第40話
「親父が向こうでお前の為に買ったんだ。そんな年だが
軍にいたらしい。腕もかなり立つそうだぞ。」
「軍て・・こんなに若いのに?」
「13歳から軍に入る義務が課せられているらしい。
何でも王族の親衛隊にいたのをどう言うわけか
死刑になりそうだったのを
たまたまいた親父に買われたと言うわけだ。」
一体どこの国だろう。
今時そんな。
「深く考えるな。良い家の子だったらしくきちんと
教育を受けている。」
「貴方、名前は?」
「貴方の好きな名前を付けて下さい。私は貴方だけの
ものなのだから。」
ククっと笑う兄に好きに付けてやれと言われ。
だけど犬猫じゃないのだから、そんなこと。
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