マフユフミ


ふわり

雪が舞った。


白くて儚いそれは、手のひらで受け止めると瞬く間に消える。

しゅわ、と聴こえる細やかな音。

しゅわ、しゅわ、と。


それを何度も何度も繰り返し、消えてゆく雪に、いくつもの命を握りつぶしている気分になった。

こんなに儚く、簡単に。


命とは消えていくものだ。



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