最弱だの無能だのの烙印を押されている人物が、実は重要なキーパーソンだった、という展開。
いわゆるお決まりのパターン、テンプレというやつですが、だからこそ気を楽にして、その一連の流れをエンタメとして楽しむことができます。
水戸黄門や大岡越前なんかの時代劇でもお決まりのパターンが多用されるくらい、「テンプレ」はいい意味で「エンタメ」ですからね。
なので、そういった「期待を裏切らない」という、保証された楽しさがこの作品にはあります。
目の覚めるような真新しさはありませんが、だからこそテンプレがテンプレとして輝くため、そういったものはこの手の作品には不要でしょう。
また、そういった一連の流れを1万文字以内でコンパクトにまとめ上げているのは実にスマートです。
短編特有のサクッと読める手軽さもこの作品の魅力でしょう。