愚才な武人と天才娘達
不自由な新自由主義の反乱児
第三章 タイで ワンチャオ・ジュニアとの対決
一旦ヒロとアリサ、美樹、春花は日本に帰り、修行や勉強に励んだ
アリサは自動車や重機等の免許を取りながら、修行に励んだ運転技術に
優れた素質を持って居るようで、免許も直ぐに取得した。
九月に成りヒロ達はタイに向かう事に成る。ヒロには二つの目的が有った。
一つは任務、もう一つはユンチャオの息子を探すことだ。
一度ムエタイのランキングにまで入った事を掴んでいたが、
何故か行方が知れなくなったのだ。ルピンニ―(国軍系)のスタジアムが
主戦場で無敗だったようだが試合が行われなくなった。
もう一つは軍からの要請での任務だ、麻薬組織の調査である。
タイでは密造、密売の両方が蔓延して人口の5%の人が薬物を使用して大きな問題と
成ってる。軍がその取締もしているのだ。タイ、ラオス、ミャンマーの三つの国境に囲まれる山脈地帯を魔のトライアングル地帯と呼び世界で麻薬の生産のメッカの一つの地域だ。この地域の特徴は常に政情が不安定の国に囲まれ少数民族が圧制による
抑圧を受け、民族差別も受けてる。また各国の政府の手が届かない。
アリサ、美樹、春花、とヒロの四人は日本のNGOが運営してる少数民族の
ボランティア施設に先ず立ちよった。
そこでタイ国軍と合流して情報を集める為である。その地域はミャンマーに隣接する地域でそこの少数民族が麻薬の生産に関係してるとの情報だ。【先生、逮捕されたら下手すれば十年も禁固されるんでしょう、そんなにお金が良いの?】とアリサが
聞く。【お金も有るがそれだけでは無い、彼らには市民権が無いんだ、
人として認められてないのに法律なんか気にするか?人を殺しまくらないから、
ましだ】とヒロが言う。
タイだけで国籍を与えられて居ない山岳民族が50万人いる。
畑を持つてもタイの平均年収の一割の収入しか無いのだ。
そりゃ麻薬で製造したりケシや麻を栽培もする。
どうやらミャンマーの軍閥も絡んで居るようだ。
軍の責任者に【なんでわざわざ、俺たちユニオンに依頼したんだ、お前ら軍が直接
行って捕まえたら良いじゃないか】とヒロが聞くと【ミャンマーとの境界値、鑑賞地帯だから大掛かりに攻める訳に行かない、その上相手は私兵を五百人とも千人とも抱えてる情報だ】と言う。
ヒロはまたマリアに騙されたと思った。マリアに電話して【俺は仮面ライダーでも
ウルトラマンでも無いぞ、五百、千を相手にどう戦えと言うんだ】と聞くと
【明日、貴方達の為に2つ大きなキャリーケースが届く。メールで使用方法を送るからそれを見て置いて】と言う。そのケースは一つはスズメバチ型のドローンロボット手の平サイズの女王バチと目される物と兵隊バチと目される3センチサイズの物が
千匹。もう一つは中国服に似た防弾服のようだ。本気で千人と遣り合わせる
つもりのようだ。この地域で麻薬に関わってるのはw族と言う少数民族でどうも
リーダーは元国民党で中国本土から逃げて来た
国民党の子孫と山岳民族のハーフと言う噂だ。一方w族と対峙してるヤンマー側に
住むJ族と言う。ミャンマーの反政府民族も有り複雑に絡み合い揉めているのだ。
正直こんな絡んだ事情の場所に関わるのは意味が無いとヒロは思ってる。
そしてその地帯に行くには川を渡って回るルート、道路の物流ルートで行くルート、山を登るルートと有るが当然山道ルートだ。細い山道をユニオンのトラックで運ばれた、オフロードバイクで超えて行く、荷物はアリサとヒロのバイクに括り付け、先ずはJ族の居住地ちに接近した。この一族は協力者らしくw族とは敵対しているのだ。彼らのリーダーに先ず挨拶をしてw族の住み家や情報を聞く事に。
彼らも一応協力するとの返事をしては居るが実際に初の接触に成るので警戒してると思われる。約束の金のバーだけせしめ、協力しない場合も有り得るのだ。
そうなっても、可笑しくない事情に彼ら少数民族はさらされて来たのだ。
アリサとヒロがリーダーと接触して挨拶する。美樹は子供たちの為に
日本の飴玉を数多く持って来て手渡してる。春花は直ぐに子供たちに溶け込んで仲良く成った。これは春花の特殊能力の一つであろう。リーダーが案内に一人の若者を付けてくれた身長185センチの、とてもこの近辺の人種と思えない体格だ。
しかしヒロは何処かで会った気がする。【お前名前は何という】とヒロが聞くと
【僕名前ジュニアねお母さんがジュニアって言ってた】と言う。
【ジュニアの前の名前だ、お前少し阿保だろジュニアだけで判るか】とヒロが言う。【皆ジュニアで判るよアホはアンタね】とその男が
言う。【てめえ図体だけじゃ無く態度までデカいとは一度身の程を知らしてやらんと
いかんな、デカいから俺に勝てると思うなボケ】とヒロが言う。
【僕、小さい人、壊してしまうからやらないよ、貴方ケガするお金は入らない、
村が困るね】と男が言う。それを見てアリサが止める【先生ダメだって任務に
差し支えるから、やるなら終わってにしよ】と言う。
ヒロが【なんかこいつ感に障る、なんでだ、まあいずれ解らせてやる】と
ヒロが言う。
そこから、数人が何と馬を率いて荷物と人を明の朝近くまで運び作戦を履行する。
作戦計画は先ず、中国人の振りで近くまで行き、そこですずめ蜂を全部放つそれで大勢を眠らせた後ヒロとアリサが千人を拘束するそれを美樹がユニオンの輸送ヘリに
連絡してヘリにつぎ込んでタイ側に引き渡すのだ。ユニオンのヘリはブルーホエールと言う大型輸送ヘリで、一度に百人輸送できる軍用輸送ヘリだ。
動力は水水素循環エネルギーで強力な推進力を発揮する。戦車なども運ぶことが出来る逸材だ。現地に付き場所を確認する、美樹と春花は離れた場所からスズメバチの操縦をする。ヒロとアリサは中国から来た14kの組織の者で麻薬の取引を希望すると中国語で話す。その間に春花がスズメバチをドンドン拡散してそこに居る人間を全てスズメバチの麻酔針で眠らせてしまう作戦だ。そしてその引き継ぎの人間を
スズメバチが付けてリーダも眠らせる作戦なのだ。スズメバチが刺せなかった人間はひろが素手で眠らせて拘束して行く。
その様子を美樹が監視しながら輸送ヘリを手配して行くのだ。
ヒロが小さな家を訪ね、W族の長に会いたい旨を伝える【俺は香港のリャンウーと
言うボスのチェンに合わせてくれ】と言う【そうか、ボスは今、居ない】とその男が言う。【ここで待たせて貰う、お茶を出してくれ】と言うと
【勝手に待つが良い、ボスは当分かえって来ない】と男が言う。
部屋に通されしばらく待つとお茶が出される、しかしこのお茶には毒が入って居るのだ。これを飲む者は身内では無いと言う試しである。そしてその男には虫のドローンで紐づけする。待っている間、その男を伝手にその地域の人間に虫を付けて行く。一時間程たつと美樹から暗号が入る。その地域に居る人間は虫で紐づけ出来たと言う
連絡だ。しばらくしてその男が帰って来ると明日の同じ時間にもう一度来てくれと
言う返事だ。一旦そこを出て周辺の街で宿を取る。ミャンマーの特別区と言われる
街でカジノ、売春、中にはネットを使った詐欺犯罪に関わる悪の巣窟の街で管理も
その犯罪グループがやってる。それが、―の軍閥の収益にも成ってるし中国マフィアの収益にも成って居る。年間数兆円の金がその小さな一帯で生まれてる。
まるで戦前戦中の満州で馬賊がうごめき合った時代の様だ。
美樹が【なんか面倒臭いよね、もう一気に全員やっけて拘束すれば良いジャン、
なんでこんな面倒な事するの】と言う【バカタレ、物証も居るしここに居る奴らは
本体じゃないんだ、その金の行先も探る必要が有る、物が何処に隠してるかも探る必要が有る、そんな簡単なら軍がさっさとやってるわ】とヒロが言う。
【エーッ、もしかしてここに何日も張り込むの、私帰りたい】と美樹が言う。
ヒロが【お前タイに観光でもしながら任務が出来ると思ってたのか、俺だってこんな無意味な任務はしたく無いんだよ】とヒロが言うと【じゃあ、もう止めよう先生
こんな任務止めて、プーケットでダイビングしようよ】と美樹が言う。
【春花牛さんが食べたい、ダイビング牛さん居るか?】と言う
美樹が【春花、ダイビングは魚さんが沢山居るんだよ】と言う。
【魚さん怖い、なんで水の中で生きてる、水の中、春花息出来ない】と言う。
春花は中国の山奥で仙人に育てられたのだ。ヒロの所に来るまで魚を見たことが無いのだ。荷物を運んで来た付き添いの人間も
その日はそこで過ごして貰う。食量は缶詰めとクラノラ、
プロテインクッキーで済ます。
J族の人間は屋台や店で食べて居るがヒロ達には危険なのだ。
毒が入ってるのでは無い。まず十中八九、食有毒や下痢に襲われる。水もミネラルウォーター、それもちゃんとしたメーカーの開栓してない物をホテルで買うのが良い。とにかく街で作られたものは日本人にか危険なのです。虫の辿った経路を見てると
その町のカジノに百人位が集まってきています。マリアに連絡を取りこの動きを伝えます。【なあ、これを一斉に歴発するの無理だろ、見ろ、ミャンマー南部の色んな
地域に散らばって行ってる、そこにボスが居るとは限らん、金の動きもこれではどうしようも無い、全てカジノでマネロンされてる】言う。
【そんな事は解ってるでしょ、麻薬は複雑に絡み合ってる、地道に潰して行くしか
無いわ】と言う。翌日、昨日の場所に訪れスズメバチの分布を確認すると人数が分散したまんまで有る、これは失敗だと思いマリアに電話を入れる。【マリア、これではお金を振り込む意味は無い振り込むのを現物を見てからか現物と交換にしろ】とヒロが言う。【ヒロそれで良いのよ、既にロンさんの中国人チームが昨日のデーターんによってそれぞれ潜入してる香港の警察も香港のマフィアを抑えて制圧してる。
お金を振り込んでそこに居る連中を拘束して頂戴、人数に合わせてヘリを飛ばすわ】とマリアが言う。昨日の男に会い用意出来る物の量と質を確認出来るように言う。
【アイスの上質な物を用意してほしい、金は前金で半分現物を受け取って残り半分でどうだ】と言う【一度にどれだけ必要だそれにより値段も違う】と言う【先ず現物を今用意出来るだけ拝ませてくれその分の金はもう振り込める様にしてある目の前で
その口座に着金を確認出来るようにする】と言う。すでに香港の14kの組織は向こうで制圧してる。
確認に電話が有ってもこちらには判らないであろう。向こうが持って来たのは僅か
1キロ程度、取引価格は7000万だ僅かなもので有る。【もう少し量が欲しいせめて5キロ出来れば10キロ確保したい】と言う【そんなに金が有るのか?】と相手が言う。口座には20憶の金が入ってる。相手が【急にそんな量は無理だ既に先約が
沢山在る、今日はその量で我慢してくれ、用意が出来次第連絡する】と言う。
ヒロは一度ボスに連絡する、ここで少し待ってくれ】。と一度外にでた。中でアリサを待機させた。マリアに電話し【どうするんだ?物は僅かしか準備出来ない、と言ってるぞ】と
報告する。【そんな事だと思ったわ、彼らも用心深いのよ、もうスズメバチで連中
全て逃げれない様に針を刺してるから、そこに居る人間だけ拘束して】とマリアが言う。ヒロが【????奴らの様子は変わらないぞ、麻酔薬で眠らせるんじゃ無いのか?】とヒロが聞く
【なんか行き違いかしら?スズメバチはナノサイズの針を首の後ろから判らないように刺して衛星で世界何処に逃げても発見できるようにするシステムよ。
これで、奴らを泳がせて情報収集するシステムなのよ、何処でどう、すれ違いが有ったのかしら】とマリアが言う。【お前、また俺を嵌めたな、どれだけ嵌めたら気が
済むんだ、おれはロールプレイゲームのキャラ違うぞ】とヒロが言う。
【可笑しいわね、美樹ちゃんには言って置いたつもりだけど】マリアが言う。
きっと3人でのいたずらなのだ。美樹に電話して【お前らそこで遊んで居ずに
こっちで手伝えボケ、さっさとヘリの輸送班呼べ、麻酔弾の小銃用意しとけ】とヒロが言う【アイアイサー】と美樹が言う、完全に遊んでるのだ。
小さな家に入るとアリサがもうその男を拘束してる【なんだ仕事が早いな物は
見つかったのか?】とヒロが聞くと【ロン先生が昨日の街で物を抑えたんだって、
さっきメールが入った】と言う。GPSを頼りに一軒ずつ回り2チームに別れ拘束していく、美樹とアリサ、ヒロと春花だ。春花が【拘束した奴にこの辺は牛さん何故も居ない、牛さん食べないのか】とか聞いてる。【春花牛さんは後回しにしろ、この辺は紛争が起ってばかりだから牛さんは飼えないんだ】とヒロが言う。
応援のヘリ部隊が来て100人弱を拘束した、ロンが見つけた物は15キロのメタンフェミンと呼ばれる覚醒剤通称アイスと呼ばれる薬物だ。精神病の治療等にも使われるが、ヒロはこれこそ医学会の闇だと感じる。、各種の昏睡、傾眠、嗜眠、
もうろう状態、インスリンショック、鬱病・鬱状態、統合失調症の遅鈍症の改善
に処方される事は有るが、命に関わらない限り安易に処方されるべきでは無い。
ショック死などの事故も起こってるはずだ。
ヒロと春花の2チームだが、春花は戦力外ドローンを使い居場所を探る位でヒロが
一人で倒して作業をする。しかしヘリチームが来て何やら工場らしきものを見つけた様だ、ヘリ二機がヒロの所に応援に来ている、ヘリ隊の中に矢早のシュウもチームも居た。現地に近くなるとヒロが【うちのチビッ子はヘリの上からドローンを操縦させて逃げた奴を探させてくれ、工場は俺と美樹アリサで制圧する20程なら閃光手榴弾と麻酔銃で充分だ。逃げる奴が居たら上から麻酔銃で動けなくしてくれ】と言う
【兄様達だけで大丈夫か?】とシュウが言う【訓練もしてないヘナチョコなんざ
俺たちだけでオツリが来る、拘束したのをヘリに収容するのをお前らが
分業してくれ、さっさと済まして俺はやることが有る】と言う。
工場は古い牛舎を利用して作られてるようでヒロが閃光手榴弾を投げ込み逃げる奴を美樹とアリサが麻酔小銃で狙い無力化する形で拘束して行った。こちらにも覚せい剤の材料となるエフェドリンや麻黄と言う植物が多く見つかった。元々は牛舎として運営されていたのかも知れない。タイとミャンマーは常に紛争や内紛が起って居る現状が産んだのだろう。周辺の連中を全て拘束してヘリで宿を取ってる場所に下ろして
貰うと街中が大騒ぎに成って居た。そこに荷運びをして貰った連中が待機して
居たのでその連中と荷物をのせその場後にした。ロンの部下がその街を制圧して麻薬マフィアを捉えたようだ。ヘリの中でヒロが美樹に【美樹ちゃん、何故マリアからの作戦をきちんと伝えなかったのかな?】と言うと
【えーっ?マリア先生が伝えてると思ったもん、先生も聞き返して来なかったし、
だから昨日もう帰ろうって言ったジャン】と言う【アリサは何か聞いてたか?】と聞くと【私は先生と連中を拘束すれば良いとしか聞いてないよ】と言う。
【こんなんじゃ皆で韓国旅行はお預けだな、当分生コリアンポップスも本場韓国焼肉も延期だ】とヒロが言うと
【エーッ、それって完全にパワハラだよ、どこかの県知事と同じじゃん、ユニオンの
ハラスメント委員会に提訴するからね】と言う【どうぞどうぞ、提訴で告訴でもやって下さいまし、私は不適切な事はして居ません】とヒロが言う【その言い方、
あの県知事と一緒ジャン、ハル先生に電話してやる】と美樹が言う。
ハルはアフリカの任務で同行した、ヒトミの部下の医師で、ユニオンのハラスメント審査を務めてるらしい。ヒロはその女医も大の苦手なのだ。美樹がハルにメールすると十分後位に電話が掛かって来た。【なにか問題が発生しましたか?】と聞く
【今パワハラとセクハラを受けてるんです】と美樹が言う【どうぞ内容を言ってね
美樹ちゃん】とハルが言う【任務終わったら、韓国に懇親旅行、行く約束だった
のに、先生が行かないって、それって契約違反だし職場の雰囲気を上位者が悪くしてるからパワハラですよね】と美樹が言う。すると春花が【牛さん食べるの
ダメ言った、春花お腹空いた】と言う。ハルが【完全に児童虐待ですね、
本人に代わって下さい】と言う。ヒロが変わって【もしもし、法的には間違った事はしてるつもりは有りません】と言うと【反省はしていないと言う事ですか?】とハルが言う【法的には間違った事はして居ません】と再度ヒロが言う【最終的には刑事
告訴も有り得ます、今のうちに反省の色を示した方が良いですよ】とハルが言う。
【なんで俺ばっかりこんなに責められるんだ、俺は悪く無い悪いのは、女どもの策略だこんなに真面目にやってるのに】とヒロが言うと【貴方、勝手に自己肯定感が強すぎて回りが見えてません、完全にアウトです、ハラスメント委員会に反省文を書かないとミッションフィーが支払われませんよ、それでも良いですか?】とハルが言う
【それは酷過ぎるだろ、俺が何をしたマリアに嵌められただけだ】と言う。
【まだ反省して居ないのですか?これでは正に県知事と同じです、チームの
リーダーとして完全に失格です覚悟しておいて下さい】とハルが言う
【チョット待ってくれ反省してる、県知事と同じ目には会いたくない反省してるからそれは待ってくれ】とヒロが言う【じゃあ懇親旅行はやるのですね】とハルが言う【やりますよ、やれば良いんでしょ】とヒロが言う。酷い話である。
県知事はともかく無理やり旅行を押し付けられた形だ。
春花が【ヒロ大丈夫か?】と頭を撫でて来る【そんなに韓国行きたいのか?】とヒロが聞くと【ジュンが韓国は牛さん美味しい言った、韓国の牛さん食べたい】と言う。
美樹が【いよいよ私も韓国ドラマのオーディション受けに行ける、ハングルも大分
覚えたし、アリサ姉様も一緒に受けない?】と言う【私は韓国は興味ないな、
それよりバンコクで本場のムエタイ見てタイの王宮料理食べたい】と言う、
ヒロは韓国とタイが嫌いに成りそうだ。J族の部落にヘリで降ろして貰い装備を一旦シュウに預けた。シュウたちはその足で麻薬の被疑者をタイの捜査局に預けるのが
仕事だ。ヒロは部落に帰っても不機嫌で有った。マリアに電話して帰る準備を
するつもりだ。【先生、人を探すんじゃ無かったの?】とアリサが聞く。
【もう見つけたが用事は済んだ、あんなクズに成ってるとはガッカリだ】とヒロが
言う【えっ?何の事?】とアリサが聞く【この村に居たデカいのがそうだ、
チョット呼んで来てくれ】とヒロが言う。ヒロが感に障った若者である。
そのジュニアと言う若者がやって来て【オジサンなにか用か?もう仕事終わったか?】と言う。【まだ一つ有る、お前を叩きのめさんと、気が済まん】ジュニアは【なんで僕お金ならない喧嘩しない】と言う。【俺を倒せば200万バーツやる出来なければ1年ただ働きしろ】と言う。【ただ働き嫌だから本気でやるよ皆ケガする、ケガしても知らないね】と
ジュニアが言う。【先生、本気?この人素人だよ、いくら丈夫そうでも先生が本気だしたら大怪我しちゃう】とアリサが言う。【僕、身体丈夫、負けたことない】と
ジュニアが言う。
【アリサ、手加減はするが奴が怪我したら治療してやってくれ針や治療道具
持ってるだろ】とヒロが言った。ジュニアは自前のグローブを持って来てヒロにも
進めるがヒロはグローブを拒否した、グローブは実は素手よりダメージが残る、
特にボクシンググローブは頭へのダメージが大きいのだ。ジュニアがムエタイ独特のアップライトな構えから左ミドルを足を入れ替えて放って来るがヒロは一度それを受けて見る、柔らかい動きで鞭のようにしなるミドルが右ガードの上に入る。
ヒロは僅かに体を横にずらし、蹴りを殺す、バシッと言う音が腕に響くズボンと靴を履いてて、威力が布に殺されていたのだ。
【バカ、そんな蹴り方がストリートで効くか、お前のトロイ蹴りが
まとも効くかボケ】と言う。【今の本気じゃないね本気で蹴ったら死ぬよ】ジュニアが言う。ニッコリ笑い蹴りを誘う左ハイにカーフへの左キックを全て合わせて行く。相手が右を蹴れば逆に右で対応してムエタイのリズムに合わせた振りをする。
それに目が慣れた頃左に対して軸足右カーフの蹴りを入れて軸足を思い切り踏み込み倒れた所に再度右わき腹にトーキックで中足部を叩き込む。いくらデカくても倒れた所にトーキックを入れられたら悶絶するしか無い。悶絶するジュニアにヒロが残心を取りトドメの恰好を取る。そしてアリサに【手当をしてやれ】とヒロが言う。
村の長に【掛けに勝つたからにはこいつを一年引き取る文句ないな】とヒロが言う。倒れたジュニアが【僕、いなく成ったらこの村困るよ働き手が少ない】と言う。
【そんなこったろうとは思った、試合が決まらなくて困ったのか】とヒロが言う。【掛けが成立しなくてお金に成らないから、僕使って貰えない、それでなくとも
ミドル級は人気無いし減量これ以上無理ね】とジュニアが言う。
【長老、金の事は少し待てここで出来る事をユニオンで模索する幸い、タイ国内で
営業しない法人ならば法人税は掛からんからユニオンにもメリットは有るしアンタらにも金は入る】と言う。そしてマリアに電話を入れた【マリア、昨日はよくも騙してくれたな】と言うと【またそんな事言って貴方はどんどん性格が捻くれて来るわね、長生き出来ないわよ】とマリアが言う【長生きが出来るとは思ってない、ウチの家系は代々男は早死にするんだよ}と言う【時代が違うわよ、これからは100年時代よ】とマリアが言う【ぞっとするね、こんな世の中100年も生きるのはゴメン
被る、それより例のアジアの新しい拠点の話、このトライアングルにしたらどうだ?タイの政府に魔導士に根回しさせて、先ず
学校から建設するんだ、この辺はきっと喰うに困って居る孤児や学校に行けない
貧しい子供が多数いる、それと同時に地域の地盤や状況を調べ爽籟に向けたアジアのヘリポート基地を作るんだ中東とも近いアジアで紛争が有れば飛んで行ける、しかも隣のミャンマーは常に反政府軍が軍と戦ってる、地理的な案内にはj族の
コネクションが使える。どうせ基地建設には10年かかる、山を売って貰える地主との交渉の拠点ににも使える。子供達をしっかり教育すれば将来ユニオンの強力な力にもなるだろ】と言う【その交渉は誰がするの】とマリアが言うと、【ユンチャオ、ジュニアが居たんだよ、しかもただ働きで使いたい放題だ当分はこっちで預かる、まさか奴がここに居たの知ってた訳じゃ無いよな】とヒロが言う。
【まさか、それならチャンと貴方に報告するわ、その件は貴方に任せたわ、きっと
ミャンマーの政権は何時か変わるわ、民主化が来る時が有る】とマリアが言う。
ジュニアの状態をアリサが見ると骨には異常が無く
シュウ達が拘束者を引き渡した後再度ヘリで迎えに来てもらう事と成った。
旧タイ国際空港トムアン空港にヒロ達を下ろし、そこからバンコク市内まで車で
40分移動する。中心部のホテルを取り、そこで宿泊することに。ヒロとジュニアはシングル、娘達3人はスイートで3人が泊まる事に、お子ちゃま連れだと
お得なのだ。一人当たり、1万円で宿泊出来たのが有りがたい。
ヒロとアリサがジュニアの部屋に入りヒロの蹴った腹部を再度確認すると、
現状は大丈夫そうだが念の為、明日ユニオンの系列の医師に見せる事に。
そこはバンコクに住む日本人も多く通う国際病院である。実はヒロはそこでジュニアの血液で遺伝子解析をする必要も有った。ヒロが【大きな損傷は無さそうだが
明日、病院で検査する、飯は食えそうか?】と聞く。
【もう大丈夫病院は嫌い、ご飯は食べれる】と言う。【なんでだ、こいつの英語は
イラっと来る、お前学校で英語は習って無いのか】とタイ語の翻訳機を通じて
言うと。中学をまともに出ていないらしい。
アリサに【だからこんなバカなのか?マジで疲れる】と言う。
【先生この人どうする積もり?ホントにタダ働きさせるの?】とアリサが聞く。
【こいつがユンチャオの息子だとしたら、渡すものが二つある】とヒロが言う。
【えっ?父様も一緒に戦った人?】とアリサが言うと【そうだ、もしそうなら俺は
こいつに兄貴の技をつたえる義務がある、そしてこいつの為に兄貴が残した財産を
俺がユニオンの金融機関で増やしていた基金が有る、ユニオンからは別で年金がこいつの母親に支払われていたはずだが、20年前に亡くなって居て一時こいつの所在が判らなくそのままに成ってる、それの手続きもする必要が有る】とヒロが言う。
【ユンチャオ先生の息子が見つかったのに、なんで不機嫌なの先生】とアリサが聞くと【兄貴の息子がこんなヘナチョコだと兄貴がガッカリする、だいたい試合が
組まれない位でケツ割って、それはムエタイでは当たり前だ、ムエタイは何試合も
試合をする必要が有る、しかも客を楽しませるのもムエタイの
要素の一つだ要は自分の技術がつたないのを棚に上げてケツ割っただけだ】とヒロが
言う。【先生が教えてムエタイで勝たせて上げてよ】とアリサが言うと
【おれはムエタイのトレーナーじゃ無い、フィジカルを上げるのと奴の親父が残した古式ムエタイをつたえる事は出来るが試合での流れや上手く序盤を流す技術は
アドバイスぐらいしか出来んまあ戦う場所位は与えてやれるがな、その前にきちんと古式ムエタイを習得してj族との交渉をやって貰わんとな】とヒロが言う。
そしてジュニアも含め夕食に行くことにした。
バンコクには日本のチェーン店が沢山出店してる地域が有る、そこの焼肉チェーン店に行くことにした。値段も日本と変わらずリーズナブルと言える。
味もそこそこなので久しぶりのまともな食事と言える。
春花が【牛さんの店か?タイの牛さんか?】と喜んでる。
タイで育ててるのかは不明だが日本の和牛種に見える。【春花頑張ったからか?】と喜ぶが今回もそれほど働いてた気配は無い【春花は私に次ぐエースだもんね】と美樹が言う。【そうなのか?何を頑張ったんだ?】とヒロが聞くと【春花は存在自体が良い結果産む気がするよ先生】とアリサが言う。【皆がそう思うならそうなんだな】とヒロは答えるが、納得はしてなかった。その店は2時間好きな肉を食べ放題で
それぞれ好きな肉を頼む。
アリサがジュニアに【好きな肉を頼んで良いのよ】と言うと
【僕こんな店来たこと無いから判らない】と言う。【私が選んであげる】とアリサが言う【ありがとう僕パクチー大好きパクチー食べたい】と言う。ヒロがユンチャオのパクチー地獄を思い出す。【やはりお前の親父と一緒だ、パクチー食べても良いけど俺に勧めるなよ】と言う。【先生、なんでパクチー嫌いなの、好き嫌いはダメでしょ】とアリサが言う。【この構図もあの時と同じだ、お前の父親とユンチャオの兄貴と
二人で無理やり俺にパクチーを食べさせた】とヒロが言う。
美樹が【私もパクチー要らない】と言う
【春花も牛さんだけ食べたい】と言うと【春花、野菜やご飯も食べるんだ、腸内環境に悪いからな、キムチとナムルなら食べれるだろ】とヒロが言う。
偏食盛りのお子ちゃまなのだ。
【先生、このタイ人の人もウチラのチームに入るの?】と美樹が言うと、
これから決める。良い機会だから、皆に古式ムエタイの術式を教える、
ジュニアと一緒にな、ジュニアには少なくとも負けた分働いて貰う】とヒロが言う。【僕、何をしたら良いの、ムエタイと畑位しか出きない】とジュニアが言うと
【これから覚えて貰う、アリサはこいつの教師役だ翻訳機も使い英語と日本語も
教えろ、、たしかタイ人向けの日本語と英語の学習講座が有るはずだ。
お前は逆にタイ語を勉強できるだろ】と言う、美樹が【私たちは?】と
聞くので【お前と春花は通常のカリキュラムを進めろ、たしか不動産資格の講座を始めただろ、春花はちゃんと基礎教養をステップアップしろ、食事が終わり部屋に帰りヒトミに電話をした【姉ちゃんマリアから話しは聞いてるか?】と聞くと
【ええ元気で生きてたのね良かったわ】と言う【良いのは良いが大変だぞ、
ドアホが服着て生活してる感じだ、兄貴の奴こんな宿題残しやがって】と
ヒロが言う。【でもその宿題はやるしか無いわね、お金はどうするの?】
【どうするもこうするもアイツ国籍とかも持って無いかもその辺はどうするんだ、
口座さえ作れないかもな、あいつどうやってムエタイの舞台に立ってたんだ、
他人の名義で生きてたのか?調べてくれ】とヒロが言う。【ユンチャオ君の息子だと言う事が遺伝子的に証明出来れば、永住権は押しこめるわ、他にの役所にいくらか
袖の下を出してでも何とかする、タイには役人に袖のしたを渡せば犯罪以外は何とか成るから】とヒトミが言う。【そうしてやってくれ、日本に移民として
入国させるより兄貴もそれを望むだろ】と
ヒロが言う。ヒロ本人は国籍なんかどうでも良いと思うがリアルにそれが無い事で
不都合ばかり起きる。昔にはそんな物さえ無かったはずなのだが世界中でそんなものが出来たのはホンの僅か以前のハズだ、タイにしろ東南アジアは戦前までは欧米の
植民地と日本の植民地で有ったのだから。
翌日ユニオンの病院で検査をしてヒロの蹴りの影響は打ち身による炎症と筋肉の損傷で大きな問題は無かった。血液検査による遺伝子の判断は数日で出る。
ユンチャオの遺伝子データーはユニオンで残って居るのだ。
ジュニアの健康を確認して一度ホテルに帰り予約しておいたムエタイジムに向かう。
現代は素人にもムエタイを体験させてくれるジムがタイのアチラコチラに有るのだ。
【先生、これから修行なの?】と美樹が聞く【そうだ、お前らに古式ムエタイの基礎を教える、昼食は取ると気持ち悪く成るからEAAにブドウ糖入れたワークアウトドリンクを俺が用意しておく】とヒロが言う。春花が【ヒロお腹空いた】と言う。
【修行しないなら食べていいぞ?春花はまだお子ちゃまだから見学で良いぞ】と
言う。【春花、お子ちゃま違う、修行やる】と言う。春を操作するキーワードは
お子ちゃまなのだ。
ジムに行き時間分の料金を払い、トレーナーらしき人物に挨拶をする。
ジュニアを知ってるようで驚いた様子だ。【彼は復帰するのか?】と聞く
【どうだかな、鍛えなおすだけだ】とヒロが言う。ヒロの修行は格闘技としての
ムエタイと少し異なる。先ず身体をほぐすまでは同じだが、最初に基本の型式を
みっちり仕込む古式ムエタイはミャンマーから渡った戦争における戦闘術だった。
ヒロは実は中国拳法や空手と起源は同じでは無いか?と考えてる。
インドの武術からと言われるが、明らかに空手や八極法等に類似してると感じた。
その環境による風格が変化したのだと、考えられる。古式ムエタイの型も主に直突き、前蹴り肘打ち膝蹴りを中心に組み立てられて居る。ヒロの修行は最初は大きな
動作で正しい動きを体に染み込ませ、それを小さく早く鋭く実戦に使える様に風格を変化させる。
古式ムエタイの特徴は攻防一体、防御がそのまま攻撃に直結して行く。
それゆえ膝、肘、前蹴りが攻防の中心なのだ。現在の格闘技のムエタイにも
継承されてる膝や肘で前蹴りでカウンター攻撃で相手の武器を壊す。
これらが、立ち技格闘技最強たる所以であろう。
基本を徹底的にやった後、それを実践として使う動きに応用する。それは空手で言う円の動きや捌きにあたる型式に回し蹴り、崩し、投げに当たる技術です。
それらを覚える為の型が多く存在しますが、これも中国拳法や空手に類似して動物や神様に例えられた名前が付けられている。ヒロは多くの型を覚えるより少ない型を
しっかり磨くことが強さに早く繋がると考えて居ます。
基本を四十分、応用や使い方を四十分そしてミットやサンドバックを使い
実際に当てる感触を掴む修行が延々と行われます。
先ずはサーキットでシャドーで実戦を想定さたシャドーを古式の技を使い一分、
サンドバック一分、ミット一分ジュニア、アリサ、美樹、春花それぞれ順番に回して10ランド行い。三分動いて一分休むのが一クールに成る物を一〇クールやる事に
成るだ。ミットはヒロが持って最後ミットでトコトンヒロが追い込むのです。
ジュニアがやって居た、格闘技としてのムエタイとの違いは先ず構えが大きく違います。リングと違うので腰を落とした重心の低い構えに成ります。戦場で転ぶことは
死の危険が上がる事に成るからです。自ら身を隠す為い伏せるの相手に転ばされるのは訳が違います。ヒロにノックアウトされた敗因は安易に転ばされたからなのです。勿論、柔術のように自ら相手を
引き込み技に繋げる技術も存在しますが、あくまで一対一で素手と言う想定での
技術なのです。昼過ぎから、夕方五時までみっちり修行して皆ヘトヘトに成った。
修行が終わりストレッチしながら【先生、これだけ頑張ってるから絶対韓国
行くよね】と美樹が言います【牛さん絶対食べる】と春花が言います。
この二人は言い出したら、しつこい、のです。【わかったから少しまて、タイでやる事終わったら帰りにソウルに寄るから】とヒロが言います。
なんだかんだ言ってヒロは娘達に甘いのでした。
部屋に帰り、皆シャワーを浴びて、今日も同じ店で食事にします。
他にも有るのですが考えるのが面倒で、春花が牛さん、と五月蝿いからです。
皆で食事してる間にヒロはチェンマイで観光客用のアパートを探します。
そこで長期に留まる必要が有るからです。修行しながらj族の土地探しと交渉をジュニアとアリサにさせる為です。運良く1か月12万で2ベットルームで80平米の
マンションが有りました。長期滞在の場合、食事面を考えてもそちらが断然お得なのです。皆に明日チェンマイに移動する事を話します。
【先生、また北部に逆もどりするの?】と美樹が言います。【修行と情報集めの為だ、ジュニアにはj族の人達との交渉もやって貰う、アリサはそのサポートを頼む、車もチャーターする事にする】と言った。
翌日、朝準備を済ませ、ワークアウトドリンクを持ちジムで修行を3時間こなす。
そのままシャワーだけ浴びて空港に行きチェンマイまで午後に付いた。車を借りて
不動産屋で部屋のキーを受け取りカードで払った。部屋でそお言う事は無いとは
思うが詐欺の場合カードに返還請求が可能だからだ。そのまま大型スーパーで
必要物資と明日の食料を買い。夕食も済まし予定を組んだ。
ヒロは春花に【今日は居酒屋さんでも良いか?牛さんじゃ無いかも知れんが鳥さんや豚さんは有るから】と言った。【牛さん無いのか?】と不機嫌艘に言う。
ホルモン焼肉が有るのはネットで見たが牛さんに飽きて来たのだ。
【先生、明日から自炊でしょう、今日だけ我がままに付き合ってあげよう】とアリサが言う。ヒロは泣きそうだが我慢した。春花は嬉しそうである。【春花、ご飯や野菜もちゃんと食べろバランス良く食べないと、お子ちゃまだぞ】とヒロが言う。
【春花お子ちゃま違う、野菜も食べる】と言う。なんて見栄っ張りの性格だ。
【先生、任務も修行も早く済まして日本帰りたいね】と美樹が言う。
【そうだな、食い物だけは困るよな】とヒロが言う【私、大丈夫だよ先生】と
アリサが言う。アリサは何処でも適応するのだ。【僕もお腹いっぱい食べたら大丈夫だよ】とジュニアが言う。ジュニアは貧困に耐えた強味なのか?不思議である。
翌日から本格的な修行が始まった。朝はロードワークかムエタイの型式修行。
昼からムエタイのジムに行ジムワーク、サンドバック、キックミット、
スパーリング。スパーリングは組手とは違う、コンビネーションを確かめながら力を制限して技を試す。怪我をしない様にレガースとグローブを着用する。ヒロの場合はフィンガーグローブでする。投げや掴みも対応するためだ。ムエタイは脚や腕を絡めた投げも存在する。
日本の古武術で言えば、関節を絡めた、立ち葛ら、立ち関節投げに当たる技術だ。
ムエタイの試合では危険なので禁止されてる技も有る。怪我をしないようヒロが受け教える。買い物したり散歩したり聞き込み調査もする。現地にはデルタ地帯から逃げて来た人も居るからである。三日修行して一日は調査に当てるサイクルを組む。
修行の間も勿論チェンマイでは新しい出会いが有れば聞くが、修行の休みの日は車で国境を越えミャンマーに居るボランティア団体などに話しを聞いたり、
ジュニアとアリサはj族の部落に行き直接土地の交渉に動く。三〇年の
定期使用契約で学校の土地貸付の話はまとまった。これで村の人たちが食うのに困る事は無く、上下水道も引くので衛生的に良くなるのだ。
しかし情報を集めれば集める程この地域の悪状況が露見する。
ヒロにはミャンマーの政情の悪さと少数民族への差別こそ
この地域の悪の根源に思えた。ミャンマーは軍事独裁政権が続き、ようやく民主化
されたと思えば再度軍事クーデターが起り多くの人、特に少数民族の人達が
反政府軍事活動を行ってる。戦えない人は逃れる場所を探してタイに逃れて来たり
ラオスに流れたろもしてるチャンマイの国境付近には国籍を持たない移民が多く暮らしてる。ミャンマーの方には国際ボランティア団体が紛争孤児を保護してる。
ユニオンもそのサポート拠点を持つべきと進言した。その人達を将来の資産
としていかに活用できる体制を準備するのか?きっと一〇年二〇年事業だ。
マリアにその可能性を進言した。
マリアは【学校と擁護施設は直ぐに取り掛かるわ、ジュニアとアリサちゃんには、
そこにとどまりその事業に動いて貰いましょう、貴方も他の任務と兼任してサポートするのよ】と言う。ヒロは正直タイからは距離を置きたかったがユンチャオへの恩義がある。縁とは時々足かせに成ったり助けに成ったりするのだと知った。
修行はいつもより激しく成りヒロとジュニアのムエタイルールでの組手も激しさを
増して来た。勿論怪我を防ぐためにレガースとグローブを使う。
本来、ムエタイでは脱力してスパーリングを行うのが通常だがジュニアはその加減が
良く解らないアホなのだ【お前はアホ過ぎて中央のリングで干されたのは仕方ないな、アホを治す方法を考えないとリングでは無理だ】とヒロが言う。
【酷いよ、僕まだいつかリングに立ちたいアメリカの格闘技なら受けると言われた
事有るよ】と言う。【そうかも知れんが寝技も習得しないとな、寝技はアホだと無理だから厳しいな】とヒロが言う。
【先生、ジュニアが可哀そう、優しくして上げて】とアリサが言う。
【きちんと修行と勉強して、任務達成したらな】とヒロが言う。
【ジュニア、一緒に頑張るわよ】とアリサが言うと【僕、アリサの為に頑張る】と
ジュニアが答える【ジュニア、アリサ好きか】と
春花が聞くと【僕、アリサ好き】と言う。ヒロは何故か機嫌が悪いようだ。
修行が休みの日、皆で情報集めも兼ねてミャンマーとタイに広く存在する
カレン族と称される人たちからも話を聞いた一言にカレン族と言ってもあくまで総称でスゴー族、ポー族、モブワ族パク・モネブワ系、カレンニー族、その他多数の部族が存在する。チェンマイに居る人はミャンマーの紛争から逃れた人が多く、それぞれ
独特の文化を守って生きている、美しい服装や装飾の文化、舞踊なども美しい文化を
残してる人達もいる。ヒロ達はその延長で象と過ごす体験が出来るリゾートに行った。ここはタイ政府がプロジェクトとしてカレン族が教育を受けリゾートホテルも作り象体験が出来る施設である。象に乗る事も出来て象の居る場所でランチも食べれるのだ。そこに行くと何頭も象が居る。
春花が喜び【象さん沢山居る、象さん食べれるな】と言う。
【春花、アフリカで言っただろ、象さんは食べたらダメなの】とヒロが言う。
象が近くに来て餌を食べてるガイドが餌の草をあげてる。
【象さん名前、何だ私春花言う】と話すと【パーオー】とないてる。
【そうかお前パオいうか、パオお前食べたらダメか?】と
春花が聞く。パオは悲しそうだ。【春花、見ろ悲しそうな顔してる食べるのは
堪えてやれ】とヒロが言う。【パオ、良い子か?良い子したら食べない】と言う。
すこし怖い娘だ。【先生、象に乗れるらしいよ】と美樹が言う。
【俺は良いからお前ら乗って来い】とヒロが言う。
山から見て非常に良い景色で直ぐ近くで紛争が起って銃の打ち合いが度々、起きてる事が嘘のようだ。自然が豊かで貧しい人も紛争も無い世界が出来ないのだろうか、
銃で殺し合う事が自己主張なら言葉は必要ない。とことん殺し合えば良いでは
ないか、戦いを治めるのに武が必要な世の中、源三やハヤメが残した言葉が頭に
浮かぶ。とことん苦しみ抜いた先に武の本質が見える。そんな物が有るのか?
しかしユンチャオが残した物を伝える相手と出会えた。アホだがこの縁が何かを
生んでくれると信じて伝える義務が自分に有ると思った。
ジュニアとアリサが仲が良い事にはイラっとするが、それを見せると器量を
疑われる。まあ二人が幸せに成ればそれも有りだ。娘達が象の体験から帰って来て
春花は超ご機嫌娘だ【タイの象、少し小さい、アフリカの象も乗る】と言う。
【アフリカの乗れたら良いな、でもアフリカは野生だからダメだと思うぞ】と言う。
【春花、象さんと話せる、大丈夫だ】と言う。ほんとそうで怖い。春花は動物と
良く話してるように見えるのだ、不思議ちゃんの天才少女なのだ。チェンマイ中心部に付き大型ショッピングセンターで食材を買って皆で食べた、もっぱら海外で良くやるのは蒸し器を使った蒸し料理だ、蒸し器や蒸し鍋を揃え、タレを色んな調味料で作り野菜や肉を蒸し焼きにして食べる。春花様には牛肉、タイは鶏肉が豊富だ、魚も捌いて蒸し器で蒸して食べれる。ジュニアとアリサはタイ風の調味料に付けて食べる。
タイに来てジュニアに会って3カ月1月の半ばが過ぎる頃ヒロと美樹、春花はソウル経由で日本に帰る事に3カ月の修行ではまだ基本も習得したとは言えないが一年後
基本を習得すれば合格としユニオンに推薦して任務に着かせるつもりで有る。
ジュニアはまだ格闘技に未練が有る様子だ【ジュニア一年後テストして合格したら
シンガポールの格闘団体に推薦してやる】とヒロが言う。
確かにユニオンと繋がりが有るがヒロはするつもりは余り無い。
酷い話だ。アリサが【先生私も出たい】と言う【お前はジュニアのサポート役を
してやれ】と言う。【ジュニアは日本語と英語のテストも合格しないと
推薦出来ないからな】と言う。
酷い話だが、コミにケーションは必要だ。
【お前、おバカだから頑張れ】と春花が言う。上から目線だ。
チェンマイからヒロと美樹と春花は直行便でソウルに、ホテルは美樹の希望で梨奏院のインペリアルホテルに泊まった。何ともオシャレ?と言うか斬新なデザインの
ホテルで有る。到着したのは時差の関係も有り夜十一時であった。
歩いて直ぐに路面店に入ったがどうやら豚肉のメニューが多い店だった。
韓国は豚肉も好まれて食べられる。
春花には牛肉のホルモンも入った煮込みスープを注文して豚肉も食べさせた。
安くて美味しいと感じた。【韓国はやはり日本人と食は近いな、しかも値段は良心的に感じる】とヒロが言う。【豚さんも牛さんスープも美味しい】と春花が言う。
【先生、明日は梨奏院クラスツアーとHYEBの本社ビルに行くけど先生も来る】と美樹が言う【なんか知らんが俺は筋トレして、エステでマッサージしてもらいたい、なんか気持ちよさそうだった】とヒロが言う。
【なんか嫌らしい、エッチな所でしょう?】と美樹が言う。
【違うよ女の人もやってるからエッチじゃないって】とヒロが言う。
【エッチな奴か?いやらしいぞ】と春花が言う。【違うよお前もやって見ろよ】とヒロが春花に言う。【春花エッチじゃない、牛さんツアー行く】と言う。
そんなツアーが有るのか?
【春花、お前は美樹のアイドルツアーは行かないのか?】と言うと
【春花、牛さんツアー行く】と言う。仕方なくヒロが一日、子守をすることに。
筋トレはホテルにしっかりとしたジムが有った。あまりに重い負荷は出来そうにないので、高回数のスピードトレーニングをしながら、春花も超軽い負荷の負荷^、
フリーウエートで運動させた。軽く汗をかく程度で終わりシャワーを浴びた。
明洞にランチを食べに行き春花に【退屈じゃないか?美樹と行かなくて
良かったのか】と言う【春花アイドル成りたくない、牛さんがすき】と言う。
チェーンで評価の高い店でカルビのランチを頼んだ。お得な価格で何より色んな副菜がセットで付いてるのが嬉しい。東京で普通にランチを食べる料金で
豪華な焼肉ランチだ。
【春花美味しいか?他のおかずも食べろよ】と言うと【韓国美味しい】と言う。
ユックリランチしてロッテワールドに行ってみる事にエステの予約まで時間が
有るからだ。春花が喜んで居る春花はアトラクションが好きなようだ。
ヒロの子供時代には無かった楽しみだが普通の子供と同じ楽しみを今日は
体験させたかったのだ。【これ、ユニオンにも作るか?皆楽しい】と春花が言う。
【そうだな、いつか作れたら良いな】とヒロが言う。
確かに戦争が無く成り世界が豊かに成れば子供が遊べる施設がもっと有っても良いと思う。春花はまだ遊び足りないようだがエステの予約が有るのでロッテワールドに
有るエステに入る。春花も別の部屋でマッサージ受けるが、こそばゆいのかキャッキャ言ってるようでスタッフが気の毒だった。ヒロは気持ちよく寝てしまった。
エステが終わり春花に【エステはどうだった、気持ち良かったか?】と聞くと
【エステくすぐったい】と言う。
子供にはくすぐったいらしい。タクシーでホテルに行ったん帰り部屋でお茶を飲み
美樹が帰って来るのを待っていた【春花疲れて無いか?】と聞くと、
【韓国楽しい、ヒロ楽しいか?】と聞く【ああ、こんな時間も良いな、
春花と二人は、初めてだからな】と言う。
【春花今日はヒロの部屋で寝る、良いか?】と言う。
【良いけど美樹と喧嘩したのか?】と聞く。
【喧嘩してない、美樹も好きだ、でも美樹はアイドル成る】と言う。
【そうか、そうだな、でもアイドルに成っても美樹は春花の家族だ】とヒロが言う。【ヒロも家族か?】と春花が聞く。【そうだ、今日は色々話をしよう、春花の気持ちも話してくれ】とヒロが言う。そうしてると5時が過ぎ美樹が帰って来た。
【美樹、オーディションへの手ごたえは有ったか?】と聞く。すると
【日本の事務所に練習生として加入してオーディション受けるパターンと芸能専門学校に入って色々オーディション受けるケースが有るんだって、
まだまだ道は遠い感じ】と言う。【そうか地道に頑張るしか無いな】と慰める。
【梨奏院クラスツアーはどうだった】とヒロが聞くと【感動したよ、主人公と
ヒロインがキスした場所行ったの、私も好きなアイドルとドラマ撮ってあそこでキスシーンしたい、キャッ(恥ずかしい)】と言う。
【そうか良かったな】と言ったが良く解らない。明洞に有る韓国伝統料理のコースを三人で
食べた。以前ソウルに行ったとき、チェーン店なる物は殆ど無かった気がしたのだが
時代の流れでしょう。時間が過ぎてソウルもすっかり様子が変わった。
ヒロは海鮮コースに単品のカルビを頼み。春花や美樹が牛コースを頼みました。
【春花、今日は何してたの?】と美樹が聞くので【春花エステした、くすぐったい】と言う。【遊園地行っただろ?ロッテワールド】とヒロが言う。
【春花お金貯めて遊園地買う、遊園地楽しい】と言う。春花は乗り物好きなのだ。
ヒロの特別車も欲しがるしヘリから輸送機まで欲しがるのだ。【春花、韓国の料理
美味しいか?】とヒロが聞く。【韓国美味しい、でも皆で食べるから美味しい】と
答える。ヒロははっとした。レイカ道士の所でも、その前の生活も春花は孤独だったのかも知れない。だから動物とも話したり、機械を操作したり、ドローンを操作するのが上手いのか。【春花、俺たちは家族だ、お前は一人じゃ無い寂しかったら
寂しいと言え】とヒロが言う【春花ゴメン、ウチ自分が女優に成る事で頭が一杯に
成ってた】と美樹が言う。【じゃあ、今日は三人で寝る、ドラマで家族三人寝てた】と春花が言う。昭和のドラマか映画でも見たのだろ。そういえばもう今の日本では
消えた習慣だ。ホテルに帰り。昨日免税店で買ったグレンファークラスをヒロと美樹は飲み春花にはお土産で買ったザクロ茶なる物を飲ませる。甘酸っぱい風味らしいです。春花はすっぱい顔して飲んでいる。
部屋キングベッド二つのデラックスツインなので三人でも狭く有りません。
春花は3人で横に成ると、色んな質問をしてきます。
【ヒロは春花のお父さんか?】と聞きます【そうだ、お父さんだ】とヒロが言うと
【美樹はお母さんか?】と聞くと【うちはお姉ちゃんだよ】と答えます。
【お母さんは誰だ?】と聞きます【お母さんはヒトミ姉ちゃんとユウだな】と
答えます。【お母さん二人居るな】と言います【そうだな、お得な家族だ】と
言います。【コウジもお父さんか?】と聞きます【そうだな、お父さんとお爺さんだ】と言います。【コウジ大変だな】と言います。家族の意味が解らないのです。
本来家族の役割って決まっているのか?難しい話です。家族の定義は色々でしょう。少なくともその人の事を家族と思って居ることが最大公約数なのでしょう。
何か有れば悲しんだり怒る。愛しいと思う。助け合う。春花は10歳ですが、家族を理解しようと考えて居るのでしょう。
美樹が【先生、ウチ春花の気持ち解かる、ウチも母様の記憶も父様の記憶も無い】と
言います。【俺もほとんど無い、親父は研究ばかりで、母ちゃんは俺を産んで直ぐに
死んだからな、でも姉ちゃんとジジイや水樹姉や矢早の婆さんが俺には居た】と言います。【ウチも水樹先生やシャチ兄様が居た】と美樹が言います。
【世の中にはそんな存在さえ無い人間も居るな、そんな人にも家族に当たる人が居れば世界はもっと良く成るかもな】とヒロが言います。【偉い人達には家族が居ないのかな】と美樹が聞きます。【多分それが因縁とか因果と呼ばれるものさ、人を蹴落とし、人を迫害してでも自分の優位を保とうとする魂は因果として続くのさ】とヒロが言う。【どうしたら良いの、殺すしか無いのかな?そんな人は】と美樹が言う。
【解らんがそれではダメだと思う、それはただの恨みの因縁を産むからそれが今の世の中に成った気がするな、その因果をどこかで違う方法で断ち切る事が出来なければ、良い世界が出来るとは思えん】とヒロが言う。
【韓国と日本の一部の人が啀み合うのも断ち切れて無いのかな】と美樹が聞く
【そうだな、日本は日本で俺は悪く無いと言うバカが居る、韓国はそれに反発して
政治利用する政治家がいる、日本の政治家もバカを煽って政治利用する
そんな奴ら同士がリングで殴り合えば良いさ、人を巻き込むんじゃ無いと
言いたくな。、大体、明治から戦後までそして敗戦後自分勝手なクソが反省も検証も無しに言ってるだけだろ、都合の悪い所は見えない振りしてる奴が双方に居るのさ、ただな朝鮮戦争の戦後復興に金出したからOKと言ってるバカは豆腐の角に頭ぶつけても治らんバカだ、そのくせ犯罪者は死刑にしろとか言ってるクソだからな、自分の脳みそが腐ってるのが解らない猿だ】とヒロが言う。【先生、春花も何かに巻き込まれたのかな?】と美樹が聞く。【さあな、小さい時の記憶が解らなければ難しいな、でも俺たちがその因果をほぐして皆で春花を守るんだ】とヒロが言う。
春花は天使のような顔で眠っている。ヒロは翌日、東京に帰るのに空港で大量の
お土産を買わされ、宅急便で送る、キムチ、韓国のり、韓国のお茶
【なあ、何でお前やユウの韓国コスメまで俺が買うんだ?どう考えても理不尽だろ】と美樹に言う。【なに言ってるの、整形しようかと言ってら絶対ダメって止めたでしょ、そんなら女優に成るため化粧は頑張るしか無いジャン】と言う
【俺は今のままでも可愛いから止めたんだ、失敗したらどうするんだ】と言う。
【整形会の大門道子が居るらしいよ】と言う。【そんなの居る訳無いだろ、
居たら承諾書類とか必要ないだろ】とヒロが言う。
【とにかく家族なんだからセコイ事言わず、協力する物でしょう】と美樹が言う。
なんか理不尽だ。春花はお菓子も沢山買ってご機嫌のようだ。
夕方ユニオンに付いて荷物を部屋に下ろし、直ぐに買い物に行かされ、夕食を作らされた。まだ1月の寒い時期だがソウルよりは温かく感じた。春花の為に牛肉で肉じゃが、メバルの煮物、寒ブリ、真鯛、カレイを刺し身など久しぶりの和食だ。
ヒトミやユウもコウジも帰って来た。皆での久しぶりの食事だ。ユウが韓国の話を美樹と楽し気に話してる。
ヒトミがコウジに【韓国の整形外科をユニオンで買収して日本でも広げる話が
有るのよ】言う。
【大丈夫なのかい、整形外科は訴訟も多いようだけど】とコウジが言う。
【訴訟に成るような大きな整形はしないのよ、変わるか変わらないか程度で事故を
抑えてその範囲で一番綺麗に見せる美容手法に注力するの、一種の変わった洗脳と
心の改革よ、勿論、腕の良い外科医を育てるわ】と言う。
【そんなの詐欺じゃねえか姉ちゃん】とヒロが
言う。
【人聞きが悪い事言わないで、金持ちから金を流出させるのは、ユニオンの方針よ
その為の収入の告知はしっかりしてもらうわ】と言う
【まあそれなら、搾り取れるだけすれば良いと思うけど】とヒロが言う。
恐ろしい家族である。【春花ちゃん韓国は楽しかった?】とユウが聞くと
【ロッテの遊園地楽しかった、エッチなマッサージ行った】と言う。【エーッ?】と皆が驚く。【どういう事お兄ちゃん、死になさい、今すぐ死ね】と
ユウが言う【エッチじゃないよ普通のエステだって】とヒロが言う
【春花、裸に成った、くすぐったかった、ヒロ、アーッ、気持ちいい言うてた】と
春花が言う【なんてこと?ここまで腐った子に成るなんて、もうお爺ちゃんにも父さんにも言い訳出来ない、死にましょ、一緒に死んで上げるから】とヒトミが叫ぶ。【だから、違うんだって、美樹何とか言ってくれ、家族だろ】とヒロが頼む
【先生、正直に土下座したら、男なら仕方無い事だから】と美樹が言う。
誤解が渦巻く家族で有った。そしてまたここで、美樹の悪戯が事を大きくする。
ハラスメント委員のハル(ヒトミの部下で医師)に密告するのだ。
内部のハラスメント委員会が有って良かった、これが外に漏れたらなんと恥ずかしい
話しだ。しかもある意味真実相当性は有る。ヒロは生粋のハラスメント体質である。
翌日、朝の修行を終えて、朝食を取り色んな報告書類を書いて居るとハルから電話が
有った。【ハラスメント委員会のハルです、今、お電話宜しいですか】と聞く。
【何ですかハル先生、韓国にはきちんと行きましたよ】と言う。
【その件とは違う件で今日、お宅に伺います6時には必ず家に居てください】と
言う。ドーピング検査のような強引さで有った。
ヒロは身に覚えが無いので普通にメディカル検査を受け、ウエイトトレーニングを
アカデミーのジムで行い、スーパーで買い物を済ませた。
帰って支度をしてると、美樹が外から帰って来た。エリカも一緒だった。
【エリカ、久しぶりだな、ちゃんと勉強は捗ってるか?試験休みで帰って来たのか】と言う。【うん、美樹ちゃんが迎えに来てくれた】と答えるが、他所他所しい。
【美樹、春花はどうした、姉ちゃんの所か】と聞く。
【そうだよ、勉強してると思う】と言う。何故なニヤニヤしてる。ヒロは美樹の様子で心のjアラートが鳴った。普通を装い【兄さんは今日は研究室だろ?タイの報告書はもう、上げたのか?】と言う、美樹は【うん、あれメンドイよ、毎日行動報告
してるのに二重に手間ジャンね】と言う。
ヒロは心でお前が一番手間かけてるんだよ。と思った。
夕食の準備も終わり、リビングで音楽を聴いてるとヒトミとハル、
春花が帰って来た。【貴方、音楽なんか聴いてる場合じゃ無いわよ、
これから事情聴取よ、事によれば百条委員会よ】とヒトミが言う。
【百条委員会上等だ、別にやましい事は無い、俺は何処かの知事とは違う、やましい所は全く無い、あんなテープレコーダーとは違いますよ】と言う。
【貴方には常々、色んな疑惑が掛かっています、今日は正直に話して頂きます】と
ハルが言う。春花を一旦、二階に上げ事情聴取が始まる
【先ず、疑惑の日ですが韓国二日目貴方の行動を教えて下さい】と言う。
【ジムで筋トレして、春花連れて遊園地行って、そのあとロッテワールドのエステに二人で行った】と言う。【そのエステの内容が問題に成っています、春花ちゃんは
裸にされてオイルをかけられ性的暴行を受けたとの証言が有ります
春花ちゃんは、くすぐったくて嫌だった、と証言してますが】と言う。
【だから先ずそれをやったのは、エステのスタッフで俺では無いの、これだから医者って、理解力が無いと非難されるんだよ】と言う。【今の発言は取り消した方が良いですよ、それだけで職業差別と取られます】とハルが言う。【姉ちゃん何とか言ってくれよ、この女、どんな石頭なんだよ】とヒロが言うと【更に女性蔑視ですか?
かなり人間的に問題が伺えます】とハルが言う。
ユウが嬉しそうに見ている、ヒロは更にイラッと来てる。ヒロはそこで虫型ドローンを見つけた。【チョット待ってくれ、誰か盗聴してる、これは陰謀だ、証拠を捏造してる、あの猿回しと同じ手法じゃないか、アンタ踊らされてるぞ、猿回しの猿みたいに】とヒロが言うと、ハルは真っ赤に成って怒る。【侮辱罪で訴訟しますよ】と言った瞬間、ヒロが虫を上着を投げて落とし捕まえる。
【これを見ろ、猿回しはウチのヤンチャ娘だ】と言う。
【ユウ、お前も共犯か】と言う。【知らないわよ、大体普段の素行が悪いから、
こんな事に成るのよ】とユウが言う。【先ず上の3人をここに呼べ、俺に術式を
掛けるなんざ百年早い】と言う。3人が降りて来て【主犯は美樹だな】と言う
【黙秘します】と美樹が言う。【ヒロ、怒ってるか?】と春花が言う。
【怒ってない、春花きちんと説明してくれ、エステは別の部屋で知らない女の人が
お前の担当だったな】と言う。【韓国の女だった】と言う。
【まず俺の性的虐待は無い】と言う【時々組手で私をいじめるジャン】と美樹が
言う。【ドアホ、組手はお前がいつも俺に挑んで来るだろボケ、思いっきり
手加減しとるわ】とヒロが言う【兄ちゃんはいつも私にたまには家事しろ、
嫁に行けなくなるって言ってるけど余計な、お世話でセクハラだから】とユウが
言う。【それは心配して言ってるの】とヒロが言う【じゃあ、おむつ換えたとか、
言わないでよ】と言うと【事実相当性が有る】と言う。【ハル先生ももう少し柔らかく考えたら、美樹程度の猿回しで踊ってるようだと大変ですよ、まあ一緒にご飯でも食べて、これは買収でも何でも無いです、美樹や春花がお世話に成ってるお礼】と
言う。ヒロは政治家でも何でもない、政治家は皆の為、公平に利益配分して行政や
議会を運営することが絶対条件だ、自分の地位など、ただの借り物だと言う自覚が
必要では無いのか?その為、自分の部下が内乱罪とか宣言するのは論外であろう、
仮にそうで有っても自分に自信が有ればほって置けば良い話だ。
たまたま部下が自殺したとして、そこへの配慮も無い人間が市民や国民に配慮が
出来るのか。今の政治家はそんな糞ばかりだと、ヒロは思ってる。
今日の夕食は馬刺し、サケとキャベツのチャンチャン焼きタコ刺し、びんちょう鮪の刺身、豚汁、と色とりどりだ。ヒトミとハルはワイン、ユウはビール、ヒロと美樹とエリカは十字旭日の純米酒を熱燗で飲んだ。美樹が【なんで私の術式って解ったの先生】と聞く。【バレバレじゃボケ、お前はこんな術式には向いて無いの、
お前はお前の武器が有るんだから、猿回しみたいな術式は、無理だし、
だいたいあれは真実相当性とかを提示もせずギャーギャー猿に言わしてるだけだ。
術式として穴だらけ、短期的に猿にだけ効果が有っても、何れメッキが剥げる、
剥げないのは猿の数が人の数を上回る場所だけだ。その場合どうなるか解かるか?】と言う。【どうなるのの?先生】と美樹が聞くと【ヒットラーやムッソリーニが最後どうなったか調べてレポートにして提出しろ、これは宿題で今回の罰だ】とヒロが
言う。【また余計面倒が増えた、女優に成って自由に生きたい】と美樹が言う。
とんだおバカで有る。【ハル先生はクールビューティーで密かに男の先生に人気ですよね、彼氏とか居るんですか】とユウが言う。
【私は男性が苦手でして、恋愛に関心が有りません】と言う。
【綺麗なのにもったい無い、女優とかに居そうだし、美人医師役とか出来そうなのに】と美樹が言う。【私は弱い立場で苦しんでる人を助けたくて医師に成りました】と言う。【ハル良い子】と春花が言う。ハルがたまに勉強を教えてるので
春花はハルが好きの様だ。【春花ちゃんは天才です、医師に成るべきだと
思うのですが】とハルが言うと【春花が医師に成りたいならなれば良いけど、牛さんが好きだもんな】とヒロが言う。【春花、牛さんも象さんも鳥さんも好き】と春花が言う。【それでは獣医に成って、自然保護とか良いですね】とハルが言う。
【なんか、何でも食べそうで向いて無い気がするけど】と美樹が言う。
春花は話題の中心なのだ。二月に成り、新たな任務の打診が来た、ヒロは胸糞悪く成る任務でしかもそこに春花を連れて行くようにとの事だ。
愚才な武人と天才娘達 不自由な新自由主義の反乱児 @tbwku42263
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