第18話 最終回:愛と絆の最終決戦! そして、勇者の選ぶ未来――!!

ゴゴゴゴゴ……!!!


世界が揺れ、空が割れる。

目の前には、禍々しいオーラを纏う魔王 ガルザフェルド が、静かに立っていた。


「フハハハハ……勇者よ、ここまで来たか」


彼の声が響くたび、大気が震え、空間が歪む。

だが、俺は一歩も引かない。


「お前を倒して、この世界に平和を取り戻す!」


聖剣を握りしめ、俺は セリア と リィナ の隣に立つ。

ふたりの存在を感じるだけで、力が湧いてくる。


「勇者様……私たちがついています」


セリアが しっとりとした瞳 で俺を見つめ、微笑む。


「……ここで負けたら、私の弟子失格だからな」


リィナは 頼もしげな笑み を浮かべ、剣を構える。


「行くぞ――!!!」


俺たちは最後の戦いへと突き進んだ――!!


最終決戦! 愛の力を込めた一撃――!!

「ハァァァァッ!!!」


俺の 全身に魔力がみなぎる。

セリアとリィナが俺の背中を支え、魔力を込めてくれる。


「勇者様……あなたに、すべての力を託します!」


「私たちの想い、受け取れ!!」


二人の魔力が、俺の 聖剣に注がれる。

聖剣は まばゆい光 を放ち、まるで"神の剣"のように輝く。


(これは……!)


俺は 二人の想いと力を乗せて 、剣を高く掲げる!!


「うおおおおおおおおお!!!!」


俺の 最後の一撃 が、魔王の胸を貫いた――!!!


ズバァァァァァァァァン!!!!


「な、なに……!? まさか、この私が……!!?」


魔王は断末魔の叫びをあげ、光に飲み込まれていった。


「こ、こんな……こんなことがぁぁぁぁぁぁ……!!!」


ドゴォォォォォン!!!!


魔王は消え去り、世界に光が戻る。

すべてが終わった――。


戦いの後、そして愛に包まれた夜――

「……終わったのか?」


俺は 剣を握りしめたまま、その場に膝をついた。


全身の力が抜け、意識が遠のいていく。


(ああ……疲れた……)


しかし、その瞬間――


「勇者様!!!」


セリアとリィナが俺のもとへ駆け寄ってきた。


二人の 温かな手 が、俺の身体を優しく包み込む。


「よく頑張りましたね……」


セリアは 涙を浮かべながら 、俺の頬にそっと手を添える。


「ふっ……バカが……こんなボロボロになりやがって」


リィナは 小さく笑いながらも、どこか切なげな瞳 で俺を見つめる。


(……こいつら、本当に優しいな)


俺は、ふっと微笑みながら ゆっくりと目を閉じた。


目覚めた俺、そして二人との甘い夜――

「ん……?」


俺が目を覚ますと、そこは 王宮の寝室 だった。


柔らかなシーツに包まれ、身体の痛みもほとんどない。


(俺……助かったのか……?)


すると――


「勇者様……」


俺の隣には、 セリア が座っていた。


彼女は 薄いナイトドレス姿 で、 しっとりと濡れた銀髪 をゆるく束ねている。


「……ああ、セリアか……」


俺が声をかけると、彼女は 微笑みながら、そっと俺の手を握った。


「……本当に、お疲れ様でした」


セリアの 細く美しい指 が、俺の手の甲をゆっくり撫でる。


(……なんか、ドキドキしてきた)


そんな俺の様子を察したのか、セリアは 俺の胸にそっと顔を寄せる。


「勇者様……」


彼女の 柔らかな唇 が、俺の首筋に触れ――


「おいおい、待て待て」


突然、 リィナの声 が響いた。


「セリアばかりずるいな?」


扉の前には、 大胆なスリットの入ったナイトドレス姿 のリィナが立っていた。


「ま、まさか……お前も……!?」


「ふふ……お前には"ご褒美"が必要だろ?」


リィナは 俺のベッドに腰掛け 、 俺の額を優しく撫でる。


「よくやったな、勇者よ」


セリアとリィナが 俺の両側に寄り添い、そっと身体を預けてくる。


二人の 温もりと甘い香り に包まれ、俺の心臓は バクバクと高鳴る。


(え、これ、ヤバい展開じゃね……?)


「勇者様……もっと、こちらを見てください」


セリアが 俺の頬にそっと手を添え、甘く微笑む。


「おいおい、私のことも忘れるなよ?」


リィナが 俺の髪をくしゃりと撫で、優しく微笑む。


(う、うわぁぁぁぁぁ!!)


俺は 二人の柔らかな肌と、熱い視線に挟まれながら 、 新たな"試練" を迎えるのだった――!!


エピローグ:勇者の選ぶ未来――

こうして、俺たちは 魔王を討ち、世界に平和を取り戻した。


だが、俺の"戦い" は終わらない。


セリアとリィナという 最強の"試練" が、俺を待っているからだ。


「勇者様、今日はお散歩に行きましょう?」


「勇者よ、次の"特訓" も忘れるな?」


(……はぁ、でもまあ……)


二人の 笑顔に囲まれた人生も、悪くないかもしれない。


俺は 微笑みながら、二人の手を取った。


そして、新たな物語が始まる――。


――完。

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異世界行ったらモテモテになっちゃった! 霧乃遥翔 @0720hk

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