冒頭では片田舎の故郷へ久々に帰る青年の旅が、丁寧でリアルな表現により、叙情的に描かれて行きます。まだ元気な両親、年の離れた初対面の妹、皆が温かく迎えてくれる。読み進める内、ホームドラマ的な温かさを感じ、都会暮らしに疲れた人はホッとできるかもしれません。でも、それだけでは終わらない……中盤以降、確実に誰しも驚愕する展開が待ち受けているのです。それが何か、御自身の目で確かめてみて下さい。
最初は主人公が故郷に帰ってきて、しんみりする系のお話なのかな?と思いましたが、『除夜の鐘』で全てが変わります。 ストーリーが秀逸に纏められており、とても完成度の高い短編でした。