私だけの僕

第39話

今日からお前専任の護衛だ。




そう言われて紹介されたのは薫や律とそう変わらない年頃の




綺麗な少年だった。




ミルクティーのようなふわりとした髪に男の子にしては




抜けるような白い肌。瞳は晴れた青を思わせるような真っ青で




まるで王子様のような容姿だった。ついつい魅入ってしまうと




クスリと笑われ、恥ずかしさに赤くなった。





「お前の一つ上になる。今後は学校の中でも護衛をさせるからそのつもりで。」




「えっ・・」




そこまでしなくてもと、言いかけると





「俺は貴方の僕ですから。当たり前のことです。」




と可笑しなことを言う。

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