
僕は「それ」に見られているのか?
気配。
素早く振り返る。
「誰か居るのかっ」
声を荒らげながら、あちらこちらを照らした。
霊も人も、野生動物すら居ない。
木々が僕を嘲笑うかのように音を立てる。
僕は坂へと向き直り、「小屋」への道を足早に歩き出した。
ここからは道なりに進むだけという話だ、足元にさえ気を付けていれば問題無い。
見られていても構うものか。
僕が「小屋」へと辿り着くのを邪魔しないならば、どうでも良い。
もう1つの可能性――不自然な敬語で「小屋を見るな」と言われていた可能性――は、もう頭の片隅にも無かった。
しかし、たとえその可能性を考慮し続けていたとしても、僕は気にすることなく「小屋」へと向かい、そしてこの目で見ようとするだろう。
もはや僕は止まることができなくなっていた。
好奇心を超えた、得体の知れない強大な何かによって、突き動かされている感覚。
迷う必要など無い。
早く僕に、最高の恐怖を与えてくれ。
足場の悪い斜面を、足を滑らせながら登りきると、右手に石造りの階段が現れた。
僕は迷うことなく、一段飛ばしで階段を上りだした。
足音が聞こえる。
慌てる必要は無い。
笑い声が聞こえる。
そんなに嬉しいのか。
視界が揺れる。
あと少しだ。
呼吸ができなくなる。
前を見ろ。
階段を上り切った僕は、顔と懐中電灯を正面へと向けた。
目の前には、「立入禁止」と乱雑に書かれた木製の看板が3本立っている。
僕は看板たちの横を通り過ぎ、まっすぐ歩いて行く。
暗闇に加えて木々が生い茂っており先は見えないが、道標があった。
御札だろうか。
御札のような物を打ち付けられた木が1本、奥に1本、おそらくその奥にも。
奥へと向かって並ぶ木々ないし御札は、目的地への道を示しているように見えた。
僕は御札に従って歩く。
初めは白地に赤い模様が描かれていた御札だったが、進むにつれて段々と模様が大きく、そして乱雑に描かれた物になっている。
御札に興味が湧いた僕は、目の前のそれに手を伸ばしかけて、止めた。
今はそれどころではない。
それに、帰りも同じ道を通るのだから、その時に拝借すれば良いだけのことだ。
僕は御札1枚ずつに目を遣りながら歩き続けた。
ほぼ真っ赤な御札が続いている。
真っ赤に塗ろうとして乱雑に筆を振り、結果として塗り残しがあるような御札。
その塗り残しが、少しずつ何らかの模様を象るように、はっきりとした線に近づいていく。
白い丸に近かった模様に穴が開き、角が現れ直線で構成されるようになった。
そして、目の前に現れた最後の御札には、非常に明確な模様が描かれている。
真っ赤な中に細い白線で描かれた、縦長の逆三角形。
あまりにも綺麗な直線で描かれたその逆三角形に、僕は釘付けになってしまった。
なんだこれは?
心霊スポットには似つかわしくないとまで思えるほどに、機械的な逆三角形。
数秒間そのまま御札から目を離せないでいたが、慌てて我に返った。
その御札が打ち付けられた木の向こう側に、それが見えた。
森の中ではあまりにも不自然な、コンクリートの塊。
勝手に木造の建物を想像していたが、実物はもっと無機質なものだった。
存在に違和感はあれど、感情を搔き立てるような不気味さや強烈さは無い。
しかし、これがお目当ての「小屋」なのだと、僕は直感的に理解できた。
もし霊感がある――と自称する――人ならば、何かを感じ取れるのだろうか。
鳥肌ひとつ立たぬまま、僕はゆっくりと「小屋」へと近付く。
手前側の壁に貼られた、真っ赤な御札が1枚照らし出された。
先程も見た、白い逆三角形の描かれた真っ赤な御札。
僕は「小屋」の左手に回り込むと、思わず溜息が出た。
そこも灰色の壁に真っ赤な御札、そして逆三角形が描かれている。
場違いで意味不明なそれに、僕は段々と苛立ってきた。
こんなに目立つ物、しかも道標に使われているというのに、聞いた噂の中には一切無かった。
誰かの悪戯なのか?
それとも、得体の知れない組織や宗教の存在を示しているのか?
ならば、僕をここへ来るように導いたのは……。
僕はペットボトルを取り出し、水を一気に飲み干した。
くだらない。
真っ赤な御札があろうが、逆三角形が描かれていようが、どうでもいいことだ。
僕の目的は、この「小屋」を鑑賞することであり、ありもしない謎を解き明かそうとすることではない。
空になったペットボトルをリュックサックにしまい、深呼吸をする。
僕は左側に歩を進め、「小屋」の新たな側面を見た。
なんとこの面には御札が無く、代わりに小窓があった。
1辺30cmも無い、小さな正方形の窓。
真っ暗な室内を覗かせるその窓に、僕は強烈に誘引された。
近付いてよく見ると、窓は嵌め殺しになっている。
ちょうど目線の高さにあるその窓を覗き込むことに、抵抗は一切無かった。
黒。
真っ暗というよりも、黒でしかなかった。
懐中電灯の光も、窓枠で縁取られた黒だけを照らし出した。
黒い板か何かで目隠しをしているのだろうか。
暫くその黒を見ていたが、やがて溜息をついて窓から離れた。
中に入らなければ、中の様子は分からない。
成る程、たしかにそちらのほうがより恐怖を味わえそうだ。
僕は立方体の最後の面、即ち、この建物の入口があるであろう面へと回り込んだ。
「え?」
真っ赤な御札だけが貼り付けられた壁を見て、間の抜けた声を出してしまった。
扉など無い、既に2回も目にした光景がそこにもあった。
この建物に入口は無いのか?
僕は困惑して立ち竦んでしまった。
木々の囁き合う声が五月蝿く聞こえる。
途端に僕の脳内は冷え切ってしまった。
中に入る手段の無い「小屋」か、確かに奇妙ではある。
御札による演出も面白くはあった。
しかし、「恐怖とは程遠い、ひどく期待外れな駄作」というのが正直な感想だ。
風変わりな芸術家気取りの作品か何かといったところか。
心霊スポットとしての演出も織り込んだ、人の手による「作品」なのだろう。
僕は深い溜息をつくと同時に、肩をがっくりと落とした。
ガタンッ。
右手側から物音がした。
脳に再び火が灯る。
反射的に、窓のある面へと飛んで行った。
誰も居ない、何も無い。
僕は黒い窓へと近付き、懐中電灯を向けて覗き込む。
窓越しに、真っ赤な両目と目が合った。
「うわぁっ!?」
真っ黒だったはずの窓には、真っ赤な両目を僕の目に向けながら不気味な笑みを張り付けた、白い顔が浮かんでいた。
驚きのあまり尻餅をついた僕は、手に持っていた懐中電灯を落としてしまった。
慌てて懐中電灯を拾い上げ、もう一度窓に光を当てる。
窓は真っ黒だった。
誰も居ない、何も無い。
なのに、何故こんなにも視線を感じるのだ?
瞬きをする度に、網膜に焼き付いたあの真っ赤な両目と目が合う。
僕はその目を見てしまった。
僕はその目に見られてしまった。
どちらが原因かは分からない。
しかしいずれにせよ、唯一はっきりとしていることがある。
僕は今もなお、見られている。
僕は呻き声とも叫び声ともいえない声を上げながら、来た道へと駆け出した。
どこかから笑い声が聞こえた気がした。
一心不乱に、階段へ向かって木々の間を縫うようにして走る。
こちら側からは道標の御札が見えないが、何も考えずに走り続けた。
僕は見られている。
暫く走った後、運良く「立入禁止」の看板たちを見つけることができた僕は、その勢いのまま階段を駆け下りた。
足場の悪い斜面も段差も、何も気にせず全速力で走り抜ける。
僕は見られている。
ロープを跨ぎ看板を通り過ぎ、登山道を登りよりも早い足取りで下った。
僕は見られている。
僕は見られている。
僕は見られている――
それから僕はどうしたのだろう。
冷静になり頭が働くようになった時には、僕は自室でパソコンに向かっていた。
僕はどのようにしてあの地から帰ってきたのだろうか。
無意識のうちに、走って駅まで向かい、始発電車が来るまで駅で待ち、複数回の乗り換えを経て最寄り駅まで到着し、自宅まで歩いて帰ってきたというのだろうか。
何にせよ、僕はこうして自宅に居り、自室でキーボードを叩いている。
怪我も無く、きちんと生きている。
だからこそ、僕は一睡もせぬままパソコンに文字を打ち込み続け、この出来事を小説という形にすることができているのだ。
僕が「小屋」の存在を知ることになったきっかけは、心霊スポットとして「小屋」を紹介しているブログだった。
その筆者が「小屋」で感じた恐怖を大袈裟に綴ったそのブログは、他の心霊スポット好きたちからはあまり関心を向けられていなかった。
しかし、僕はそれにひどくそそられ、衝動的に行動するほどに興味を持った。
これならきっと、僕に恐怖を与えてくれると直感したのだ。
そして、僕もそのブログと同じようにインターネット上に記録を残し、あの「小屋」のことを他の誰かにも伝えたい。
伝えなければならない。
それこそがこの小説の、いや、僕の役割だ。
情景の描写も何も無い、事実の羅列ばかりで退屈な文章だったとは思うが、僕は文才も無いただの会社員ゆえご容赦願いたい。
写真を撮るという当然の行為を忘れてさえいなければ、もっと別の形で公表することができたかもしれない。
この拙い文章を完成させて世に出すことが、今の僕にできる精一杯だ。
勿論、素人のくだらない作り話だと思われているだろう。
僕も先程まで、やはり夢だったのではないかと考えていた。
だが、夢などではなく、実際にあの場所へ行き体験した現実なのだ。
根拠はある。
第一に、僕が履いているズボンのポケットに、あの御札が入っていたからだ。
手に取ろうとして止めたはずの、真っ赤な中に逆三角形が描かれた御札が。
そして何より――
僕は今も、あの目に見られている。
一見 邑木ユウ @yu_muraki
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