第35話
私の浅はかな行動のせいでこんな事態を招い
てしまったんだ。
私があんなにはしゃがなければ。
一人で学校の外に出なければ。
「起きてしまったことを後でぐだぐだ思っても
仕方が無い。
例え酷く悔やんだとしてもだ。」
「・・・・・・・・ 。」
「次に同じ過ちを繰り返さなければいい。」
わかるだろう?
そう言われて黙って頷く。
「お前は東征会会長の娘だ。多かれ少なかれ狙われる。
今後も今日のような日が無いとも言い切れない。
だからお前自身も責任ある行動をしろ。
お前の為に大勢の組員が動き命を張る。
組員には家族がある者もいる。だから、」
わかるな?
そう優しく微笑んでくれた瑞貴はどこまでも
妹を想う兄の顔だった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます