魔法の世界観をうまく活用した独創的な設定に惹かれました。雑貨屋で商品を購入後に受け取るカードへ魔力を少し通すと買った商品に変わることや、ホログラムを使うことで実際に商品を触らずに検討できる仕組みは非常に面白いと思いました。また商品等の説明が丁寧で、実際にその場にいるような感覚になれました。特にホログラムによる視覚や触覚の再現の描写は秀逸でした。
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(353文字)
400年ぶりに自分の島に帰ってきた伊織は、そこが学園都市になっているのを目の当たりにします。彼は学園で雑貨屋を開くことに。異世界転生者の憂も加わって、伊織の新しい生活が始まります。魔法やメイクの描写が細やかで、引き込まれてしまいました!繊細な語り口は読んでいて気持ちが良かったです!雑貨屋リコリス行ってみたい!
雑貨屋さんの日常と言う事でのんびりとした雰囲気で進むと思いきや、何気にアグレッシブなストーリー展開を見せてくれます。暖色系のランプが似合う作風がとても良い作品です。会話のテンポや情景や感情の描写が丁寧なので、とても読みやすくそれでいて場面の想像がしやすいのも印象に残りました。追記:アイテム作成などに関しても設定が練られているので、クラフト系が好きな方もオススメです。