第17話

私はこんな男達に初めてを奪われるのだろうか?



さして抵抗も出来ないまま?





「放して!!」





初めてまともに声を発した私に驚いたのか一瞬

、口を開けた男の隙をつき、ごろりと身体を反転させる。




ああ、せめて足だけでも自由なら。




我に帰り怒り狂う男に足を掴まれずるずると

引きずられると今度は容赦ない張り手が飛んだ。





「中学生やと思って優しく扱ってあげたのに。

悪い子やなぁ。」




再び反対の頬を叩かれると今度はみぞおちに拳が降りた。




「おい、やめとけって。娘は挨拶代わりに

連れて行くんやろ。

怪我さしたら価値が下がってしまうで。」



「言うこと効かんからお仕置きや。向こうも

長年敵対していた組の娘なんや。傷の一つや二つ、

気にも止めんやろ。それよりこんな極上の娘を

抱けるなんか、二度とないでぇ。」




けっけっけと笑いながらスカートの中を弄り、

下着の上から指を這わす。




「処女かぁ?」




「貴宮の跡取りの婚約者やろ。こんな上玉なら

手ぇつけてんやろ」




「いや、いや、放して!!」




「煩い!!上の口も下の口も今すぐに塞い

でやるからな!!」







男の手が下着を降ろすと今度は自分のズボンを

降ろし始める。




もう一人の男もファスナーだけ降ろし私の頭上にまわる。







助けて律!!




薫!!




瑞貴!!












「パパ!!いやぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーー!!」

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