第41話

翌週の昼休み。


しずくちゃんがあるチラシをみていた。


「何それ?」


あたしはのぞきこむ。


「夏休みのボランティア募集だよ」


見るとそれは、8月に行われる、名山商店街のサマーフェスティバルのボランティア募集だ。


「これやりたいって思って、今日申し込みに行くんだ」


しずくちゃんが言った。


「祭りのボランティアって楽しそう!あたしもやりたいなー」


「じゃあ、一緒に申し込みに行くか?大学の事務所で申し込みするんだけど」


「うん」


夏休みの予定がまた決まった。



その日。

あたしは葉山先輩にメールした。


“コーラス部退部します。短い間でしたが、お世話になりました”


すると、


“何?急に…これからって時なのに。ホントにやめるなら、キョーコに言って”


キョーコとは中西先輩。

しぶしぶ、中西先輩にメールをした。


かなりいろいろ言われたが、なんとかコーラス部を退部できた。


翌日、ばっしーが話してきた。


「昨日、空手部退部した。吉岡先輩にメールした」


「えっ!?」


なんと、ばっしーは空手部を退部した。


「吉岡先輩なんて?」


「1回生女子が亀梨さんひとりになるから、辞めてほしくないけど、オレがひきとめてもしょうがない、とか」


吉岡先輩らしいなぁ。潔い。中西先輩と大違いやん。

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