第5話

恋人同士になれた一方気恥ずかしくてしかたない私。この前ファーストキスしたけれど、それから、妙なくらい恥ずかしがって手も繋げない。あれから私はLINEでデートしようとメッセージを送った。彼女は、私のメッセージにリプライして、「いいよ」と快諾してくれた。デートはお互い部活がないヒマな週末の日曜に予定合わせた。

今日は恋人として、初デートとなる。

準備万端?な筈が、告白したときくらい緊張する私。

A子ちゃんは約束の20分も前に来てて驚いたね。彼女に「どしたの?は、早いねっ!?」って緊張混じりに言った。すると彼女は「今日が待ちきれなくて、B美ちゃんに会いたかったから早くきちゃった」と顔を真っ赤にして言った。どこか、ぎこちない雰囲気だけど、気まずくないそんな雰囲気。

そういえば、デートの約束をしたのに肝心の行く場所は決めていなかったことに私達は気付く。二人で「えっと、何処行こーか(笑)」なんて話した。話し合った結果、オシャレなカフェ見つけて入ってみることにした。二人して、背伸びしてエスプレッソコーヒー飲んで「苦っ笑笑」って言って微笑した。そのカフェでケーキも頼んだ。私のケーキを彼女にあ〜んってして食べさせたら、照れてて可愛いなと思う。彼女が「じゃ、私もB美ちゃんにあ〜んしてあげる笑笑」とか言って「あはは、これって関節キスかなぁー笑笑」といいながらふざけあった。カフェを出た後、彼女が「服を見に行こ!!」と提案してきた。

私はもちろん快諾した。

カフェ近辺の服屋を自分のスマホで探す。

近辺にGUがオープンしたと地方テレビ番組で聞いたためGoogleマップで検索すると、案外近く徒歩でいける距離だ。

私は彼女に金もそんなに、持っていないのでGUに行こうと提案した。彼女は、「名案だね!」と言った。到着するなり、テンションが上がって喜ぶ彼女がとても健気で、無邪気で可愛いかった。

このジーンズ可愛いねとか、君は肩出しも似合ってるとか…いいながら爆買いして小遣い使い果たした。彼女に「今日はめっちゃ楽しかったね!そろそろ日が暮れるし、帰ろーか」と、言ったら、私を家まで送ってくれた。

やっぱこの子と付き合えて良かった、わざわざ家まで送ってくれたりして優しいし、健気で無邪気で可愛いし、もうどうしようもないくらい日に日に彼女に対する【好き】の気持ちが私の心の中で高まってる気がしている。デートから帰宅後早速彼女とLINEをした。楽しかったね〜、こんどはどこ行こうか〜!、ということを言いあった。こんな他愛もない会話がとても心地よい,そう思った。

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女の子を好きにってしまった私 山口庆志郎 @fithybrid0619

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