第26話

翌週。

あたしとばっしーは、空手部の練習に初参加した。


部室に行き、自己紹介をしたら、吉岡先輩が道着(ユニフォーム)を探しだした。


「あの、あたし選手じゃなくて、マネージャー希望なんですけど」


あたしはあわてて言った。


「うちの部マネージャーいないよ。募集してない。人数少ないからマネージャー必用ないってのが事実かな」


って言われた。


「マネージャーのいらない部があるなんて」


ばっしーはちょっと驚いてる。


「えっ、マネージャーいらないなら、私退部します」


あたし、選手なんてとんでもない、と思い言った。


「そんなこといわずに、入部したからには選手やってみよう。2回生の新入部員もいるから大丈夫」


といったのは、会計の藤沢恵介(ふじさわ けいすけ)教育学科2回生。


「道着あったあった!小林さんは結構背高いから、このくらいかな。亀梨さんはとりあえずこのくらいで」


吉岡先輩はあたしとばっしーに道着を渡した。


道着はレンタル。続けられそうだったら、上級生になってから自分の道着を買うらしい。


168cmのばっしーにあう道着はあるだろうけど、143cmのあたしにあうのってそんなにないよな…

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